北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

桃園空港騒動記

桃園空港を8時20分に出発する関空行き

復興(トランスアジア)航空602便に搭乗するため、

桃園空港第一ターミナルに到着したのは6時20分だった。

 

昨年、連れと台湾に来た時は

同じ便に乗るのに6時に起きて大騒動だったもので、

今回はきっちり目覚ましを合わし、

夜明け前、早々に宿を出てきた。

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モニターで確認するとチェックインも始まっているようだ。

えーっとGE602便、復興航空は6番か。

桃園空港第一ターミナルの

チェックインカウンターは1番から12番まである。

どこのカウンターもポツポツと客が並んでいる程度だ。 

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ところが唯一人であふれかえっているカウンターがあった。

それがよりによって6番だった。

さらにその6番からは長蛇の列が伸びている。

繰り返しになるが「そこだけ」だ。

 

これが何を意味するのかさっぱり分からなかった。

多分僕も相方も「はにわ」みたいな顔になってた筈だ。

もう一度僕はモニターを観た。

復興航空602便関空行きは6番でチェックイン中。。。

 

その6番カウンター確認すると、

手前から11の窓口が開いていた。

表示によると手前からビジネスが2つ、

エコノミーが3つ、

団体が6つだ。

 

ビジネスの2つの窓口だけが閑散としていて、

エコノミーと団体の方は「殺伐」とした雰囲気だ。

 

僕らはエコノミーから続く列を、

ずーっと辿りながら後ろへと進んでいった。

「何かの間違いだ、いったい何が起こっているのだ」

そう思いつつ。

 

列は6番から5番、4番、3番と続き、

最後尾は3番カウンターと2番カウンターの間くらいだった。

いったい何人並んでいるのか、もはや検討がつかない。

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僕らの前にいた日本人男性は、

4時頃に空港に到着し、

チェックインの表示が出るのを待ってから来れば

すでにこの調子であったという。

 

要するにGE602便のチェックインはまさに「始まったところ」なのだ。

 

彼の話ではこの時点でチェックインをしていたのは

8時20分発の関空行きだけでなく、

8時10分発の成田行き、

さらに7時台に出発する便も行っているとのこと。

 

「団体は7時台のお客さんみたいです」

彼は言った。

「空港で土産物買っていくつもりだったけど、どうなるンだろ」

不安げに腕時計を眺める。

 

僕らもとっととチェックインをしてゆっくり朝食を食べて、

なんて考えていたものでこの行列は予想外だった。

待っている間にもさらに列は伸び、

1番カウンターから壁際に到達しようとしていた。

 

いったい何が起こっているのだ?

 

とりあえず異常に腹が減っていた。

昨晩餃子を食べたきりだ。

相方を列に残してコンビニへ走り、

おにぎりとビールを購入。

 

買って列に並びながら食す。

うう、台湾最後の飯くらいまともなものが食べたかった(涙)

 

ちまちま列は進み、

6番カウンターが見えてきたのは7時25分だ。

出発まで1時間を切った。

だが列は複雑に折れ曲がり、

まだたくさんの方が並んでいる。

 

団体はすでにいなかったが

エコノミーの窓口は相変わらず3つしかあいておらず、

ビジネスの2つの窓口には誰一人並んでいない。

おいおい、これで本当に大丈夫なのか?

 

7時30分、ようやく8時10分発成田行きの客を

ビジネスの窓口に誘導しはじめた。

僕らの後ろにもびっくりするくらい成田行きのお客さんがいた。

女性の係員が「トーキョーの方、こちら!」と叫んでいる。

 

まさに「続々」といった感じで今度はビジネスクラスの窓口に列が伸びる。

成田行きの出発40分前なんですけど(笑)

 

僕らがカウンターに辿り着いたのは7時50分。

本来なら搭乗口にいる時間であろう。

eチケットとパスポートを提示。

預ける手荷物は僕が背負っていたザックひとつ。

 

すぐに発券された、と思ったら、

係の女性が難しい顔をしながら再びキーボードを叩きはじめる。

すると係の女性がにこりともせずに搭乗券を手に席を立った。

 

何が起きているのかさっぱり分からない。

僕らの前にいた男性は出国手続きに駆け出していった。

僕らの後ろにいた3人組も受付を終えた。

だが僕らの前に係員はいない。

 

何か問題でも発生したのだろうか。

 

彼女は上司らしき男性と何か話しているようだった。

戻ってきたと思ったら搭乗券をビリビリと破り、

キーボードを叩く。

さらに発行された搭乗券を再び破る。

キーボードを叩く。

 

ようやく発行された搭乗券は色が違っていた。

「アップグレード」彼女はニコリと笑って言った。

相方と顔を見合わせ小躍りしたくなる。

まさかまさかのビジネスクラスではないか♪

 

飛行機のシステムはよく分からんが、

とりあえず「ついてる」ことに違いはないだろう。

 

係の女性は

「7時50分にB2搭乗口へ来てね(英語)」

といいつつボールペンで搭乗口と時刻にチェックを入れた。

この時点で8時をまわっている。

まだ出国審査すら受けていない。

 

慌てる必要はないとは思いつつも

ダッシュしてセキュリティチェックへ。

続いてパスポートチェック。

 

この時点で8時16分。

さらに搭乗口のB2は

よりによってターミナルの端っこだ(笑)

めちゃくちゃ遠い。

 

僕らが飛行機に乗り込み、

席についたのは8時20分だった。

だが、この時点で半数程度しかまだ乗っていなかったようだ。

ビジネスは30席以上あったが僕らしかいなかったし、

エコノミーもまだガラガラであった。

 

その後も次々と乗り込んできて

入り口の扉が閉まったのは8時51分。

ビジネスの席は9割程度埋まっている。

そして、

全日空機についで離陸したのは9時08分だった。

 

さて、人生初のビジネスクラスだ。

自分で追加料金を払った訳でもないし、

どうこう言える立場でもない。

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しかしまあ飛行機には極楽みたいな空間が存在するのね。

台北関空が近いの何の(笑)

 

きっとこれは龍山寺にお参りしたことで得た「いいこと」なんだろう。

またお礼を言いに行かねばならないね、と

乗り継ぎの新大阪駅でうどん食べつつ相方と乾杯。 

 

しばらく見ないうちに新大阪駅構内が

えらく綺麗になっていたことにたまげる。

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ホームに降りて

金沢行きのサンダーバードの到着を待つ。

端には30年前の僕がいた。

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