北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

福井〜敦賀 路線バス乗り継ぎの旅2 福鉄バス王子保・河野線

武生は冷たい雨が降っていた。

私には雨の中を2時間も歩く気力はない。

今日の目的はあくまで「大阪で酒を飲む」ことだ。

はて、どうするかと思う。

 

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時間はたっぷりある。

 

JRで行ってもいいではないか。

そんな考えが頭をよぎる。

そうこうしていると雨はやんだ。

 

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7時56分、福鉄の越前武生駅始発のバスがやって来た。

乗客は私を含めて6人と寂しい。

市街地を右左折しながら旧8号線へ。

8時10分、西四郎丸で私以外の客は全員下車。

早くも貸し切りとなる。

 

塚原交差点に差し掛かる。

このまま直進すれば敦賀なのだが、

バスは福井方面に進路をとった。

すぐに脇道に入り365号線に。

 

王子保駅前を経由してようやく8号線に合流する。

どこのバス停にも誰もいない。

 

このバスの存在意義と何か、

そんなことを考える。

 

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武生駅でバスを待っていた時、

糠長島発越前武生行きのバスがやってきて、

多くの学生が降り立った。

 

時刻表を確認すると糠長島を6時50分に出発しており、

日・祝日は運休となっていた。

明らかに通学のためのダイヤといえる。

 

これに対し、

乗車している糠長島行きは土・日・祝日運休となっている。

さきほど私以外の旅客が降りたバス停には

工場らしき建物がみえた。

おそらく通勤需要があると思われる。

 

糠長島発9時05分というダイヤが設定されているのは

病院関係の需要であろう。

そう考えれば土曜日は回送しているのかもしれないし、

普段の旅客は皆無といってもいいかもしれない。

 

何だか運転手に申し訳なくなる(笑)

(あといずれも推測です、、、)

 

バスは山越えに差し掛かかり、

にわかに雪深くなる。

誰もいないバス停を通り過ぎるたび、

運賃表示がはねあがっていく。

 

武生トンネルを抜けると

南越前町に入る。

越前市から南越前町に入ったことになるのだが、

何とも不可思議な市町名で私は未だに違和感がある。

 

元々存在したのは「越前町」だ。

平成17年2月に越前町・織田町・朝日町・宮崎村が合併して

なお「越前町」を名乗った。

これは何となく納得できる。

 

ところがその年の10月、

武生市今立町が合併して「越前市」が誕生した。

時を同じくして今庄町・南条町・河野村が合併して「南越前町」が誕生している。

 

たけふ、何とも美しく凛々しい響きがあるではないか。

JRの特急列車も隣の鯖江よりは多く停車し、

北陸道にも武生インターチェンジが存在する。

少なくとも北陸を行き来していると、

目にするし耳にする地名であると思われる。

 

例えば北陸道を関西方面から北上すると

滋賀から敦賀敦賀から武生、2度の山越えがある。

いずれも豪雪地帯、さらにカーブも続く難路で

武生の看板を見ただけで「ホッ」とするドライバーも多くはないか。

 

少なくとも私はそうだった。

逆方向だと武生インターを過ぎると、

運転が慎重になる。

 

初めて「越前市」なる看板を見た時、

当時富山県民であった私は

武生は越前町と合併したんだと思い込んでいた。

越前市越前町が並んでいると知ったのはつい最近のことだ(笑)

 

同じく解せないのが「南越前町」だ。

8号線を走っていてやはり看板を初めて目にした時、

何処がどう合併したのかと

軽いパニックに陥った。

 

越前と聞けば大多数の方は「カニ」を連想すると思われる。

カニ=海=日本海ではないか。

今庄と聞けばどうしても雪深い「山」の印象だ。

南条はサービスエリアのイメージが強く(すんません)

やはり山の中といった感じがある。

 

この2町が海沿いの河野村と合併して「南越前町」となった。

河野村は元々越前町の南にあったから何となくイメージがわく。

しかし申し訳ないが今庄と南条はピンと来ない。

 

そもそも南条と河野は隣接してはいるが、

当時は直接結ぶ道路すらなく、

武生を経由するしかなかったのだ。

両地を結ぶホノケ山トンネルが開通したのは平成25年のことだ。

 

脱線。

 

8号線に入るとバス停間の距離も長くなり、

表示される運賃も跳ね上がっていく。

河野までいったいったいらかかるのか、

まったくもって検討がつかない。

 

桜橋交差点で右折して8号線を外れる。

太川さん一行がバスに乗った桜橋バス停を通過。

あの建物で焼き芋を食べていたんだろうなと思う。

この先は海に向けて一気に高度を下げていく。

 

目の前に日本海が広がった。

バスは河野に着いた。

時刻は8時36分。

驚いたことに時刻表と1分の狂いもない。

 

私は830円の運賃を支払った。

「ありがとうございます」

年配の運転手は丁寧な口調で頭を下げた。

 

こうして私は海沿いの集落に降り立った。

 

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