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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

モーニングとフクラムと610形と

天気が良ければ文珠山でも行こうかな、

そんな思いで目覚めた朝は、薄曇り。

 

とりあえず飯でも食おうかな、

そんな思いでジャーを開ければ

タイマーをセットし忘れて水に浸ったままの米の姿があった。

 

ならばコーヒーでも飲むかと思えば、

豆まで切らしていたのだった。

「・・・」

 

牛丼屋行って朝定食でも食おうかな、

そんなことも考えたが、

たまにはパンの朝食なんてのもいい。

どこかでモーニングでも食べて、

今日はおとなしく乗り鉄でもしよう。

 

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福井駅までぶらぶら歩き、

最初はアオッサのユトリ珈琲にでもお邪魔するつもりだったのだが、

ターミナルホテルの1階でもモーニングをやっていることに気付いた。

表の看板を見ると「飲み物おかわりできます」

みたいなことが書いてある。

なかなか魅力的に思えて入店してみることにした。

 

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「桜木」なるそのお店は、

外から直接入れる訳ではなく、

ホテルのフロントを経由して入店するようになっていた。

フロントのお姉さんから朝食券(550円)を購入。

 

店内のスタッフに朝食券を渡すと、

「お好きな席でお待ち下さい。お飲み物はこちらでご自由にどうぞ」

との案内があり、

目の前にはファミレスのドリンクバーのようなマシンが置いてあった。

 

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席に着いてコーヒー飲みつつしばし待つ。

さて、今日はどうするか、

えち鉄にするか、福鉄にするか、バスにするか、JRにするか、、、

大野の七間朝市では「山菜フードピア」なんてのもやってるそうな。

うーむ、妙に惹かれる。

 

ここでふと思い出したのが、

先週、武生からの帰路に車内から見た「610形」なる車両の姿だった。

さくら色のフクラムがデビューして以降、

ひっそりと運用を外れてしまったのだけれど、

北府駅の妙な場所に止まっている、

そんな印象があった。

 

ウィキペディアを見ると「2017年4月に解体予定」なんて一文もある。

と、いうことは先週見かけたのは奇跡だったのか、

果たしてまだあるのか、

何だか気になって見に行くことにした。

 

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ほどなくモーニングが供された。

ホテルのレストランで朝食なんて、

何だかリッチな気分(笑)

野菜はたっぷりあるし、

添えられたハムも我が家のペラペラな奴と違って、

厚みがあって美味しい。

 

コーヒーをもういっぱい頂いてお店を後にした。

スタッフの方も感じよく、

福井駅前でモーニングってのも、

なかなかいいもんだ、と思う。

 

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福井駅の電停には越前武生行きの区間急行が停車していたが、

名鉄からきた車両である。

区間急行なんていうのは福井鉄道では片道1本しかない

レアな種別であったりするが、

武生まで行くなら快適なフクラムで行きたい(笑)

 

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福井鉄道はサイトでフクラムの運行予定を掲載しているが、

よほどのことがない限り、

えちぜん鉄道に乗り入れるフェニックス田原町ラインの電車は

フクラムかえちぜん鉄道のキーボとなっている。

(奇跡的に外れたことも何度もあるが・涙)

 

市役所前8時8分発の電車は福大前西福井が始発であるから、

サイトをチェックするまでもなく、

恐らく「フクラム」であろうと予想できた。

仮にハズレならもう1本後の福大前西福井発の電車でもいい。

意地でもフクラムで武生に行きたい(笑)

 

市役所前駅に着いたのは7時38分だったが、

このまま待っていても仕方ないので、

凝りもせずいったん田原町へ向かう。

ほどなくして福大前西福井行きの青いフクラムが姿を見せた。

 

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ニュースを見ていると、

平日のこの福大前西福井行きの電車は学生で溢れかえっているようだが、

この日は日曜ということもあり空いていた。

運転士は若い女性で、美人である。

指差呼称も何とも凛々しい。

 

田原町で下車。

当然といえば当然なんだけど、

ここからわずか700メートル、1駅だけの乗り入れとはいえ、

えちぜん鉄道の運転士に交代する。

 

えちぜん鉄道の運転士の拠点は新福井だし、

日中はフェニックス田原町ラインだけで

現状のダイヤだと運転士は2人必要なわけで

そう考えるとえちぜん鉄道は運転士のやりくりだけでも

相当苦労しているのではなかろうかとも思う。

 

田原町駅でフリーきっぷを購入し、

青いフクラムが折り返してくるのを待った。

ホームに客はもう1人いたが、

一緒に市役所前から乗ってきた方で、

田原町でフリーきっぷを購入していたから同好の士であろう。

 

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再び青いフクラムに乗車。

福大前西福井から乗ってきたのはスーツ姿の男性1人のみ。

運転士は先程と同じ美人である。

 

僕を含め3人の乗客を乗せたフクラムは田原町を発車。

何だか寂しいなあ、なんて思ってたら、

市役所前のホームにはぎっしりお客さんが待っていた。

大多数は体操服を着た中学生で、ざっと30人以上いたか。

車内がにわかに賑やかになる。

 

電車というのは適度にお客さんが乗っている方が、

やはり嬉しい。

 

幼い男の子を連れた母親が、隣の席についた。

「やっとフクラム乗れたねえ、良かったねえ」とお母さん。

「うわークルマと一緒に走ってる!」

と男の子が目を輝かせている。

 

福井鉄道の車内ではたびたび見かける光景だけど、

いつ見ても何だかほっこりする。

 

親子連れはベル前で、

学生たちは浅水駅でそれぞれ下車していき、

車内は再び静かになった。

 

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さて、フクラムというのは実に快適な車両であるのだが、

難点が1つある。

それは窓枠と座席が必ずしも一致していないということだ。

 

そんなもので、

進行方向に向かって座るとするなら、

武生方面の電車なら前から2両目と3両目、

田原町方面の電車なら前から3両目が眺めがいいと思われる。

ま、あくまで個人的な意見ですが(笑)

 

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8時53分、電車は北府駅に到着した。

 

幸いにもまだ610形の姿はあった。

名古屋から1999年にやってきた610形電車は、

その役目を終え、もはや朽ち果てた状態、にみえた。

 

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車内から見た時に「妙な場所」と思ったのも当然だった。

ここにはもはや、架線すらないのだ。

 

福井で生まれ育った200形の行く末は、

たびたび新聞記事などでも見かけるが、

610形に関する記事を見かけることはほぼ皆無だ。

 

ただ、200形は僕が福井に来てまもなく引退したのに対し、

610形は福井鉄道に残る鉄道型車両として

600形とともに異彩を放ち続けていただけに、

僕には610形の方が思い入れがある。

 

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扉が開くたびに「バタン!」とすさまじい音を立てるステップ、

乗り込むのに一苦労しているお婆さん、

右折車に行く手を阻まれ慎重にマスコンを操作する運転士、

僕が接した期間はわずかだったけど、

いろんな思い出が蘇る。

 

運用を離脱する前に何度か乗りにきていたとはいえ、

こうしてただ解体を待つ姿というのは何とも物悲しい。

 

ただ、こうして再会できたのも、

ある意味奇跡だったのかもしれない。

それだけでも感謝。

 

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長きに渡る福井での活躍、

お疲れ様でした!

 

ロト6が当たったら、

200形と共に買い取るンだけどなあ(笑)

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