北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

おじさんたちはリニモではしゃぐ

連れの1人が

「最近、非常に新交通システムに興味があるというか」

そう前置きをして、

リニモに乗りたいのだ」などと言う。

「で、明日でも乗りに行くつもりだ」と続けた。

 

リニモ新交通システムに分類されるのかは別として、

長らく乗っていないな、とは思う。

これに相棒も何故か興味を示したし、僕も当然乗りたかったのだけど、

現地まで何で行くかと問えば「しらさぎで行く」などと言う。

 

うーむ、しらさぎかあ、、、

日帰りで往復するだけで福沢諭吉さまがお一人姿を消してしまう。

僕の経済状況ではあまりにも厳しい。

その場で高速バスをチェックしてみたが、手頃な時間は埋まっている。

 

福井ー名古屋なら普通列車でも十分日帰り可能、

あと1ヵ月もすれば18きっぷも使えるわけで、

その時でもいいではないか、そんな気もする。

 

「ならクルマで行けばいい。3人で割れば安いし」

そう言ったのは相棒だった。

「クルマ出すから運転よろしく」と相棒は言った。

「・・・」

 

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目覚めた朝の福井は曇り空。

天気予報をチェックすると愛知県は午後から雨とのこと。

 

福井を出発したのが朝の9時。

高速を経由して、東名の春日井インターで降りたのは11時すぎだったか。

ふだん、クルマで愛知県に行くことなどめったにないもので、

こんなに近いものなのかと改めて思う。

 

中央線・高蔵寺駅近くの駐車場にクルマを止めた。

せっかく愛知県に来たのだ。

リニモだけでなく、ガイドウェイバスゆとりーとライン」にも乗りたい(笑)

 

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前回乗車した際、高蔵寺発のダイヤは1時間に1本程度だったと思うが、

時刻表を眺めれば1時間に2本と予想外に多い。

後で調べたら4月に本数が増えたばかりらしい。

 

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高蔵寺を12時01分に出る大曽根行きのバスに乗る。

連れは「まったくもって普通のバスだな」という。

「これがまったくもって普通のバスではないのだ」僕はいう。

相棒はまったく興味を示さずにスマホをいじっている。

 

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高蔵寺を出発した時点で車内には僕らを含めて10人もいない。

いささか寂しいが、

高蔵寺大曽根は早くて安くて便利な中央線が走っているわけで、

大曽根まで乗り通すというだけで、

完全に「趣味的」な乗車になるといっていい。

 

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日頃福井でしかバスに乗っていないというのもあるが、

途中、どのバス停にも乗客の姿があるというのは、

ある意味新鮮な光景だった。

またたく間に車内が賑わってくる。

運転士の様子を眺めていたいので席を早々に譲る。

 

運転士の様子を眺めていると、

一般道においてもミラーを確認する際に指差確認を行っていた。

さすがは「鉄道」の運転士だと思う。

竜泉寺口を出るといよいよ専用軌道へ。

連れが「何やこれ」と素っ頓狂な声を出す。

 

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専用軌道で運転士の様子を眺めていると、

改めて不思議な乗り物だなあ、と思う。

専用軌道区間において、運転士は「ハンドルを持ってはいけない」そうな。

手を添えられることのないハンドルは、

勝手にくるくる動いている。

 

しかしながら左手はギアのチェンジが必要なわけで、

さらに通常はハンドルに手をかけているからこそ、

使いやすい位置にある排気ブレーキの操作も

ハンドルを持たずに操作するとなるとあまりにも不自然に見える。

 

さらに通常なら必ずハンドルを握っているはずの右手が空いているわけで、

僕なら手のやり場に困ってしまうな、なんてことも思う。

 

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運転士の様子を眺めているのも楽しいのだが、

ガイドウェイバスで特筆すべきはその眺めの良さだろう。

丘陵地帯に伸びる高架橋には適度なアップダウンがあり、

都心部の鉄道においては常識的に存在する架線がないもので、

とにかく空が広くて気持ちいい。

 

