北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

気持ちいい、なんて言葉だけじゃ足りない〜ジップラインアドベンチャー立山〜

地元に「グリーンベルト」という、

工業地帯と住宅地を分ける緑地公園があり、

小学生の頃はたびたび行っていた。

そこにはアスレチックという遊具がたくさんあり、

僕が一番好きだったのは「ターザンロープ」だった。

 

これは僕に限らずだったようで、

他のアスレチックは閑散としているのに、

ターザンロープだけは子どもたちの行列ができていた。

 

さて、今回の男二人旅もようやく最終章。

神岡でガッタンゴーを楽しんだ後、

相棒と「まだ早いしどうするか」なんて話になり、

三連休だし何処も混んでるよな、

おとなしく帰るかなんて言っていたのだが、

何だかもったいない。

 

で、せっかく富山に近い場所に来たのだし、

「ジップラインに行きたい」と僕は言った。

「何それ」と相棒はきょとんとした顔をしたが、

ターザンみたくスキー場を駆け巡るなんて言えば

「行こう、行こう」とノリノリになった。

 

問題は「空いているか?」だ。

その場で電話をかけてみれば

「14時からのフライトが1枠だけあいている」

なんて答えであったのでその場で予約。

ガッタンゴーといい今回の旅は何だかツイている。

  

さてジップラインとは何なのか。

 

ジップラインアドベンチャー立山のサイトによると

次のように書かれてる。 

 

「森の中に張ったワイヤーを、滑車を使って滑り降りる」、今注目のアクティビティです! 

f:id:fukuitabi:20150730124700p:plain

http://zip-tateyama.com

 

まさに小学校の時に夢中になった「ターザン」の

本格的バージョンといえるのではないか。

 

神岡から称名滝を経由し、

立山山麓スキー場へ到着したのは13時30分だった。

DSC08172.jpg 

立山山麓には3つのスキー場があるのだが、

ジップラインがあるのは「らいちょうバレースキー場」だ。

僕が高校生の頃は「県営ゴンドラスキー場」という名前だった。

ジップラインのコースはゴンドラで上がった山上にある。

 

それこそ冬は何度も来ているが、

夏に来るのは初めてのことでわくわくする。

 DSC08170.jpg

名前を告げて受付。

ずらりと並んだハーネスを眺めていると雨が降り始めた。

それもしとしとではない。

「ザーザー降り」である。

 

「・・・・」

 

ありがたいことにここでは

「かっぱ」から「靴」までみんな無料で貸してくれる。

財布やカメラを入れるためのポーチも貸してくれるし、

ロッカーもある。

DSC08174.jpg 

ロッカーの鍵は途中で落としたら洒落にならないので、

スタッフの方に預けるようになっていた。

 

さて、いよいよ時間である。

まず参加者は10人前後のグループに分けられ、

それぞれにインストラクターがつく。

このインストラクターの指導のもと、

ヘルメットを被り、ハーネスを装着。

 

みんなで記念撮影をしてゴンドラに乗車。

雨はますますひどくなり、

さっぱり外の景色は見えない。

 DSC08180.jpg

山上駅に着いても雨は降り続いていた。

このあたりはトレッキングのコースにもなっており、

小学生たちが雨宿りをしている。

駅舎の外には短いロープがあり、

ここでジップラインの基本姿勢を練習する。

 

先の班がいたのでしばらく駅舎内で待機。

練習が始まるころには雨も小ぶりになってきた。

うーむ、いいぞ、早くコースに出たい。

 DSC08187.jpg

で、最初のコースへ。

「GO!」の掛け声と共に滑り始める。

足は宙ぶらりんで予想外にスピードが出る。

ふひゃー、こりゃ気持ちいいわ。

DSC08193.jpg 

そして二本目に移動すると雨はやみ、

遠く富山平野まで一望できる絶景が広がった。

「おお、すごい」なんて言葉が思わずもれる。

この景色の中を滑るのだ。

DSC08194.jpg 

気持ちいい、なんて言葉だけじゃ足りない。

 DSC08209.jpg

意外だったのは「案外歩く」といったことか。

コースの間は木屑を敷き詰めた山道を歩く。

歩いては滑り、歩いては滑り、てな感じ。

DSC08206.jpg 

勢いが足りないと宙ぶらりんになることも。

救出するインストラクターさんの動きを見ていたら、

逆に安心感が生まれるから不思議なもの。

 

ぶら下がってる方も注目されて恥ずかしそうであり、

楽しんでいるようにも見えた。

DSC08211.jpg 

さらに面白いと思ったのがグループ分けで、

さっきまでの「見知らぬ他人」に

不思議な連帯感が生まれてくるのだ。

遊園地のアトラクションでは味わえない感覚だろう。

DSC08221.jpg 

最後の2コースは滑車の付け方をかえ、

両手両足フリーの「スーパーマン」状態で滑走。

ふええ、どうやって着地すんねん!!

DSC08219.jpg 

みんなでわーわーきゃーきゃー云いながら、

あっというまに2時間ほどの冒険は終わった。

いやはや、オッサンはすっかりショーネンに還りましたわ。

明日の筋肉痛が怖いけど(笑)

 

汗もしっかりかいたので、

亀谷温泉の白樺ハイツに立ち寄り入浴。

有峰林道の入り口に位置し、

特に薬師岳の登山客にはお馴染みの温泉だ。

 

僕もかれこれ二十年以上お世話になっている。 

相変わらずいい湯でホッとする。

DSC08230.jpg

最後は新湊にある「カシミール」でカレーを食べてから福井へ帰ることに。

相変わらずのアウェー感が嬉しい。

DSC08236.jpg 

1泊2日に詰め込み過ぎたような気もするが、

たまにはこんな旅も良しだ。

付き合ってくれた相棒に感謝。

 

さ、次は何処に行くかね。 

広告