北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

JR東西線恍惚列車 〜JR秋の乗り放題パスの旅・その5〜

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阪九フェリー「やまと」で目覚めた朝は快晴だった。

あーシアワセだ、

よし、朝風呂だと思ったら風呂に入れるのは7時からだった。

時計を見ればまだ6時前。

「・・・」  

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フェリーは明石海峡大橋の下を通過。

1998年の開通であるからはや17年も経つのかと思う。

この年が唯一僕が地元で仕事をしていた時期で、

その仕事は旅行会社の添乗員だった。  

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4月5日の開通から1ヶ月近く、

ほぼ毎日「明石海峡大橋」絡みのツアーだった。

行きは橋を経由して淡路島へ、

淡路島を観光して帰りはたこフェリー。  

 

たまに瀬戸大橋を絡めて「ぐるり一周」なんてツアーや、

姫路出発で足摺岬1泊2日のツアーにも関わらず、

帰りは強引に「明石海峡大橋経由」なんてのもあった。  

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あまりにも集中して行き過ぎたせいで、

淡路島に対してはいい思い出があまりないが、

淡路島には何の罪もない。

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六甲アイランドには8時35分に到着。

まったくショックを感じない着岸技術(?)に感動。  

 

ここからの送迎バスが変わっていて、

六甲ライナーのアイランド北口駅までは無料であるが、

その先の阪神御影駅、JR住吉駅、阪急御影駅までは230円かかる。  

 

だからかもしれないが、

出発時はギュウギュウ詰めであったが、

アイランド北口駅では一気に空いた。  

 

だが六甲ライナーのアイランド北口駅から

JR住吉駅までの運賃を調べてみれは250円もする。

そんなもので住吉駅まで乗車することに(笑)

 

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住吉駅でバスを下車。

このまま福井に帰ってもいいのだが、

天気もいいし何だかもったいない。

すると相方が「USJに行きたい」などと恐ろしいことを言い出した。

 

「午後からの天気予報は雨だ」僕は言った。

「うまいたこ焼きがあるから食って帰ろう」と言いくるめたら、

「串かつも食べたい」なんて言う。

それならいい(笑)  

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大阪環状線大正駅に降り立つ。

大正には母の兄弟が住んでおり、

小学生の頃からわりと頻繁に遊びに来ていた。  

当時はそれが当たり前だと思っていたが、

今考えれば親戚があちらこちらにいるというのは

訪ねるだけで旅行気分を味わえる訳で、

本当にありがたかったと思う。

 

結婚式が一巡した今となっては

葬式くらいでしか顔を合わせなくなったけど。  

 

大阪ドームを左手に見つつ千日前通を難波方面へ歩けば

10分もかからずに汐見橋の交差点にたどり着く。

ここには阪神なんば線「桜川駅」があり、

地下駅にも関わらず入り口にはやけに存在感がある。  

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まだ新しい桜川駅の横に、

時代に忘れ去られたような駅がある。

 

南海電鉄高野線の始発駅である汐見橋駅だ。

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外壁は随分キレイになったような気がするが、

中は僕が小学生の頃からほぼ変わっていない。  

改札上に掲げてある案内図など、

ボロボロに破れてもはや何を書いてあるのかも分からぬが、

脇には「昭和30年代のものです」との注記もある。

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ここから通称「汐見橋線」に乗って岸里玉出に向かう。  

 

ホームに2両編成の電車がやってきた。

下りてきた客は1人だけ。

もう1人乗っていたが南海の関係者のようだ。  

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ガラガラの電車は汐見橋駅を出発した。  

線路は複線の立派なものだが、

すれ違う列車は1本もない。

今現在乗っている電車が汐見橋〜岸里玉出間4.6キロを、

9分ほどかけて行ったり来たりしているだけだ。 

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大阪環状線の下をくぐって芦原町、木津川、津守、

どの駅にも電車を待っている客すらいない。

ここは本当に大阪市内なんだろうかと思う。

 

西天下茶屋でようやく3人ほど待っていた。 

電車は岸里玉出駅に到着。

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商店街を通って国道26号線へ出る。

地下鉄四つ橋線玉出駅からほど近い場所に、

目指すたこ焼き屋「会津屋」さんはある。  

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誰にでもその地に行くと無性に食べたくなるものがあると思う。

 

僕の場合、富山だと「糸庄のもつ煮込みうどん」

姫路だと駅前地下にある「明石焼き風たこ焼き」

赤穂だと「お好み焼き屋・奈奈のネギコロ」

で、 大阪だと「会津屋のたこ焼き」となる。  

 

