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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

時刻表の憂鬱

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その日の朝、

恥ずかしい話をすれば私は「二日酔い」であった。

それも「猛烈な」という言葉を添えても良かった。

 

相方はいない。

そう言えば友人と何処かへ行ってるはずだ。

 

喉が乾いていた。

よたよたと起きだして水をがぶ飲みする。

お茶でも飲もうと冷蔵庫をあけた。

 

驚くほどに何も入っていない。

仕方ない、私はコンビニに行くことにした。

お茶だけ買って、

そうだと思い書店に足を伸ばす。

 

私は時刻表を買った。

愛用しているのは「JR時刻表

1年に1度、ダイヤ改正の時だけ大型版を買う。

 

帰宅してからシャワーを浴びた。

スッキリと身を清め、

テーブルに置いた時刻表を眺める。

良くも悪くも、改正時の時刻表を開く時はわくわくする。

 

冒頭の地図を開く。

石川県で途切れてしまった北陸本線が哀しい。

その先は北陸新幹線と化す。

 

ひとつ気づいたことがある。

 

JRの在来線は「幹線」と「地方交通線」に分けられる。

地方交通線」とは何ぞやと言えば、

雑な言い方をすれば「ローカル線」とも言える。

この違いが何かと言えば運賃が違う。

お客さんも少ないので地方交通線の方が割増運賃となっている。

 

見分け方はJR時刻表で言えば、

地図ページを見れば一目瞭然で

幹線は「黒線」地方交通線は「青線」で記されている。

我が福井県で言えば北陸本線が「幹線」で、

小浜線越美北線が「地方交通線」となる。

 

さて、日本には47の都道府県があり、

沖縄を除く46の都道府県にJRが走っている。

そして各県に「幹線」が走っている。

 

さらに市町村合併もあったこともあり、

46都道府県の県(府・都・道)庁所在地には

「幹線」が通り、かつ「幹線」の駅がある。

 

群馬の県庁所在地である前橋を通る「両毛線」など、

一見地方交通線に分類されそうだが立派な幹線である。

山口市みたくにかつては地方交通線にしか駅がなかったのに、

小郡町と合併して山陽本線小郡駅新山口になった、

なんていうウルトラCもある。

 

そんな訳で黒線をたどればだいたい日本列島の「カタチ」が浮かび上がる。

 

だが、この幹線こと「黒線」が

富山県からはごっそり消えるのだ。

富山駅には高山本線が残るが、

本線とは名ばかりの「地方交通線」である。

 

私には時刻表の地図から「富山県」が消えた、

そんな風に見えた。

 

私は何だか悲しくなってきた。

悲しくなって酎ハイをあけた。

 

ぷしゅっ。

 

3セクの運賃にもたまげた。

2社合算なのは分かるが、

富山〜金沢の現行970円が1220円にもなる。

(一部の区間には乗継割引設定)

どうして肥薩おれんじ鉄道みたいな

県をまたいだ3セクができなかったのか。

 

では新幹線はどうかと言えば

自由席でも2810円にもなる。

所要時間は20分なのに、だ。

 

在来線特急なら2150円であるから

たかだが15分ほどの時間短縮で660円もの値上げである。

 

ただ、これはまだマシな部類だ。

 

福井〜富山で計算すると、

現行の4100円が5220円にもなる(特急・自由席)

ちなみに時間短縮はほぼゼロと言ってもよく、

おまけに「乗り換え」つきで1120円もの値上げだ。

 

私のように富山〜福井を行き来する人間などいないのか?

 

もはや怒り心頭であった。

気づけば酎ハイを一本飲み干していた。

私はもう一本冷蔵庫から酎ハイをもってきた。

 

ぷしゅっ。

 

おまけに、だ。

私が富山にいた頃愛用していた「首都圏往復フリーきっぷ」が消える。

首都圏7日間のフリー券が付いて富山発は普通車指定席が21900円。

単純に指定席で往復すると23820円であるし、

以前はブルートレイン「北陸」も使えたので愛用していた。

 

割引きっぷがなくなると単純に指定席往復で25460円となる。

約3500円の値上げ+フリー区間なし、だ。

 

富山という街は「交通」という面でみると面白いところで、

陸路だと現在は大阪・名古屋・東京にいずれも3時間30分ほどで行ける。

 

そんな訳で例えば海外に行ったという話を聞けば、

出発地は「成田」「中部」「関空」とバラバラであったりする。

 

富山の方々はあまり意識していないと思われるが、

こんな選択が当たり前に出来る地方都市は他にないのではないか。

 

おまけに大阪・名古屋・東京のいずれからも

未だに「夜行バス」が設定されている。

以前は関空や名古屋にも航空便まであった。

 

近いようで遠い、

遠いようで実は近い、

三大都市圏からみる富山とはそんなものではなかったか。

 

新幹線など出来なくても富山は元から

何処に行くにも何処から来るにも

「便利」な街だったのだ。

 

これが明らかに大阪へ(から)は不便になる。

東京は近くなるが運賃は上がる。

飛行機は小さくなる。

 

私は悔しくて悲しくて、

もう一本酎ハイをあけた。

 

さらに思う。

福井〜新潟なんていうのは

どう行くのが最速なのだろうか。

 

私は恐ろしくなり、時刻表を閉じた。

 

気づけば机の上には5本の酎ハイが転がっていた。

 

雨は降り続いている。

 

帰宅した相方が

「いい加減にしいや!」

と私の頭を全力でどついた。

 

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酔ってますので値段が間違ってたらスンマセン(笑)

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