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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

まさかまさかの嵯峨野観光鉄道

京都

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深夜の伏見稲荷を参拝した後は

京都市内を抜けて亀岡へ向かった。

 

やたらとバブリーな道の駅で仮眠して、

近く(でもなかったが)のジョイフルで朝食を。

やたらめったら腹が減っていて、

朝からハンバーグなんて食べてしまう。

 

さて、亀岡に来たのには当然理由がある。

嵐山と亀岡を結ぶ「嵯峨野観光鉄道」に乗ってみようと考えたのだ。

相方はいろいろ寺巡りをしたいようであったが、

車で京都の寺など巡れば

参拝料と駐車料金で自己破産するのは目に見えている。

 

僕としては1分も早く京都を脱出して、

大津まで戻って京津線を乗りまくるなんて思いもあったのだが、

相方はまだ京都に未練があるようであった。

で、苦肉の策が「嵯峨野観光鉄道」だ。

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http://www.sagano-kanko.co.jp/

 

亀岡から嵐山へトロッコで向かい、

周辺を散策でもすれば多少は京都も感じれるであろうし、

僕にしても未乗区間を減らすことが出来る。

 

何でわざわざ上流側の亀岡に来たかといえば、

まずこの日が土曜日であり、

思いつきできたもので乗車券の確保をしていなかったこと。

 

お客さんの流れとしては、

トロッコで上がってきて保津川下りでも楽しむものではないか。

そう考えれば亀岡から下る方が空いているのでは、

そんな思いがあった。

 

そんなもので食事を終えてからJRの亀岡駅に向かった。

時刻表を確認すると始発は9時35分とあるから

席さえ確保しておけばまた仮眠でもいいし、

街を散策してもいい。

 

で、JR亀岡駅に着いてまわりを見渡したのだが、

トロッコの「ト」の字も見当たらない。

そうか、元々JRだしJRのホームから出るのかと思い、

やたら立派な橋上駅舎の階段を上がる。

 

ところがやはりトロッコの「ト」の字も見当たらない。

僕は「みどりの窓口」に入った。

「トロッコのきっぷってここで販売してる?」と聞けば、

「こちらで販売しております」と丁寧に頭を下げる。

 

「なら9時35分、2人お願いします」

と言えば係員氏は軽妙に端末をいじりだしたのだが、

「横並びの席は確保できませんね」などと言う。

「通路を挟んで内側同士ならいくつかあいてますが」

と実際に画面を見せてくれたりする。

 

うーむ、どうせならせめて二人のうちどちらか位は窓側で楽しみたい。。。

 

「もし横並びがよろしければ、、、11時35分になりますね」

この時点でまだ6時30分だった。さすがにそれは遅すぎる。

「なら上がってくる方は?」

「それだと13時07分までないですね、、、」

 

うーむ、万事休すか。

仕方ない、内側同士でもいいか、と思ったら

奥からもうひとり若い係員が出てきた。

そしてパンフレットを広げてこう言った。

 

「このトロッコは5両編成なんですが、

 JRが販売していますのはこの1〜4号車だけなんです。

 5号車だけは直接駅で当日券をお買い求め頂く形になってまして、

 まだこの時間なんで充分買えると思うんですが」

 

何を言っているのかと思う。

当日券もへったくれも僕は実際に駅にいる。

ならトロッコの専用窓口は何処なのだと聞けば、

「車で10分から15分くらいですかね」なんて言う。

 

僕は自分の顔が「はにわ」になっているのが分かった。

 

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「このトロッコ亀岡駅ってここじゃないの?」

「ええ、JRの馬堀駅が最寄りになります」

 

無知と思い込みが

これほどまでに恐ろしいと感じたことはなかった。

 

僕はJR亀岡駅トロッコ亀岡駅が場所に位置するなど、

まったく考えてすらいなかったのだ。

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隣接云々の話ではない、まったく別の場所。

「なら、直接行ってみます」

僕はそう言ってみどりの窓口を出た。

 

まさかまさかの展開である。

私はアルペンルート立山駅前のきっぷを買う行列を思い出していた。

当日券は1両のみか、

これはプラチナチケットではないか。

 

うーむ、この時間から行列になっていればどうしよう。

 

で、トロッコ亀岡駅に着いた。

 

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随分立派な駅だ。

だが、人っ子一人いない。

 

駅はしっかり施錠されており、

立ち入ることすらできない。

そして、誰も待っている人などいない。

相方は助手席で眠っている。

 

僕も何だかんだで結局ほとんど寝ていない。

だが、ここで寝てしまって、

気づけば大行列なんてことだけは避けたかった。

 

そんなもので僕は門の前で待つことにした。

時計を見れば7時過ぎ。

小説の一冊でも持ってくるべきだったと思う。

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ボーッと待ってると、

ついつい余計なことを考えてしまう。

果たしてたかだが25分ほどの乗車のために、

2時間半も前から待つ必要があるのか。

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そもそも僕は正直言うとこのトロッコに対し、

それほど「期待」をしていなかった。

 

北陸、というか富山には何だかんだ言っても

黒部峡谷鉄道」なるトロッコ列車の元祖的存在があり、

観光であれ山帰りであれ「そこそこ」は利用している。

 

ナローゲージにふきっさらしの車両、

あれこそ「トロッコ」だと信じて疑わなかった僕は、

実を言うとJRが全国で走らせているトロッコなど、

見向きもしなかった。

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そんなもので今回も「京都市内の観光を避ける為に」

亀岡まで来たと言っていい。

片道620円なんていう運賃も案外良心的であるような気がする。

 

で、1時間待ったが誰も来ない。

 

8時をまわった頃にようやく1人現れた。

20代半ばの若者である。

そして「オープン狙いですか?」なんて言う。

 

さっぱり意味が分からずにいると、

この当日発売される1両だけが「ふきっさらし」の

まさに「トロッコ」であり、

他の車輌には「窓」があるなんて言う。

 

さらに話を聞けば、

この若者は留学生の「団体」をこの「ふきっさらし」の車両に乗せるために、

先にチケットを抑えに来たなどと言うではないか。

 

危ない、危ない。

彼がいったい何人の団体を引き連れてくるのかは聞かなかったが、

並んでいるのは数人でも、

1人が何人分のきっぷを買うかなんて傍目には分からない。

 

ふむふむ、よしよし、

これだけで彼より先に並んでいた価値はあるとニンマリしたら、

彼が確保するきっぷは9時35分発ではなく、

次の10時35分発であると言う。

「・・・」

 

8時30分、

嵯峨野観光鉄道の社員の方が「出勤」してきて

ようやく門が開かれた。

そしてようやく3階にある窓口まで進む。

 

駅員の方の「出勤」風景を見るなんていうのも

なかなか新鮮な気分、ではある。

当然まだ窓口は閉まっている。

 

8時45分、ようやく窓口が開いた。

結論から言えば、

この時間に窓口に並んでいたのは僕を含め4人だけだった。

駅舎内も閑散としている。

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チケットを確保したら何だかあくびが出た。

 

何もかも拍子抜けだ。

起きてきた相方が「自転車屋のオジサンに駐車料金払ったから」なんていう。

その広い駐車場にも数台しか停まっていない。

さすがの京都もオフシーズンなのか。

これなら嵐山からでも良かったのでは、なんんて思う。

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ベンチに座り、

ほんのすこし目をとじた。

ほんの数分、まどろんだ程度だ。

この1時間後、いろんな意味でうちのめされた気分に、

いや、ただただ関心することになるのだがそれはまた次回。。。。

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