会津屋さんは大阪市内に幾つか支店を構えているのだが、

ついつい玉出の本店まで足を運んでしまうのは

あくまで気分の問題だ。  

 

大阪のたこ焼きは 大ぶりでソースがたっぷり、

みたいな印象があるが、

会津屋さんのたこ焼きは小ぶりで何もかかっていない。  

だが明石焼きのように出汁をつけて食べるわけでもない。

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そのものにしっかりと味がついている。  

焼きたてのアツアツを口に放りこめば、

「あーこれぞ大阪の味だよなー」 とついついにやけてしまう。

 

相方は初めて食べたらしいが、

全然手がとまらなくなっている(笑)  

 

続けて新世界へ向かう。

阪堺電車でのんびり行こうと思ったが、

急に雨が降り始めた。

 

南海の高架下でしばらく雨が止むのを待って、

阪堺電車の電停に行ってみたものの、

思っていたより閑散としたダイヤで1時間あたり3本しかなく、

20分以上の待ち時間があった。  

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結局南海の岸里玉出駅まで戻り、新今宮へ。

久しぶりの新世界は大勢の観光客で賑わっていた。

最近テレビでよく見かける串かつの人気店は長蛇の列となっている。

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串かつに関しては何処で食べても大差ないと思っているので、

適当に店を選んで入る。  

ここが5本以上串かつを注文すればドリンク1杯無料、

なんていう素晴らしい店で(笑)

僕が生ビールを2杯飲んで、相方もジュースを飲んで、

そこそこ串かつを食べたつもりでいたが、 2000円でお釣りがきた。  

さすがは新世界だ。

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大阪駅前第四ビルの前にある特設宝くじ売り場でオータムジャンボを購入。

南蔵院のご利益がありますように!!!

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北新地駅からJR東西線に乗った。

尼崎から新快速の敦賀行きに乗るためだ。

乗り放題の乗車券を所持している以上、

座って福井に帰りたい。  

 

祝日ということもあるのだろうが、

JR東西線の車内は相変わらずというか、

気の毒なほど空いていた。

 

僕は1997年の開業翌日にも乗りに来たのだが、

その時も空いていて拍子抜けした記憶がある。

 

電車は北新地駅を出発した。

 

車内には子供の泣き声が響いている。

隣に母親らしき女性の姿もあるが、

なだめる様子もなく、

めんどくさそうな表情を浮かべ、

携帯電話の画面を見ている。  

 

僕たちの正面の席には 20代後半と思われる男女が座っている。

 

北新地駅を出発する間際に乗ってきた。  

女の左手と、男の右手はしっかりと握られており、

ガラガラの車内にも関わらず2人は「密着」している。  

 

他人のことをどうこう言える立場ではないのは百も承知だが、

決して美男美女とは言いがたい。

男の腹はだらしなく出ているし、

女のメイクも言っちゃ悪いがビミョーである。 

 

女は「うっとり」した顔で男を見つめている。

男の顔はデレデレだ。

スケベ丸出し、他に表現が思いつかない。  

 

女の右手が、男の顔へと伸びる。  

 

僕は時計を見た。

14時ちょっと前。

相方は笑いをこらえるのに必死になっている。

僕もまた同じ。

 

女の人差し指が男の唇に触れ、

首筋に触れ、

鎖骨に触れる。

その指が左右に動く。

男の顔は恍惚の境地に達しているようにも見える。

 

あーやって鎖骨に触れると気持ちいいものなのかと思い、

自分で触ってみたがよく分からない。

ま、人それぞれであろう。

 

車内では子供の泣き声が響いている。

泣いているというよりは、

うめいていると言った方が正しいかもしれない。

 

女は男の胸元に顔を寄せ、

男の鎖骨を触り続ける。  

男の口がだらしなく開く。

 

女の指が男の鎖骨を左右になぞる。

その指が胸へと下がる。

男が目をとじる。

 

加島を出発した電車は地上に出た。

曇り空ではあるが、外は明るい。

 

車内には子供の泣き声が響いている。

母親らしき女性は徹底的に無視を決め込んでいる様子だ。  

 

JR東西線の電車は尼崎駅に着いた。

やってきた敦賀行きの新快速は予想外に空いていて、

大阪駅を出ても空席がある。

何のために尼崎まで行ったのやら(笑)

 

僕と相方は終点の敦賀で普通電車に乗り継いで、

福井へと帰った。

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