北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

ホテルハーヴェスト勝山のランチ

帰宅した夫が

「今度の週末、スキージャムにランチに行こう」

などと言う。

 

スキージャムというのは勝山市にある

その名の通りスキー場で、

そこには通年営業しているリゾートホテルがあるらしい。

 

いったい何事かと思えば、

職場の福利厚生だかで食事券が安く手に入り、

先輩とシェアしたとのこと。

 

夫からの誘いなんていったいいつ以来かもはや思い出せない。

ただ、先月わたしは「プチ家出」をしている。

それから若干優しくなったような気もするし、

自分が嫌な嫁になりつつあると自覚もしている。

 

当然わたしはOKしてその日を待った。

密かに買っていた福井県のガイドブックを開いてみる。

勝山か、近いようで遠い、

遠いようで近い、

越前大仏や平泉寺白山神社も行ってみたい。

 

出発当日は見事なまでに土砂降りの雨だった。

夫は最初から運転するつもりはないようで、

助手席に座るなり寝息をたてはじめた。

 

先日まで倖田來未の曲しか流れていなかった車内に、

SEKAI NO OWARIが流れている。

何か心境の変化でもあったのか。

 

さらに、車には傘の一本すら積んでいないことが判明。

となるとこの土砂降りでは何処へも行けない。

結局何処にも寄らず、

直接ホテルへ向かうことにした。

 

往復820円もする有料道路を通ってホテルに着く。

雨ということを差し引いたとしても、

週末なのに駐車場は閑散としていた。

ホテル内も数人のスタッフがいるだけだ。

 

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エントランスの正面がイタリアンのレストランになっていた。

メニューは基本的にパスタとピザ、

アラカルトはないようだ。

2人で別々のパスタとピザを注文してしばらく待つ。

大きくとられた窓の向こうに、

雪のないゲレンデが広がっている。

 

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ピザもパスタも味は申し分ない。

いつになく贅沢なランチに私は満足していた。

夫もまんざらでもなさそうだ。

しかし、静かすぎる。

 

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一瞬だけ賑やかになった。

どうやら勝山の街からの無料送迎バスが着いたらしい。

 

地元の方らしき年配の方が数人降りてきて、

どうやらお風呂へ向かったようだ。

再び館内は静かになった。

食後のコーヒーを飲み終えてもなお、

レストランに新たな客は現れなかった。

 

せっかくなのでお風呂も入って行くことにする。

先客はさきほどの年配の方数人のみ。

スキーシーズンは賑わうであろう、

広い浴室も恐ろしく静かだ。

露天風呂もある。

入った瞬間にわかったのは

「いいお湯だ」ってことか。

 

小雨になったと思い露天風呂に出てみたら、

猛烈な雨が降り始めた。

 

ゆっくりお湯を堪能して、ロビーへ出る。

夫はスマホをいじっていた。

きっと「ツムツム」でもしてるンだろう。

わたしに気づいて、

「貸し切りやった」と笑う。

「小雨になったと思って外に出たらさ、

 すんげえ雨降りだしてさ」

その一言に、わたしも何だが笑ってしまう。

 

「大仏も平泉寺もまた出直そう」

夫はそう言うとまた助手席で寝息をたてはじめた。

福井に戻ると雨はやんでいた。

買い物をすませて帰路につく。

 

もうすぐで家に着くというところで、

「ちょっと遊んできてもいいかな」と夫が言う。

 

パチンコだ。

「じゃあ勝つこと前提にして晩御飯つくらんからね」

一応嫌味を行っておく。

「わかったわかった、なら行ってくる」

信号待ちの間に夫はさっさと車を降りていった。

 

とてもではないが、

ホテルでランチを食べてお風呂まで入ったあとに

晩御飯をつくろうなんて気分にはならない。

わたしは缶ビールのタブをぬいた。

 

その夜、夫は惨敗して帰ってきた。

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