昨日ネットニュースを見ていてたまげた。
以下、京都新聞より。
北陸新幹線未着工区間の敦賀以西ルート(福井県敦賀市-大阪市)で、京都府は、舞鶴市を経由し、京都駅へ至る案を最優先候補として推す意向を固め た。与党国会議員の検討委員会が近く行う関係自治体の意向調査で、府が表明する。関西広域連合で合意した「米原案」の賛意撤回や、小浜から亀岡市を通過する案への不同意も意味する府の路線転換は、年明けから国で本格化するルート協議に影響を与えそうだ。
府が想定する舞鶴案は、日本海側拠点港のある舞鶴市と、京都駅を結ぶ。検討委委員長の西田昌司参院議員(自民、京都選挙区)が提案した「小浜市-舞鶴市-京都市-大阪・天王寺-関西空港」を踏まえた。交通アクセスの改善で、人口減少が著しい府北部と、京都市周辺部との発展の「南北格差」を是正し、北陸3県が経由を期待する京都駅にもつながる 点から最適と判断した。《京都新聞》
ねえねえ、京都府知事さん、西田議員さん、
僕ら北陸の住民が京都や大阪に行くのに舞鶴経由???
どえらい運賃、料金になるやろね。
京都府で料金の補助でも出してくれますのか。
数日前の福井新聞にはこんな記事が。
北陸新幹線敦賀以西ルートで京都府舞鶴市を経由する案について、福井県の西川一誠知事は15日の記者会見で「運行距離がかなり長くなり、建設費が大幅に増え、運賃料金が高くなるという課題がある」と述べ、否定的な考えを示した。
舞鶴案をめぐっては、京都府の山田啓二知事が年明けに支持を表明。9日には山陰新幹線の早期実現を目指す6府県の47市町村が、与党に要請している。
西川知事はルートを選ぶ前提として「北陸新幹線の利用者の拡大を図る観点から、大幅な時間短縮が重要」と指摘。支持する若狭(小浜)ルートより、遠回りに なる舞鶴案に難色を示した。JR西日本が与党に要望している「小浜―京都駅」案については「京都駅経由は望ましい案の一つと思う」と述べた。《福井新聞》
あと福井新聞には各知事の意見としてこんなのも出ていた。
そもそも知事さんをはじめとする政治家の方々も、
本当に地元の意見として言っているのか
甚だ疑問である。
それも申し訳ないが新幹線が出来る頃には亡くなっている方々ばかりであろう。
近々ルートが決まるのやらどうやら定かではないが、
ルートの選定だけでも調査費云々の名目で
一般庶民から巻き上げた税金をまるで小銭のように使っていく訳である。
これで新幹線ができたらできたで今度は絶対に停車駅で揉める。
さらに嘘か誠か、JRは小浜〜京都ルートにした場合、
湖西線を経営分離の対象とするそうな。
小浜〜舞鶴〜京都にしたら
政治家の皆さん、どうぞもう少しまともな思考を持ってくれなはれ。
苦労するのはあなた方の「孫」の世代だ。
ま、新幹線が関西につながる頃には僕も死んでいる。
よっぽど何年後だかにせまりつつある敦賀開業の方がオソロシイ。
何となくまだ生きてるような気がするし(笑)
さ、久々に天気もいいもんで昼飯でも食いに行くべと
とりあえず福井駅へ向かった。
どこへ行くかと路線図を眺め、
そういやJRの鯖江駅で下車したことはないなと思い、
鯖江駅までのきっぷを買う。
福井駅からの運賃は240円、所要時間は約15分。
言うまでもなくメガネフレームの産地として知られ、
その国内シェアは96%を誇るとのこと。
最近では市役所に課員がみんな「女子高生」のJK課を設けたり、
「ゆるい移住」なんていうプロジェクトを発足させてみたりと、
ヨソモノから見れば楽し気なことをやっている町でもある。
ここ数日不安定な天気が続いていたもので、
抜けるような青空がしみじみ嬉しい。
寒さですっかり背中も丸まっていたが、
心なしか背筋がスッと伸びる、そんな気がする。
以前に福鉄の神明駅周辺を歩いた時も感じたことだけど、
鯖江は「坂の町」だと思う。
長崎や尾道のような極端な坂ではなく、
どこまでも続くようなゆるやかな坂だ。
そのため道路に面した家には立派な石積みが施されている。
また家を囲む塀もブロック積みではなく、
板張りのものを多く見かけた。
ここは福井でもなく武生でもなく、鯖江なんだなと思える光景である。
それぞれの町にそれぞれの表情がある。
ちなみに山に囲まれた町なのに何故「サバエ」なんだろう、
鯖街道とも無縁のような気がするし。
その答えは市役所のサイトにあった。