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大曽根に到着。

反対側のホームには1両で乗り切れるのだろうかと思えるほどの

お客さんの姿があった。

バスは慌ただしく方向転換して中志段味行きとなり、

お客さんを飲み込み、出発していく。

 

なかなか運転士泣かせのダイヤだなあ、なんてことを思う。

 

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本当なら栄あたりに出て名古屋メシの店でも探すかと思っていたが、

2人がいっさい興味を示さず、

そのうちファミレスにでも入りそうな勢いだったもので、

せめて地元の店にと懇願して駅構内の喫茶店に入った。

 

せっかくなので「鉄板あんかけスパゲッティ」とやらを注文。

しばし待って現れた鉄板あんかけスパは、

卵の上に乗っかっていた。

酸味の効いたあんと卵のバランスもいい感じ。

鉄板にのってるから冷めることなくずっとアツアツなのもいい。

 

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あんかけはともかく鉄板スパゲッティなんて、

もっと全国的に流行ってもいいような気がする、

そんな話をしたら、日替わり定食を食べていた連れ曰く、

「福井にも結構あるぞ」とのこと。

へえ、こんど探してみるかな。

 

大曽根から地下鉄を乗り継いで藤が丘へ移動。

今回愛知県を訪れた最大の目的であるリニモに乗る。

本当は大都会のローカル線、城北線にも乗りたかったけど、

2人が一切興味を示さなかったので諦めた(涙)

18きっぷの時期になったら1人で乗りにこよう。。。

 

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リニモが初めてという連れの顔が少年のようになっている。

相棒は「万博の時に乗った気がする」と言ったきり、

ずっとスマホをいじっている。

リニモは地下区間を抜けて地上に出た。

 

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ゆとりーとラインと同じく、架線のない高架橋って、

なんて気持ちいいンだろうと思う。

また、こんな最新の鉄道が、緑が深い森を見下ろすように走る、

そんなシチュエーションもやはりいい。

 

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「今度は逆方向から乗ってみたいなあ」と連れは言った。

確かに前面展望という点では街へと向かっていった方が楽しいような気がする。

それは当然ゆとりーとラインにも言えることで、

となれば双方を往復した方がよかったのかな、そんな気もしたが、

まあ、今回はこれでよし。

 

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リニモは17分ほどで八草駅に到着した。

「もうちょっと乗りたかったなあ」と連れは言う。

それは同感。

たいして興味を示していなかった相棒も、

「想像以上に面白かった」なんて言っている。

 

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しかしながら気になったのがお客さんの少なさで、

日曜の日中ということを考えても終始ガランとしていた。

沿線にアピタやイオンといった商業施設もあるにしては

あまりにも寂しい。

 

8.9キロで350円という

割高な運賃を考えるとそれは仕方ないのかな、とも思う。

 

リニモは趣味的には楽しい乗り物ではあるけれど、

長久手あたりの住民の方にしてみれば、

地下鉄東山線を延長してくれた方がよっぽどありがたかったであろうな、

などとつい余計なことを考えてしまった。

 

八草駅からは愛知環状鉄道を乗り継いで、高蔵寺駅へと戻った。

 

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帰りは何処にも寄ることもなく、

まっすぐ福井に帰ったもので、

3時間後には僕らは極楽湯の浴槽に浸かっていたし、

その1時間後には近所の台湾料理屋に入っていた。

さっぱりこの日、愛知県に行った気がしない。

「いやあ、今日は行けてよかった」連れは満足気である。

 

しかしながら、鉄道になど一切興味がなさげな連れが、

こうして鉄道に興味を持ってくれる、

なんていうことはありがたくもあり、

嬉しいことであるなあ、とは思う。

 

調子にのって、

「静岡に大井川鉄道というのがあって、その井川線つうのが実にいいのだ」

と誘ってみたが、

2人はいっさい興味を示さなかった。

18きっぷが出たら1人で行くかな、、、、

 

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