今日こそ足羽山に行こうと思い家を出た。
いつもなら直接麓へ向かうけど、
福鉄延伸を祝してあえて福井駅へ。
出張らしきビジネスマン二人組が
「えらい綺麗になったのー」
と駅前広場を見て感嘆の声をあげている。
関係ないけど何だか嬉しい(笑)
越前武生行きの電車に乗り込む。
今日は女性の係員が乗務しており、
彼女から160円のきっぷを買った。
ほどなく出発。
市役所前で方向転換して足羽山公園口駅に到着。
所要時間は10分程度で、
実は歩いても大差ないのだが、
ま、住民としては乗ることに意義があると信じている。
いつも通り毛谷黒龍神社へ。
福井の観光スポットとして認知されているのか、
パワースポットとしての知名度が高いのか、
平日にもかかわらず参拝者の姿が多い。
いったん通りに出てから藤島神社へ。
こちらでは外国人観光客の姿もあった。
なかなかマニアックなところまで来られるものだ。
続けて足羽神社。
いろいろとお祈りしなきゃならないことが多いもので(笑)
いつもの散歩ならここで駅方面に向かうのだが、
左手に何やらお寺らしき建物がみえたので寄ってみた。
安養寺とある。
ホームページも開設しており、
トップには「花のお寺」とある。
元々は武生にあったそうであるが、
その後、一乗谷へ、
天正3(1575)年にこの地に移ったとある。
このあたりはしょっちゅう徘徊しているが、
今までその存在に気づかなかった。
年配の女性が読経しつつ手を合わせている。
邪魔にならぬよう後ろからそっと合掌。
ふれあい観音さんもまつられていた。
傍らにおみくじがあり、
ひいてみたら「中吉」と出た。
何となく気分がいい。
足羽川を渡り、
八幡神社へ。
適度に腹が減ってきたものでお店を検索。
まっすぐ進めば福大前西福井駅で、
魅力的な店は多々あるがあえて新規開拓。
今回は照手町にある「あつみや食堂」さんへお邪魔することに。
カウンターの端に座り、
メニューを眺める。
セットメニューも充実していたが、
ホワイトボードに本日のおすすめとして
「カツ丼セット680円」「ラーメンセット680円」とある。
何とも陽気な感じがするおばちゃんに、
迷うこと無く「カツ丼セット」を注文。
「カツ丼は卵にする?ソースにする?」
「卵でお願いします」
「セットはうどん、おそば、ラーメンのどれかになるけど」
「そばで」
いろいろ選べるのがありがたい。
カウンターと厨房には仕切りがあるのだが、
ちょうど目線の高さがガラスとなっており、
カツを揚げている姿が見えた。
ほどなくして「カツ丼セット」が到着。
揚げたてサクサクのカツ丼がウマイのは当然のことだが、
大根おろしが入った出汁がたっぷり入った
細めのそばが何とも嬉しい。
でんとのった鰹節をまとわせながら、
するするするっと口の中へ。
細いのに何とも言えぬ噛みごたえ。
出汁も美味しくつい飲み干してしまう。
添えられたお新香の「きゅうり」も
何とも大ぶりでこれまた嬉しい。
ごちそうさまでした。
腹も満たされたのでフェニックス通りに向かって歩く。
裁判所の前を「ki-bo」が通過していった。
今日はほぼ定時運行しているようで何よりである。
先日の福井新聞にはこんな記事も出ていた。
えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の相互乗り入れ便の運行開始から10日たった。田原町駅(福井市)での乗り換えがいらない快適さや、えち鉄の次世 代型低床車両「キーボ」のデビューが注目を集め、沿線住民だけでなく、全国各地から鉄道ファンが殺到している。ただ乗客が多く、福井市中心部の路面停留場 での運賃受け取りに時間が掛かり、10分以上の遅れが発生するなどダイヤに乱れが出た。定時性確保が課題になる。《福井新聞》
仁愛女子高校の裏にある神明神社も参拝してから、
福井駅に向かった。
(以下、過去の写真も交えます)
ヒゲ線を改めて眺める。
商店街の中を走る路面電車なんて、
何ともいえぬ味わい深いものがあるとヨソモノは察するが、
過去の新聞記事などを辿って行くと、
徹底的にこの商店街はヒゲ線を邪魔だと考えているようで、
何だか悲しくもあり切なくもなってくる。
商店街は車でやってくるお客さんの邪魔になる、
ヒゲ線を残すのにも反対、
延伸も反対、
それなら駅前大通りに移設せよ云々。
以前の駅前停留所だってせめて降車専用にしてでも残したり、
西武の前あたりに乗車専用のホームを設けてみれば、
福井鉄道の利用者も商店街を利用しやすくなるのに、
なんて考えるが、
過去の記事を読む限り、この商店街が納得するとは思えない。
頂いたコメントの返信にもちょっと書いたのだが、
以前は電車の待ち時間を勝木書店で過ごしたり、
そういった感じで商店街のお店を利用していた。
電車が目の前を走って行くのを見てからダッシュしても、
余裕で電車に乗れたのだ。
そういった使い方が今やまったくできなくなってしまった。
電停が消えた今、
ただ電車が通過するだけの商店街になった。
今の福井駅電停はすっかり綺麗になったけど、
ホームが頭端式となり、
恐ろしく利用しづらい場所に設置されてしまった。
JR福井駅の東口からまっすぐ歩けばホームなのだが、
バスロータリーの入口部分に横断歩道があって信号もあり、
案外待ち時間が長い上、さらに屋根が途切れる。
ではハピリン側をまわれば
屋根も連なるし横断歩道もないのだが、
バスロータリーをぐるりと一周する上、
線路の先端まで行ってホームに入るという、
何とも利用者の動線を無視したような構造になってしまったのが
残念で仕方ない。
言い方を変えれば
バス停の外れ、そんな場所に現電停はある。
特に東口側から高架下を抜けて出てくると、
線路が駅前に伸びた分、遠ざかった、
そんな印象すらある(涙)
そして、
延伸開業間もないにも関わらず、
先週末は早速イベントで日中運休となった、とのこと。
商店街に嫌われ、
行政に振り回され、
それでも健気に走り続ける福鉄電車に対し、
僕に出来るのはたまに乗ることだけだけど、
精一杯応援させてもらいます。