「鯖江」という地名の由来については、種々の伝説が語り継がれており、古くは崇神天皇の御代にまでさかのぼります。北陸地方平定のために四道将軍の一人と して孝元天皇の第1皇子大毘古命(大彦命)が遣わされました。命が現在の深江あたりで大変難渋しているところへ、舟をこぎ寄せてきた老翁があり、「我この 深江の郷に住む住民の頭目で、阿伊奴彦と申す者なり。この事情に詳しければご協力申し上げる」と命の軍船を案内します。命は王山(元鯖江高校のあるあたり)に陣を置き、賊を平定しました。そして、この戦の時「虚空から佐婆矢落下し、敵魁師に当たり死す」と明治時代の地誌書に記録されています。この矢が鯖 の尾に似ていたことから、この地を鯖矢と呼ぶようになったと伝えられています。また、一説には鯖矢の「鯖」と深江の「江」を取って鯖江としたとも言われています。
うーむ、分かるようで分からんような(汗)
運動不足の解消がてら西山公園へ。
駐車場は閑散としていたが、
園内は年配の夫婦連れや子供を連れた若夫婦、
トレーニング中の高校生など
予想以上に人の姿があった。
みんなつかのまの青空を満喫しているようで、
その表情は一様に穏やかだ。
西山公園と言えばツツジであるのだが、
その一本一本にまで雪吊りが施してあったのには正直驚いた。
調べてみるとこんな記事を発見。
この記事によると
園内5万株のツツジのうち2万株に雪吊りを施している、とのこと。
付けるのも大変だろうけど外すのも大変そうである。
そういや毎年行こう行こうと言いながら、
まだ西山公園でツツジが咲いているのを見たことがない。
今年こそは見てみたいものだと思う。
さて、西山公園には小さな動物園がある。
ここで有名なのはレッサーパンダで、
市のあちこちでそのイラストや像をお見受けする。
ここで個人的に一番おもしろいのはテナガザルだと思う。
以前に相方ときた時もついつい時間を忘れて見入ってしまったが、
何せ動きがアクロバティックで見ていて飽きない。
ヒトを小馬鹿にしたような(失礼)独特の鳴き声といい、
目と耳で楽しめる。
今回もまた中年のオッサン一人で見入ってしまった(笑)
適度に腹も減ってきたもので、市街地に戻る。
何を売っているのかは不明。
設備屋さんの看板。
ペルシャじゅうたんなんていう響きが懐かしい。
商店街の一画に入りにくそうな蕎麦屋さんがあった。
勇気をもって入ってみたかったが、
残念ながら定休日である。
その隣の食堂も定休日(?)
「・・・」
サバエドッグで知られる「ささき」さんのお弁当にも惹かれたが、
冬だし店内で何か食べたい。
ぶらぶら歩いていると結局JRの駅前まで来てしまった。
そこで一件の食堂を発見。
「大福食堂」とある。
店内は小奇麗で、
メニューを眺めているとエビフライやハンバーグといった洋食から、
ラーメンからうな重までまあ見事なほどに何でもある。
相方と来ても喧嘩せずにすみそうだ。
ここで気になるメニューを発見。
「このみ丼」850円。
「木の葉丼」は聞いたことがあるが、
「このみ丼」とはいったい何ぞや。
ちょうどお昼時、またたくまに席が埋まる店内で
テキパキ動く愛想のいい店員さんに尋ねてみると、
「天丼とカツ丼と親子丼が一緒になってまして、ボリューム満点です」と笑う。
はたしてどんなものか気になったので「このみ丼」を注文。
続けて隣の席についた(恐らく関西の)サラリーマン3人組も
「このみ丼って何ですか?」と聞いている。
やはり店員さんは
「天丼とカツ丼と親子丼が一緒になってまして、ボリューム満点です」と言った。
ほどなくして「このみ丼」がやってきた。
予想以上に丼がでかい。
そして蓋をあけてみると、
具を覆い尽くすの卵とじが姿を見せた。
丼を手にすると「ズシリ」とした重みを感じる。
(大げさですな・笑)
うーむ、40すぎのオッサンに完食できるであろうか。
気になったのは添えられたスプーンである。
はて、何を意味するかと思ったら食して分かった。
見事なまでの「ツユダク」なのだ。
しっかり濃い目の出汁にアツアツサクサクのカツ、
絶妙に火が通った卵。
ひとりだったから言わなかったけど、
相方がいれば間違いなく言ったであろう。
「うめー!」
この丼を正確に表現すれば
「親子丼」の具にカツと海老天を入れて卵でとじた、というべきか。
ありそうでなかった丼とも言える。
親子丼も卵とじのカツ丼も天とじ丼も大好物の人間には
たまらない一品といえるであろう。
カツも揚げたてアツアツ、
意表をついて現れる海老天。
ほどよくダシの染みた鶏肉。
味噌汁もまたアツアツ。
またたくまに完食。
夏みたくビール頼んでたら完食不可だったかもしれない。
冬に来て良かった(笑)
腹ははちきれんばかりに苦しいが、
時刻表を確認すればまもなく福井行きの電車の時間である。
JRは1時間に1本。
対して福鉄は1時間に3本あるが、
JRの駅前にいて
わざわざ西鯖江の駅まで戻るのも何だか気が引ける。
さ、あとは極楽湯行ってビールでも飲めば完璧だ。
中年のオッサンは頑張って駅までダッシュした。