読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

高崎徘徊 〜榛名神社・レストラン三好〜

缶ビールを片手に高崎の駅前に出ると、

友人の奥さんが車で迎えに来てくれていた。

 

昨年、富岡製糸場に行った後、

「毎年来てるけど観光地に行ったのは初めて」

なんて話をしたもので、

「今日は色々案内するから」

と頼もしい一言。

 

男2人は後席でビールなんぞ飲んでる訳で、

何だか申し訳なく思うがありがたい限り。

車は一路榛名神社へ。

ぐんぐんと高度を上げていく。

市街地から約1時間で神社の駐車場に到着。

「さ、汚れた心を清めに行こう」と友人は笑った。

 

f:id:fukuitabi:20160510102639j:plain

 榛名山の中腹にある榛名神社は、第31代用明天皇(585~587)の時代に創建されたといわれています。榛名神社の名前は927年に完成した「延喜式神 名帳」(えんぎしきしんめいちょう)という全国の主な神社名を書きあげた記録の中に「上野国十二社」(こうずけのくにじゅうにしゃ)の一つとして載ってい ます。古来より鎮火、開運、五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるといわれています。 雨乞いの神社として、また、修験者の霊場として古くから榛名山信仰の参拝者を集めてきました。 権現造りの本殿をはじめ神楽殿、国祖社・額殿、双龍門、神幸殿、随神門などが国の重要文化財に指定され、武田信玄が箕輪城攻略のとき、戦勝を祈願して矢を射立てたといわれる 矢立杉は国の天然記念物に指定されています。

www.takasaki-kankoukyoukai.or.jp

 

駐車場からは上り坂が続く。

朝から既にビールを4本空けた罰当たりな男には

少々つらい。

 

f:id:fukuitabi:20160510102757j:plain

f:id:fukuitabi:20160510102833j:plain

 

鳥居の先に見事な山門がある。

そういや先日訪ねた福井の三国神社にも山門があった。

門前には土産物屋が立ち並んでいたが、

山門をくぐれば人の姿は多けれど

深い緑と静寂の世界。

 

f:id:fukuitabi:20160510102901j:plain

f:id:fukuitabi:20160510102933j:plain

参道は上り坂が続くが、

時折吹き抜ける風が何とも心地よく、

歩を進めるたびに心が浄化されていきそうであるし、

アルコールも抜けていきそうな気もする。

名神社のサイトにも次のような一文があった。

名神社は巌山という一字15万㎡の境内地に御鎮座されています。 神社入り口より約700メートルの参道は清流に添い、老杉が空を蔽い、巨岩奇岩に心打たれ森厳極まりなく、本殿に到着した時には身も心も洗われております。

榛名神社公式サイト | 榛名神社へようこそ

 

f:id:fukuitabi:20160510103023j:plain

本殿にたどり着くと、

神楽が舞われていた。

「何度も来てるけと初めて見たよ。DAIはツイてる」と友人夫婦。

f:id:fukuitabi:20160510103054j:plain

 

調べてみると、

2月15日の神楽初日、5月5日の端午祭、5月8日の神輿渡御祭の他は

奉納された時など不定期にしか舞われないとのこと。

そう考えればかなりツイてる気がしてくる。

 

f:id:fukuitabi:20160510103122j:plain

 

ここ、榛名神社は強力な「願望実現」のパワーを持つ、

群馬県、いや、関東屈指のパワースポットであるとのこと。

確かに奇岩の数々を眺めているだけで、

とんでもない大地の力を感じることはできる。

 

「ここに来ると見上げるものが多くて首が痛くなるけどね」と、

友人の奥さんは笑った。

確かにそうだ(笑)

 

f:id:fukuitabi:20160510103204j:plain

 

帰り道の茶店でキュウリやらこんにゃくを頂くことに。

店先には梅干しが並んでいた。

「群馬は和歌山に次いで梅の収穫量が全国で2位」であることを

この時初めて知る。

 

f:id:fukuitabi:20160510103237j:plain

f:id:fukuitabi:20160510103303j:plain

 

福井も三方五湖周辺は梅林が広がり、

「梅の里会館」なんてのもあったり、

皇室に献上していたり、と

何となく紀州に次ぐ梅の産地なのかな、

なんて考えていたのだが、

農林水産省の平成24年の資料で収穫量を確認してみれば、

1位が和歌山で5,130トン、

2位が群馬で1,060トン、

3位が福井で496トン、とのこと。

 

1粒100円の梅干しも頂いた。

f:id:fukuitabi:20160510103338j:plain

 

