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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

特急しらさぎ13号金沢行き

一周乗車券

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昨夜飲み過ぎた割に体調は悪くない。

それが目覚めた瞬間の感覚だった。

岡崎駅前の居酒屋で23時過ぎまで友人夫妻と飲み、

自宅にお邪魔して2時頃まで飲んで、

8時に目覚めた。

 

相方も含めて誰も起きてこないのでテレビをつける。

民放2局の福井から出てくると、

あまりにもチャンネルが多すぎて

延々とザッピングしてしまう。

 

昼食を兼ねて街へ出た。

インド料理の店に入り、

スパイスの効いた料理を食す。

 

あれ、美味しいのに身体が受付ない。

そのうち心臓がバクバクしてきて、

身体中の汗腺からぬるりとした汗が噴き出してくる。

みんなが「どうした?」と私を見る。

 

私はトイレに駆け込んだ。

便器に顔を埋め、胃の中を空にしてから

洗面台で顔を洗う。

鏡の中には青白い顔をした冴えない中年男がいる。

 

何てことはない。

今の今まで「酔って」いたのだ。

ここにきてようやく「二日酔い」の症状が現れたにすぎない。

 

うう、辛い。。。

こんな強烈な二日酔いなど久しぶりである。

冷静に考えれば前日は早朝から深夜まで飲み続けていたのだ。

当然といえば当然の結果である。

 

最初は普通列車を乗り継いで福井へ帰ろう、

そんな考えもあったが気力がつきた。

 

三河安城駅まで送ってもらい

友人夫妻と別れる。

 

窓口で私は「名古屋までの新幹線自由席と福井までの指定席特急券」と言った。

「米原乗り継ぎではなく名古屋でよろしいですか?」

「それでいいです」

本当は米原まで行きたかったが、ケチった(笑)

 

さらに名古屋〜福井の指定席特急料金は2680円だが、

この日は繁忙期で2880円。

これが三河安城から新幹線を一駅利用するだけで

乗継割引が適用されて半額の1440円になる。

 

この区間の新幹線の自由席は

特定特急料金が適用されるので860円。

足せば2300円と算出されるので単にしらさぎを利用するより安い。

何となく納得出来ないが、そんな制度なので使う。

 

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「こだま657号」は15時35分に三河安城を出発した。

ガラガラの車内を想像していたが、

思った以上に乗っている。

新幹線の加速だけで胃の中から苦いものがこみ上げてくる。

 

「大丈夫なん?」相方が私の顔を覗きこむ。

「もうしばらく酒は飲まない」私は言った。

「明日から禁酒する」

「まー、それで正解やね」

相方はそう言ってツムツムを始めた。

 

わずか10分少々で名古屋着。

とりあえず座りたくて地下街を歩く。

昔ながらの喫茶店があったので入ってみる。

 

喉が乾いていた。

かといってコーヒーという気分ではない。

私はチーズとサラミの盛り合わせとビールを注文した。

「飲まないんじゃないの?」相方は言った。

「禁酒は明日からだ」私は言った。

相方の目は呆れているを通り過ぎ、

哀れんでいるようにすら見えた。

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そして、このビール一杯ですこぶる体調がよくなったりする。

喫茶店などと言わず、

居酒屋でも入ってガッツリ飲むべきであった。

 

名古屋駅のホームに上がる。

福井発福井行きの旅もいよいよ最後の列車だ。

しらさぎ13号、金沢行きは17時36分に入線してきた。

出発が48分なので随分早いとも言える。

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改めて見れば、

名古屋駅で金沢行きというのも何とも違和感がある。

改正前、名古屋発のしらさぎ和倉温泉または富山行きだったのだ。

 

だが、違和感もすぐに過去のことになるのだろう。

17時48分、定刻に「しらさぎ13号」は名古屋駅を出発した。

 

尾張一宮、岐阜と停車して18時23分に大垣着。

居眠りしていた相方がハッと目をあけ、

「そろそろ米原?」などと言う。

「大垣」と言えば「まだそんなとこなん?」と目をとじる。

 

確かに新幹線を3本乗り継いだ後だと、

一生懸命走ってくれている「しらさぎ」も鈍足に感じるから

気の毒といえば気の毒だ。

 

18時51分、米原着。

乗客が一斉に座席の向きを変える光景が懐かしい。

戸惑っている人はおらず、

みんな日常的な行為のように立ち上がり、転換させている。

 

さらにこの駅から3両増結。

向きが変わって増結、

前についたのか後ろについたのか、

それをどう表現するのか、

私の頭では不可能であったりする。

 

18時55分、同じホームに新快速の敦賀行きが入線してきた。

乗り換え客があったかどうかは分かりかねるが、

18時56分に米原を出発。

すぐにまわりは闇になる。

 

徐々に眠くなってきたが、

相方は既に寝息を立てている。

二人共に爆睡して目覚めたら金沢だった、

ということだけは避けたい。

 

19時47分、「しらさぎ13号」は定刻に武生を出発した。

あと13分で福井に着く。

眠い目をこすりながら何とか起きている。

 

福井発福井ゆきの旅もまもなくゴール。

1泊2日ではもったいなかったような気もするが、

2泊すればどれだけ酒びたりになったか分からぬし、

これくらいでちょうどいいのだろう。

 

グランクラスに関しては苦言も書いたが、

個人的には北陸に新幹線がやってきたことについては

嬉しく思っている。

 

ただ、やはり料金面に関しては何とかしてもらいたい。

現状のままでは福井に延伸しても、

誰にも歓迎されない新幹線になってしまうだろう。

本当の意味で北陸と首都圏が近づいて欲しい。

 

関西や中京の方も、

富山は遠ざかったような気がするであろうが、

旅や出張のアクセントとして、

美しい新幹線に乗ってもらいたい。

 

大阪〜富山はかつて

サンダーバードで約3時間10分。

金沢まで2時間40分、ちょうど腰が痛くなった頃だと思う。

乗り換えはいい体操になる(笑)

そこには関西では見ることのない

美しい新幹線が待っている。

  

しらさぎ13号」は鯖江に着いた。

どういうい訳かホームが人で溢れかえっている。

何が起きたのかと思って調べてみれば、

B'zがサンドーム福井でライブをやっていたらしい。

 

1組のアーティストがライブをやるだけで、

これだけの人の流れが生まれるのだ。

私が乗っていた指定席にも乗客が乗り込んできた。

「自由席は奥までお進みください」

車掌の声がもはや絶叫に近い。

 

鯖江から特急に乗るということは金沢まで行くファンであろう。

大物アーティストの皆様、

ぜひ「福井」でライブをやって

北陸の横移動の活性化にご協力ください(笑)

 

20時3分、しらさぎ13号は3分遅れで福井に到着した。

 

さあ、明日からしばらく休肝日にしよう。

そんな訳で今日はもう少し飲もう。

 

家までの帰り道、

私はドラッグストアで芋焼酎を買った。

相方はもう何も言わなかった。

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