北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

特急ダイナスター1号の客

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福井駅前のなか卯でのんきに朝飯なんかを食べていて、

気づけば5時54分だった。

あぶないあぶない、

6時のダイナスター1号に乗るために駅までダッシュする。

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今回も一周乗車券の旅だ。

目的は群馬の高崎で「飲む」ことだ。

帰りに東京にも立ち寄って

北陸新幹線東海道新幹線の乗り比べ第二弾をやってみようと思う。

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この日は日曜であった。

出発直前のダイナスター1号の6号車自由席に駆け込んだのだが、

車内には誰もいなかった。

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僕が席についてから2人乗ってきた。

要するに6号車には3人しか乗っていない状況で、

6時ちょうどに「ダイナスター1号」は福井駅を出発した。

 

 

 

空いているのは本来「快適」なはずだが、

先行き真っ暗だよな、

なんて考えてしまう僕は恐らく心が病んでいるのだろう。

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出発早々、若い車掌が検札にやってきた。

彼が戻ってきたのは6時9分だ。

よほど空いていると思われた。

 

福井県民を意地でも北陸新幹線に誘導するために

設定された特急と思われるが、

混雑する日は果たしてあるのだろうか。

 

3・5号だと時間的に金沢までの通勤需要もあるだろうが、

1号だと通勤需要も見込めないような気がする。

平日の朝の様子も見てみたい。

 

天気は快晴で、気分がいい、

といいたいところだが、

この車両、恐ろしく窓が汚い。

ただ泥が付着しているというのではなく、

不気味な汚さである。

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他の窓を確認しても同様だ。

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車内販売もない、

自販機もない、

かつ窓も汚い。

 

JRにしてみれば在来線の特急など、

もはや「どうでもいい」存在なもかもしれないが、

やる気をなくすのはまだ早い。

仮にも「特別な料金」をとっている車両なのだ。

 

よくよく考えたら

サービスは着々と減らしているのに、

料金だけは据え置きだなんてJRも相変わらずなことをやっている。

 

ついでに全国的に急行列車も消えたのに、

特別な急行=特急でもない。

どうせなら急行料金程度に値下げしてはいかがなものか。

 

6時32分、

小松を出た時点で車内を一巡してみることにした。

 

1号車のグリーン席は0人、

2号車の指定席は4人、

3号車の指定席は8人、

4号車の指定席は0人、

5号車の自由席は11人、

6号車の自由席は(僕を含め)4人だった。

合計で27人。

 

6時12分に福井を出る金沢行きの普通列車など、

土曜日で6両編成でも石川県内は混んでいた。

金沢の到着時間が7時34分というのも通勤・通学にもいいのだろう。

その時間には後続の福井を6時50分に出たダイナスター3号もやってくる。

「おまえが乗った列車がたまたま客が少ないだけだ」

それは間違いないだろう。

金沢に6時50分に着いても特に観光できる訳でもない。

3・5号とは違い、新幹線接続に特化した列車といえる。

 

そして、乗り継いだ「かがやき」が8時過ぎに長野に着いてしまうのも、

観光利用では「早すぎる」のかもしれない。

そして東京着が9時32分なら似たような時間に

東海道周りでも「安く」行ける。

 

ま、今は福井駅も「一周乗車券」をしきりに薦めている。

(追記:6月末からパンフレットも置くようになりました)

選択肢があるのはいいことだし、

これまで朝イチのしらさぎ米原に向かっていた方にも、

是非1号に乗って欲しいなとは思う。

 

ただ、JRの福井駅が一周をすすめればすすめるほど、

福井延伸時にどうなってしまうのかという不安は

多少あったりする(笑)

 

6時50分、

特急ダイナスター1号は金沢駅の暗いホームに到着した。

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乗り継ぎの「はくたか」も指定席は確保していない。

絶対に空いているという確信があった。

何故ならこの時間、7時00分に「かがやき502号」、

続けて7時14分に(新高岡停車の)「かがやき536号」が続けて出発するのだ。

 

混んでいる要素など何一つ思い浮かばなかった。

そんなもので、土産物を物色して、

待合室でコーヒーを飲んでから新幹線ホームへ上がった。

目指したのは先頭の1号車だ。

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この「はくたか552号」の金沢出発時刻は7時22分である。

僕が車内に入ったのは7時16分だ。

驚いたことに先頭の1号車には誰一人乗っていなかった。

何だか悲しくなってきた。