北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

台湾漫遊記

 9月23日。

出勤する相方とともに部屋を出た。

私は駅へ、相方は会社へ向かう。

相方は休日出勤である。

 

というより相方はご機嫌斜めである。

それは私が旅に出るからだ。

 

さて、何処へ行くかといえば

「台湾」である。

兵庫で暮らす男友達と二人旅だ。

連れの名は「やっちん」と言う。

 

何だかんだで20年来の付き合いがある。

相方には申し訳ないが、

私は男同士で旅に出るのも好きだ。

 

何せ気楽であるし、

余計な所に行かなくてすむし、

あんなところこんなところにも行ける。

(ご想像にお任せします)

 

 

 

さて私は福井で暮らしている。

今回の旅の連れであるやっちんは兵庫だ。

必然的に関空発となり、

その場で待ち合わせとなったのだが、

とにかく関空は遠い。

 

8時のサンダーバードに乗って

新大阪で乗り継いで、

関空着が11時過ぎ。

もうこれだけで旅を終えた気分になる。

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やっちんと会うのは半年ぶりだ。

「ちょっと太ったンでないのか」

と言えば

「嫁にも言われてんねん。腹とかヤバイ」

とシャツ越しに肉をつまんで笑う。

 

13時20分、

トランスアジア航空601便は定刻に関空を出発。

時差は1時間。実質2時間40分のフライトで

15時ちょうど、台湾桃園国際空港に着いた。 

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台湾に来るのは3度めだ。

理由は簡単で小松空港から毎日便があるからだ。

相方と週末に旅するとなると、

下手に国内をうろうろするより安く来れる。

 

空港から台北市内への移動は

基本的にバスかタクシーとなるが、

今回は台湾新幹線を使ってみることにした。

 

「相変わらず鉄ちゃんやなー」と

やっちんが笑う。

否定はしない。

 

まずは高鐵桃園駅行きのバスに乗車。

運賃は30元。先に窓口で購入。

高鐵桃園駅には15分ほどで到着。 

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残念なのはこの駅に停まる新幹線が1時間に2本程度、

ということだ。

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市内から空港へ向かう時の方が、

時間も読めるし使い勝手がいいかもしれぬ。

自販機で台北駅までのチケット購入。

自由席で165元。

車両はそのまんま日本の新幹線。

台北駅までの所要時間は約20分。

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バスだと125元〜なので割高感もあるが、

私は念願の台湾新幹線に乗れてすっかり満足していた。

やっちんは「日本と変わらんなー」と言っている。

 

台北市内の移動は「悠遊カード」が便利。

日本でいう「Suica」で、

MRT全線や路線バス、コンビニでも使用できる。

デポジットは100元。

ただでさえ安いMRTが2割引き、

MRTとバスを乗り継げば8元引き。

 

台北市内は小雨。

中山駅から歩いてホテルにチェックイン。

怪しい雑居ビルの1フロア。

「よおこんなとこ見つけたな」と

やっちんが笑う。

 

日も暮れてきたし

腹も減ってきたので

士林夜市に繰り出した。

MRT淡水線の劍潭駅が最寄り駅。 

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何店かまわりながら、

ひたすらビールを飲んだ。

やっちんは基本的に飲まない。

ちなみに私の相方も飲まない。

 

そんな訳で一人で飲むのも慣れている。

「ほんまよぉ飲むなー」

やっちんが呆れたように笑ってる。

 

そして、私の背後に目をやり、

「いやー、あのお姉さんきれいやわ」

などと言う。

振り返って見てみる。

 

確かに調理中のお姉さんが

めちゃくちゃ美人である。

やっちんはわかりやすいほどに

ニヤニヤしている。

 

私たちは夜の街へ繰り出した。