北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

えちぜん鉄道右往左往 〜旧駅と「まつもと町屋駅」と銭湯と〜

三国やら空港を見て福井駅に帰ってきて、

何となくえちぜん鉄道の高架ホームから下を眺めたら、

かつてのホームが着々と取り壊されている様子が見えた。

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改札口を抜け、旧仮駅へ。

駅舎の入り口は当然閉鎖されている。

福井に来たばかりの頃、三国港までのきっぷを買おうとしたら、

「お客さん、日帰りなら今日はフリーきっぷがあるよ」

なんて言ってくれた窓口のおばちゃんを思い出す。

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僕はロータリーへとまわり、

えちぜん鉄道の旧駅と新仮駅を眺めた。

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高架線そのものはずっと以前からあったもので、

駅が取り壊されているという状況を除けば、

以前とたいして変わらぬ光景であるはずだった。

 

だが違和感がある。

何だ、この違和感の正体は、と考えたら架線だった。

架線も架線柱も何もないもので、

妙に空が広いのだ。

 

1面2線の福井駅ですら「空が広い」と感じるのだ。

では3面5線あった福井口駅は果たしてどうなっているのか、

そんなことが気になって再びえちぜん鉄道の電車に乗ることにした。

本当は歩いて見て回りたいが、

残念ながらえちぜん鉄道の線路沿いには道がない。

 

高架線を走る電車から眺めていると、

新福井駅の先、

京福バス車庫の裏手あたりまでの線路は取り払われていたが、

その先はまだ残っている。

 

福井口で電車をおりる。

あえてややこしい書き方をすれば、

仮の福井口駅舎はJRの高架下に設けられている。

えちぜん鉄道はこの福井口駅の先まで高架化される計画だ。

 

柵越しに役目を終えたかつての駅舎を眺めた。

1ヶ月前、営業を終えたばかりの駅前には

まだ多くの自転車が駐めてあったが、

今は一台もない。

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かつて踏切であった場所から、

かつての福井口駅構内を見る。

広い構内の架線柱も架線も取り払われ、

やはりスッキリしている。

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(↓一ヶ月前)

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市街地のど真ん中で架線のない線路、

どこからともなく

ディーゼルカーのエンジン音が聞こえてきそうな気がした。

だがこの光景もまもなく見納めだ。

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ついでといっては失礼だが、

隣のまつもと町屋駅の様子を見てくることにした。

まつもと町屋駅福井口西別院駅間に9月27日に開業したばかりの新駅だ。

 

新福井駅を出た電車は

えちぜん鉄道の車庫を回りこむようにして築堤へと駆け上がり、

高架から地平におりたJR北陸本線の線路をオーバークロスする。

福井県の資料によると北陸新幹線

さらにこの上をオーバークロスするとのこと。

 

築堤から下った先に真新しいホームが設けられている。

これが「まつもと町屋駅」になる。

乗車していた電車からも5人ほど降りた。

ホームの向かいにはマンションや団地が立ち並んでおり、

なるほどそれなりに需要が見込めそうだ。

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ただ、駅名票を眺めていると、

別に「まつもと」なんて平仮名を使わず、

「松本」という漢字の方が良かったのではと思う。

長野の松本に遠慮したのか定かではないが、

それなら「町屋」で良かったとも思う。

駅名だってその土地を表す重要な文化であるような気がするのは僕だけか。 

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通りに出て東へ歩くと陸橋があり、JR北陸線をオーバークロスしている。

その先にはたまに利用しているスーパー、フレンドマートが現れた。

なるほど、こんなところに出るのか。

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ここなら極楽湯が近い、

ということは勝山永平寺線の越前開発駅も近い。

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日も暮れてきて着々と寒くなってきた。

流石にビールを飲む気にはなれず、

フレンドマートの休憩コーナーにあった自販機で

暖かいコーヒーを買った。

ところがボタンを押し間違えていたようで、

出てきたコーヒーにはたっぷり氷が入っていた。

「・・・」

 

さて、どうするか。

身体は熱い風呂を求めていた。

極楽湯でもいいが、気分は銭湯だった。

スマホで調べてみると福井駅周辺には以前にお邪魔した

「松乃湯」の他にもう一件、駅近銭湯があるようだ。

 

僕は薬局で石鹸を、

100円ショップでソープケースを買った。

タオルはいつもカバンに入っている。

 

極楽湯を横目に見て越前開発駅へ。

ここも棒線化に伴い駅の前後の線路が取り払われていた。

駅舎と細いホームの間には構内踏切があるが、

手前の線路に電車が走ることは二度とない。

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勝山行きの電車が入ってきた。

えちぜん鉄道は日中の時間帯、

きれいなパターンダイヤが組まれており、

列車の交換は越前開発駅から1つ勝山寄りにある

越前新保駅で行われている。

 

そんなもので勝山行きの電車を見送ってしばらくすると、

福井行きの電車が入ってきた。

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新福井駅で電車を降りた。

ザックを背負った白人の男女も僕の後に続く。

年配の運転士さんが「ここは福井じゃないけどいいの?」と聞いている。

白人の男女は困ったような顔をして何が話しているが、

言葉を聞いている限り英語でもない。

 

「ディスイズ、シンフクイ、フクイ、イズ、ネクスト」

運転士さんも必死である。

ところが白人の男女は指でOKマークを作ると

陽気に階段を降りていった。

はて、こんなところで降りて何処へ行くのか。

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新福井駅もかつての駅舎は跡形もなく取り払われていた。

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(↓一ヶ月前)

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銭湯を目指して歩き出して、あれと思う。

僕は目指す銭湯が新福井駅の近所にあると思い込んでいたのだが、

どうやら福井口駅の近所であったようだ。

 

実際、この文を書いていても間違ったのだが、

僕は未だに新福井駅福井口駅が、

どっちがどっちだか分からなくなることがある。

 

えち鉄さん、

新福井は日之出に、

福井口は志比口の方がわかりやすいと思うのですが

いかがなものでしょうか(笑)

 

せっかく休日フリーきっぷを所持しているので

新福井駅から福井口駅まで電車に乗った。

身体はすっかり冷えきっていた。

早く熱い風呂に入りたい。

風呂あがりには、、、熱燗がいいなと思う。

 

昨日から友人と芦原温泉にでかけた相方は、

何故か勝山の恐竜博物館に行ったようで、

帰ってくる気配もない。

風呂あがりには熱燗と、

おでんなんてサイコーではないか。

 

そう考えるだけで冷えきった身体に気力がみなぎる気がした。

 

ところが住宅街をウロウロしていても銭湯が見当たらない。

あれ?どこだ???

銭湯らしき煙突が見えた。

あの前、さっき通ったよな。

 

「松ケ枝湯」はらしき建物は確かにそこにあった。

だが看板もなければのれんも掛かっていない。

よくよくネットで確認すれば「日曜定休」とある。

何だか悲しくなって泣けてきた。

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