15時ちょうど、
北鉄のICカード「ICa」も利用可能だ。
乗客は私と女子高生の2人のみ。
バスは国道305号線を進む。
途中で見覚えのある回転寿司店を見つけた。
以前にお付き合いしていた方と
富山から加賀温泉に向かう途中に入った店だった。
良くも悪くもほろ苦い思い出がよみがえる。
あの方が今何処で何をしているのか、
そのあたりは知る由もない。
国道8号線バイパスをアンダークロスして、
バスは寺井中央に着いた。
私は「寺井」と聞くとついJRの駅を思い出すが、
あちらは松井秀喜さんの出身地として知られる
旧「根上町(ねあがりまち)」にあるらしく、
全く別の場所である。
東京で言えば
品川駅が港区にあり、
目黒駅が品川区にあるのは有名だが、
どうして素直にその土地名を駅名にしないのかとは思う。
金沢行きのバスのりばは歩道橋を渡った先にあった。
回送表示のバスが手前ですでに待機している。
出発時刻の2分前にバス停に横付けされた。
出発時点での乗客は私一人であったが、
途中の乗降も活発だ。
20分少々走って松任へ。
席はほぼ埋まり、にわかに空が暗くなってくる。
果たして金沢駅16時55分発の電車に間に合うだろうか。
バスは国道157号線を淡々と進む。
そして犀川大橋を渡り、
金沢の繁華街、片町に入った時点で
急に流れが悪くなる。
この時点で16時33分。
動かない訳ではない、
しかし混んでいる。
だからといって金沢駅まで歩ける距離ではない。
片町、香林坊でもそれなりの乗降がある。
運賃の支払いにもたついている方がいる。
申し訳ないが「早くしてくれ」と思う。
バスは武蔵が辻までとろとろ進んだ。
エムザのある交差点を右折すると急に流れがよくなった。
ちなみにバスは16時45分、
時刻表通りに金沢駅に着いた。
私は北鉄バスのダイヤ設定のうまさと
運転手の腕に感心しつつJRに向けて走りだした。
最後に運賃のおさらいを。
福井ー本丸岡 640円
本丸岡ーJR芦原温泉 540円
あわら湯のまち駅ー北潟東 380円
月うさぎの里ー小松空港 1000円
小松駅ー寺井中央 370円
寺井中央ー金沢駅 770円
合計 4260円
途中1時間30分の徒歩込み(笑)
ちなみにJRなら
福井ー金沢の運賃が1320円、
さらに自由席特急料金も1180円、
特急を使っても50分、2500円である。
結論から言えば、
あまり人様にはオススメできない。