長旅の疲れも酔いも吹っ飛ぶ酸っぱさに悶絶(笑)

 

この後、榛名湖を一周し、市街地へと戻る。

高崎といえば「ダルマ」とのことで

少林山達磨寺を参拝。

 

f:id:fukuitabi:20160510103433j:plain

f:id:fukuitabi:20160510103522j:plain

f:id:fukuitabi:20160510103543j:plain

 

「お昼何食べたい?」と問われ、

「最近、古い食堂にハマってまして」

なんて話をしたら、

奥さんがあれこれ考えて市街地中心部へと連れて行ってくれた。

 

f:id:fukuitabi:20160510103634j:plain

 

街なかに圧倒的な存在を示す建物があり「あれは何か」と尋ねたら

何と「高崎市役所」であるらしい。

地上21階建て、その高さは102.5メートル。

 

「近くに太田って市があって、建て替えの時にさ、やっぱり21階建てで建設を始めたンだよ。そしたら新しく市長になった人がさ、こんな無駄使いしてどうするって建設を中止させて、結局12階建てにしたンだよね。その人、それから20年以上市長やってるよ。そらそうだよね」

と、友人はたっぷりの皮肉を込めて言った。

 

「できた時は群馬で一番高い建物だったンだけど、すぐに前橋の県庁がもっと高く作ったのね。馬鹿な意地の張り合いしてんのよ」

と、奥さんの意見も辛辣である。

 

f:id:fukuitabi:20160510111516j:plain

目指したお店に暖簾はかかっていなかった。

車も置いてきたもので、周辺をぶらぶら歩く。

すると何ともレトロな商店街が現れた。

f:id:fukuitabi:20160510111601j:plain

 

シャッターを閉じた店も多いのだが、

唯一店内から賑やかな笑い声が聴こえてくる店があった。

「レストラン三好」とある。

「こんな店を求めてました」と、ついにやけてしまう。

友人夫婦も「こんな店があったンだ」なんて言っている。

 

f:id:fukuitabi:20160510111702j:plain

 

薄暗い店内は7,8人の常連さんだろうか、

真っ昼間からビールや酒を酌み交わし、

随分と盛り上がっていた。

空いていた手前のテーブルに着席。

 

カウンター内には旦那さんらしき方が1人。

常連さんが盛り上がっている、

と思っていた中に店の方がいたようで、

お婆さんがやってきてメニューを出してくれた。

 

何はともあれビールを注文。

メニューは「レストラン」の名にふさわしく、

各種定食をはじめ一品物まで何でもある。

エビサラダやとんかつ、からあげやポークソテーなどを注文。

ほどなくするとカウンターの中から

「トントントン」と小気味良い包丁の音が聞こえてきた。

 

f:id:fukuitabi:20160510111756j:plain

 

それなりに歩いたものでビールが喉に染み入る。

ほどなくして注文の品が届く。

店の雰囲気と違って随分「ハイカラ」な感じもする(笑)

 

f:id:fukuitabi:20160510112142j:plain

 

ポークソテーを一口。

「こりゃいいわ」と思わず笑みが浮かぶ。

「ビール、おかわりお願いします、あとナスの煮びたしも」

 

f:id:fukuitabi:20160510113006j:plain

 

3人でわあわあいいながら飲み食いしていると、

僕の隣に座っていたご婦人が

「あんたたち、いい顔して飲んでるねー」

と「トト姉ちゃん」に出てくる大地真央さんみたいな口調で言った。

 

御年70歳。

週末にここに来て他の常連さんと一杯やるのが

何よりの楽しみであるとのこと。

「いやー、あんたみたいな若い子が来てくれて嬉しいよ」

とも言ってくれる。

 

若いなんて言われたの、

いつ以来だろ(遠い目)

 

結局、他の常連さんとも盛り上がってしまい、

調子にのってチュウハイを頼んだら

これが素晴らしく「濃い」チュウハイで、

お店を出る頃には僕も友人もヘロヘロになっていた。

 

さんざん食べて飲んだ割に会計も随分と安かった。

ごちそうさまでした。

 

f:id:fukuitabi:20160510114355j:plain

 

外はまだまだ明るい。

「さ、風呂行って酒抜いて飲み直しだ」

友人は笑う。

 

「普段はさ、うちの旦那一滴も飲まなくなったンだよ。だから今日くらいはとことん付き合ってあげて」

と、奥さんが意外なことを言う。

 

ま、こんなに朝から晩まで飲むのも一年に数回のことだ。

我が肝臓さまもきっと大目に見てくれるだろう。

 

広告