北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

福井鉄道バス・福浦線

福井駅前には西口と東口、

それぞれにバスターミナルがある。

 

東口は東京、名古屋、大阪へ向かう高速バスをはじめ、

観光バスなども入ってくるもので、

各社入り混じって賑やかな光景である。

 

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対して昨年新装された西口は

京福バスのターミナルと言ってよい。

 

入ってくるのは京福の路線バス、

あとはコミュニティバス「すまいる」、

以上がほぼ「すべて」といっても過言ではない。

 

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こんな中、異彩を放つのが

かれい崎と田原町を結ぶ福井鉄道・福浦線のバスだ。

 

かれい崎行きは午後に4本、

田原町行きは午前に3本(日・祝日は2本)のみで、

たまに見かけると京福の牙城に迷い込んできた、

そんな印象すらある。

 

福井に来た頃から、

是非この「かれい崎」行きのバスに乗ってみたい

とは思っていた。

福井駅前から乗換なしで越前町の海岸線まで連れて行ってくれるのだ。

 

ところがあくまでこのバスは越前町の学生さんたちが、

福井市内の高校に通うのに便利なダイヤとなっており、

福井駅前は13時37分が始発となっている。

かれい崎着は15時27分。

 

しかしながら「かれい崎」から

福井市内に向かうバスは

7時50分発が「最終」であり、

帰る手段を失ってしまう。

 

そんなもので早々に乗車を諦めていたのだけど、

最近、福井鉄道のバスにも「乗りバス」するようになって気づいた。

 

何てことはなく福井行きのバスがないだけで、

前武生駅行きならかれい崎発15時30分発があるのだった。

電車で帰ってくればいいだけの話だ。

 

ただ、これだと本当に行って帰る、だけになってしまう。

せっかくバスに乗る以上、

飯を食うとか風呂に入るとか、

何らかの目的が欲しい。

 

かれい崎の滞在時間3分なら、

目の前にある露天風呂「日本海」の入浴は不可、

手前の露天風呂「漁火」ならどうかといえば、

15時17分着で15時40分発と、

いくらカラスの行水の自分でもちょっと厳しい。

 

しかしながらもう少し手前、

バスが日本海に出る梅浦という集落にある

「なぎさの湯」なら、

長谷の間というバス停着が15時05分、

帰りが15時52分になるからだいぶ余裕がある。

 

そんなものでまだ未入浴である

「なぎさの湯」に入りにいくことにした。

決してバスに乗りに行くわけではない(笑)

 

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福井市内とかれい崎を結ぶ福鉄バス「福浦線」の始発は

田原町である。

そんなもので敬意を表して田原町へ行き、

駅の窓口でバスの休日一日券を買った。

 

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田原町の出発は13時30分なのだが、

僕はなぜが13時00分だと思いこんでいて

随分と早い時間に着いてしまった。

バス停の目の前にあるオレボ食堂で昼食をとったけどまだ12時40分。

 

そんなもので市立図書館行って時間をつぶしてたら、

思いの外早く時間が過ぎてしまい、

バス停に戻ってきたのは13時25分で、

すでにバスの姿があった。

 

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13時30分、バスは定刻に田原町を出発。

乗客は僕を含め3人といささか寂しい。

そのうち1人は恐らく僕と同好の士である。

そんなものでフツーのお客さんは1人、

といっても間違いないと思われる。

 

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西松本に家族連れ3人の姿があった。

「かれい崎行きです」と運転士さん。

「駅前行きますか」とお客さん。

「行きますよ」と運転士さん。

 

このあたり、京福のバスも数多く走っている区間だけど、

福浦線にしても大事なお客さんだよな、

と思う。

 

バスは福井駅西口のロータリーへ。

福井駅にやってくる京福の路線バスは、

(多分)みんな福井駅が起終点となっているもので、

福井駅に着いたら「降りる」しかない。

 

それが福浦線だと福井駅が途中の停留所になる。

この感覚を味わってみたくて、

わざわざ田原町まで行ったのだった。

何が面白いのかなんて言われても答えようがないけれど(笑)

 

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福井駅で家族連れが下車。

乗り場には何人かの姿があったけど、

運転士さんが「かれい崎行きです」と声をかけると、

みんな「違う、違う」とばかりに手を振っている。

 

再び乗客3人となったバスは「かれい崎」に向けて出発。

 

バスは「フェニックス通り」こと旧8号線を南下する。

どこのバス停にも一日数本のバスを待つお客さんの姿はない。

赤十字病院の玄関前にまで入ったけれど、

やはりお客さんはいない。

バスは淡々と走り続ける。

 

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僕が興味を持っていたのは、

このバス、果たして何処で旧8号線を外れるのだろう、

ということだった。

 

僕は福浦線の時刻表を冷静に見るまで、

鯖江市にある神明駅まで行って、

そこから鯖浦線のバスと同じルートで越前海岸に向かうと思っていた。

 

ところが福浦線の時刻表には神明駅の文字はなく、

「西田中」「越前町役場」「朝日」だけが鯖浦線と重なって、

そこから織田までのバス停も違うのだった。

 

バスは鯖江市に入ってすぐのところで県道252号線に入る。

この道は旧8号線と平行する道で、

越前市に入る手前あたりで再び旧8号線に合流する。

 

バスは浅水川を渡る。

そして、渡った先ですぐに右折した。

 

へえ、こんなところ通るんだ(笑)

 

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鯖江市内の「こがね団地」までの間で3人乗ってきた。

さらに越前町の「西田中」から2人。

「次は越前町役場前です」の放送が流れ、

福井駅前以来となる「降車ボタン」のチャイムが

車内に響いた。

 

国道417号線を織田へと向かう。

このあたりは普段から自家用車で漁火に行く時、

愛用している道なので見慣れた光景、

だったのだけれどバスはまっすぐ織田に向かう訳ではなく、

ことごとく旧道に入って行く。

 

集落に設けられたバス停に寄っていくが、

待っている客の姿はなく、

降車ボタンが押されることもない。

 

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14時40分、織田バスターミナルに到着。

ここで5分間停車。

この時点で車内にいたのは5人で同好の士の姿もある。

きっと終点まで乗る、とみた。

 

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トンネルを抜けて急坂を下り、

梅浦の集落に出た。

 

何となくこのまま終点まで乗っていきたい気分だったけど、

僕の目的はあくまで風呂である、

そう自分に言い聞かす。

 

後ろ髪を引かれる思い(ないけど)であったけど、

僕は降車ボタンを押した。

 

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 ※ダイヤは平成29年4月現在のものです

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