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北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

東北本線・赤羽駅 〜昼酒の聖地を徘徊する〜

高崎駅前のファミレスで、

朝飯がてら友人と生ビールで乾杯。

「高崎は高崎でいい街なんだけどさ、朝から飲める店がないンだよね」

彼は普段、夜から朝にかけての仕事をしているもので、

その点が多いに不満であったらしい。

 

「その点、赤羽なんて最高だったよ。フツーに朝から飲める店があったしね。今もあるのかな。ほんと酒飲みには聖地だね」

 

友人と高崎駅で別れ、上野東京ラインの電車に乗り込んだ。

今回も手にしているのは福井〜東京〜福井の一周乗車券だ。

友人オススメの赤羽駅で途中下車。

初めて降りる駅は何だかわくわくする。

 

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とりあえず西口に出てみた。

目の前に北陸三県には存在しない「イトーヨーカドー」がでんとある。

この街について特に何の前知識もないので

適当にぶらぶら歩く。

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トンネル脇の階段を上がると団地が広がっていた。

団地、とはいえ随分と洒落た建物が並んでいる。

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JR赤羽駅からほど近い、都心方面を臨む高台に位置する赤羽台団地は、旧日本住宅公団(現UR都市機構)により昭和37年に建設された総戸数3,373戸からなる大団地でした。住棟の平行配置が主であった当時では斬新な、直交配置やスターハウスによるポイント住棟ゾーン、囲み配置ゾーンが計画され、名作団地と言われてきました。 この赤羽台団地が、居住水準の向上と周辺との一体的なまちづくりを目指し、UR都市機構における建替事業によって新しく生まれ変わった姿が「ヌーヴェル赤羽台」です。

UR都市機構 都市デザインサイト - ヌーヴェル赤羽台のRenovation

今は団地とは言わぬのか(笑)

1階部分に保育所でもあるのか、

子どもたちの元気な声が響いている。

何とも理想的な住環境だ。

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先に進むと、昔ながらの団地の姿も残っていた。

幼少の頃住んでいた社宅の一画を思い出し、

何だか懐かしくなる。

 

坂道を下ると路地の中に赤い門があった。

「亀ヶ池弁財天」とある。

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昔、赤羽駅の西口一帯にあった大きな池があり、亀ヶ池と呼ばれていました。

この池は稲付城(今の静勝寺)西側の、天然の防御でした。 昼なお薄暗く、一角のほこらには無数の亀がすんでいました。特に大亀は甲の周囲8.9尺もあり、 小さな子供はその上に乗って戯れたが、大人が行けば隠れてけっして出てこなかったといわれています。

また、伝説では、池には一対の大蛇が住んでいたとも言われています。

現在の亀ヶ池弁財天の池はその亀ヶ池の名残りといわれていて、中の島に祀られている祠は かつて亀ヶ池の一角にあった物で、中には弁天像が納められています。

この弁財天では願いが叶ったらお礼の印に細い絵馬型の御札をかけることになっているそうです。

亀ヶ池弁天|北区観光ホームページ

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団地から下って来たと思ったら再び階段が現れる。

東京の街を歩いていていいなと思うのは、

街が決して平らではないということか。

坂道が多くて常に街の表情が見えるのが嬉しい。

登った先に緑に包まれた小さな寺が現れた。

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寺の前のベンチで男性が1人、静かに街を見ている。

彼の視線の先を見てみれば、

ちょうど目の高さに新幹線の高架橋。

その下に赤羽駅のホーム。

晴れてれば行き交う新幹線を眺めているだけで楽しいかもしれないが、

今にも雨が降り出しそうであったので先を急ぐ。

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JRのガード下をくぐって東口に出た。

こちら側が繁華街になっているようだ。

この日は平日の昼間であったが、

飲み屋にはすでに行列が出来ていた。

恐るべし赤羽(笑)

 

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それほど空腹という訳でもなかったが、

少し歩いたのでとりあえず喉は乾いている。

生ビールセット500円の文字に惹かれて、

「鯵屋」なる店に入った。

 

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ちょっとつまむのに程よい量でワンコイン。

福井にもこんな店があれば、、、

通ってしまってダメだな(笑)

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もう一件くらい寄って行こうと思ったら雨が降り始めた。

古いアーケードの中に駆け込めば、

随分と賑わっている一画がある。

「丸健水産」とあるがおでんやさんのようだ。

 

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店の前にはテーブルがあり、

みんないい顔をして立ち飲みをしていたので

せっかくなので寄ってみた。

いい色のおでんが煮えている。

 

大将らしき男性に「竹の子と、厚揚げと、」と注文していたら、

「ウチは練り物やなんで練り物はどうだい」

なんて言われる。

で、おすすめの一品とワンカップを注文。

 

ワンカップだけを手に指示されたテーブルで待つと、

店員の女性が皿にもられたおでんを持ってきてくれた。

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何て澄んだ美しい出汁だろう。

厚揚げを口にしたら、

薄口なのにしっかりとした出汁の味と香りが口いっぱいに広がった。

相席だったお姉さん2人組が、

「美味しいでしょ、ここ」と笑う。

「こんなウマイおでん、初めてです」

僕は素直に言った。

 

「もうちょっと食べたいけど雨降る前に帰らないと」

お姉さんが言ったもんで、

「降ってきましたよ」と答えたら

「えーっ」と慌てて出て行った。

 

続けて相席になったのは(多分)男子学生4人組である。

わざわざ横浜から昼飲みするために赤羽にやってきた、とのこと。

「だし割りしました?」

と1人が言う。

「何それ」と尋ねたら、

ワンカップを半分ほど飲んだらおでんの出汁をいれてもらって飲むそうだ。

しかし残念ながら僕のワンカップはほぼ空であった。

 

もう少しゆっくりしていきたいところだったけど、

残念ながら新幹線の時間が迫っていた。

学生さんたちに「お先です」と言って店を後にする。

 

アーケードを抜けると、

雨は本降りになりつつあり、

赤羽駅へと駆け込む。

 

この日見た感じでは、

「3時から営業します」といった店を多く見かけた。

そのいずれも何だか魅力的に感じていた。

 

時計をみれば2時半。

指定をとっているのは

東京駅を15時33分に出る「ひかり519号」で

福井着は18時59分。

 

みどりの窓口の前で指定時刻変更をしようかと

しばし悩む。

 

東京駅を20時03分に出る「ひかり533号」に乗れば、

福井には23時50分に到達できるのだ。

別に慌てて帰る必要もないではないか。

めったに東京など来ることはないではないか。

 

しかしながら2日続けて朝から晩まで飲むのも

人間としてどうであろうか、

てなことに気づき、

後ろ髪を引かれる思いで改札をくぐった。

 

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