北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

京福バス 55系統・大野線

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とある週末のこと、

入っていた予定が

直前にキャンセルになった。

 

相方に「温泉でも行くか」と声をかけたが、

友人とお出かけらしい。

さて、どうするか。

とりあえずはどこかへ出かけたい。

 

私は地図を広げた。

そしてぼんやりと

京福バスのりつぶし」

そんな言葉が脳裏に浮かんだ。

 

JRの乗りつぶしをする方は大勢いる。

しかし「京福バス乗りつぶしなど

聞いたことがない。

せっかく今は福井にいるのだ。

今しかできないことをやってみよう。

 

さっそく京福バスのサイトで確認すると、

一般路線は58路線あると判明した。

そのうち6路線は先日に乗車している。

 

私は京福バスの案内所に出向き、

全路線の時刻表をもらってきた。

しばし考えた結果、

今回は大野へ向かうことにした。

 

大野市福井市の東に位置し、

人口約3万3000人。

越前の小京都として知られている。

 

福井市とはJR越美北線九頭竜線)で結ばれているが、

これが何ともやる気を感じない路線で、

福井ー越前大野駅間ですら2〜3時間に1本という

閑散ダイヤだ。

 

これに対して奮闘しているのが路線バスで、

ほぼ1時間に1本の割合で運行されている。

土曜の朝、

相方が寝ている間にそっと自宅を出た。

 

福井駅前に着いたのが7時ちょうど。

9番のりばに停車中の7時02分発のバスに

駆け込む。

 

車内にはざっと10人ほどの客がいる。

朝から混んだバスに乗るのは嫌だが、

誰もいないバスに乗るのも辛い。

最近はこれくらい乗っていると

安心感を覚えるようになっている。

 

済生会病院を過ぎ、

北陸道をくぐると町並みは途切れ、

田んぼの中を一直線に伸びる国道158号線を

バスは淡々と走る。

 

どこのバス停も客の姿はなく、

降車ボタンも押されず、

車内の窓ガラスは曇り、

どことなく淀んだ空気が漂っている。

バスは淡々と走る。

 

前破バス停の先で足羽川沿いの旧道に入る。

JRの線路が寄り添い、

にわかに山深くなってくる。

ここ数日の雨で足羽川も濁っている。

バスは淡々と走る。

 

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市波の手前で、

女子中学生が道端をダッシュしている。

彼女がバスに乗り込むのを待って出発。

その先のバス停からも

中学生が乗り込んでくる。

 

雨が降り続いている。

道端の温度計は6度。

気づけばいつ雪が降ってもおかしくない、

そんな季節になっている。

 

「次は美山駅」そんなアナウンスが流れ、

済生会病院以来となる降車ボタンが押された。

中学生たちが一斉に降りて、

車内が急に静かになる。

 

間戸口からは小学生3人が乗り込んできた。

しばらく小学生の乗車が続く。

どのバス停にも保護者が見送りに来ている。

やがて席はすべて埋まり、

完全にスクールバスと化した。

 

しかしながらどの子供も実におとなしい。

教育が行き届いているのか、

単にこれが今どきの小学生なのか、

私にはわからない。

小学生たちは追分口で降りていった。

この時点で車内に残ったのは8人。

 

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途中にラブホテルの看板がある。

北陸放送(TBS系)、

北陸朝日放送(朝日系)受信中、

とある。

 

7時58分、ゆるやかな峠を超えて

バスは大野市に入った。

ここまでは先日自転車で走ったルートだ。

 

市街地が近づくと

天空の城として知られる越前大野城

右手に見える。

 

途中で数人の乗降があり、

大野駅へ。

その先の薬袋クリニック前で一斉に下車して、

車内は貸し切りとなった。

 

終点のショッピングセンター・ヴィオに到着したのが

8時18分。

順調に走ってきたように思えたが、

これで12分遅れだ。

 

折り返しの福井駅前ゆきは8時14分発で

すでに遅れている。

なかなか乗務員泣かせのダイヤ設定だ。

積雪期などはほぼ定時運行は不能だろう。

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私をおろしたバスは早々に走り去っていった。

開店前のショッピングセンターは

当然ながら閑散としている。

 

雨が降り続いている。

そして何より寒かった。

鼻水が垂れてくる。

 

そして、

ポケットの中にティッシュが見当たらない。

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