北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

おっさん2人、京都へ行く 〜嵐電、映画村、ジャンボ〜

相棒とは毎年夏に18きっぷを使った1泊2日の旅に出かけているのだが、

今年はタイミングが合わなかったもので、

日帰り旅行を2回やることにした。

1回目が名古屋のリニア鉄道館で、今回が2回目となる。

 

今回の目的は「静岡に行ってさわやかのハンバーグ」を食べる、

ことだった。

そもそも言い出しっぺは相棒の方であり、

僕は駅チカのお店をピックアップし、

ついでに静岡鉄道にも乗って帰ってくる、そんな計画をたてた。

 

ところが前日になってもイマイチ相棒のノリが悪い。

静岡は流石に遠いのか、なら浜松で遠州鉄道と組み合わせるか。

 

どうしたのか、行く気がないのか、

何なら(18きっぷの)残り3コマ僕が買い取るぞ、と問えば、

「実は映画村に行きたいのだ」などと言う。

「映画村って京都のか?」

「そう、京都の太秦映画村。何か、妙に面白そうで」

そんな流れがあって、静岡に行く予定が急きょ京都に変更になった。

 

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京都くらいなら朝早く出かける必要性などないのだが、

いつも通り4時48分発の快速敦賀行に乗り込んだ。

何せこれを逃すと敦賀での接続が恐ろしく悪い。

「おとなしくサンダーバードに乗りなはれ」

そう言われているかのようなダイヤになっている。

 

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福井を出た段階では真っ暗だったので何も考えていなかったが、

新快速が滋賀県に入ると叩きつけるような雨が降り始めた。

電車に乗ると寝てばかりいる相棒もずっと車窓に目をやっており、

「こりゃ映画村、無理かもな」などと言う。

 

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ま、手元にあるのは18きっぷだし、

雨なら延々と電車に乗っているのもいい。

大阪環状線の新車にもまだ未乗だし、代替案はいくらでもある。

とりあえず京都で下車すると雨は幾分か小降りになった。

朝飯がわりのうどんを食べて山陰線の電車に乗った。

そして電車が二条駅を過ぎると、奇跡的に雨はやんだ。

 

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映画村が目的なら太秦駅が最寄りとなるが、

一つ先の嵯峨嵐山駅で下車。

映画村を目的とするのは相棒の方で、

僕の目的は嵐山と四条大宮を結ぶ「嵐電」だった(笑)

 

若い頃に何度か乗ってはいるが、

嵐山〜帷子ノ辻北野線の末端部分は未乗車だったはずでこの際乗っておきたい。

さらに嵐電のフリーきっぷ(500円)を購入すれば、

映画村の入場料金が2200円から2000円になるそうな。

 

JR嵯峨嵐山駅から嵐電の最寄り駅は嵐電嵯峨駅となるが、

せっかくなので起点の嵐山駅まで歩く。

日中は観光客でごった返すエリアだけど、

平日の早朝ということもあって街は静かだった。

 

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嵐電の嵐山駅に着いたのは8時45分くらいだったか。

ところが駅の出札窓口が開いていない。

近くにいたレンタカー屋のお兄さんが

「降りる時に払えばいいんで大丈夫ですよ」と言ってくれたが、

フリーきっぷのことを問えば「さあ」と首をかしげる

 

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この時ホームに嵐山止まりの電車が入ってきた。

降りてきた運転士に尋ねてみると、

「駅、誰かきてないか見てきます」と言う。

 

運転士が駅務室に入っていくと、女性の係員が出てきて、

「今お釣りがないんですけどちょうどありますか」

などと言う。

2人分、1000円ちょうどを支払うと再び駅務室へと消えていき、

数分後、フリーきっぷとパンフレットを持って現れた。

 

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僕らは全く慌てる必要がなかったもので、

次の電車に乗るつもりだったのだけど、

この女性の係員が出発間際の電車に向かって

「あと2人乗ります!」と声をかけてくれちゃったもので、

その電車に飛び乗ることになった。

 

この電車が2両編成で僕らは2両目に乗ったのだが、

何故か運転席にも女性の乗務員の姿がある。

その理由はほどなく分かった。

 

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この電車はあくまで単行の車両を2両つないだだけなので、

車両同士の行き来が出来ない。

そんなもので2両目に乗った乗客の運賃収受は2両目の乗務員が行っているのだった。

なるほど、と思う反面、ずいぶん珍しい光景であるような気がする。

 

帷子ノ辻北野線に乗り継ぐ予定だったが、

この日は朝方の落雷でダイヤが乱れている、そんなアナウンスが流れ、

四条大宮まで乗り通し、同じ電車で折り返して太秦広隆寺駅で下車した。

 

嵐電は併用軌道もあるし、

まわりをみれば福井と同じ色のバスは走っているし、

映画村など行かなくても一日楽しめそうだったが、

相棒がいる以上そうもいかない。

 

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太秦広隆寺駅から映画村までは約5分。

窓口で割引を受けるために嵐電のフリーきっぷを提示したら、

「こちらではなくパンフレットをお願いします」と言われる。

危ない、つい無造作に捨てる寸前だった(笑)

無事に入園。

 

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僕が映画村に以前来たのは小学校の修学旅行だったはずで、

30年以上前のことになる(遠い目)。

ただ、正直言ってまったく記憶にない。

そして、開園直後ということもあってか恐ろしく静かだった。

 

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僕らは30分ほどぶらぶらとセットの中を歩き、

写真を撮ったりしながら過ごしていたのだが、

だんだんと飽きてきた。

よくできた街並みとはいえあくまで作り物の世界。

 

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京都の観光地といえば何処も混んでいる印象があれど、

あまりにも静かで寂しい。

こりゃ早めに切り上げて昼飯だな、そんな風に思っていた。

言い出しっぺの相棒もまた何だか物足りなさそうな顔をしている。

 

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しかしながらせっかくわざわざ来た訳で、

別途料金を払って有料のアトラクションを体験してみることにした。

「からくり忍者屋敷」なるもので、

僕はてっきり子供向けのアトラクションであろうと思っていたのだけど、、、

 

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これがめっちゃ楽しい。

幾つもの部屋があって、

「からくり」を解いていかないと先に進めないのだが、

オジサンの凝りまくった脳では一筋縄ではいかないのだ。

壁を押してみたり、扉の動かし方を変えてみたり、、、

無事にクリアした時には何とも言えぬ「達成感」があった。

 

これは遊園地やテーマパークのアトラクションでは味わえないものだった。

 

「からくり屋敷」を出た頃にはお客さんの姿も多くなり、

各所でショーも始まりだした。

僕らはさまざまなショーを眺めたり、

役者さんによる案内ツアーなどに参加したりしたのだけど、

そのうちどっぷりと映画村の魅力にハマっていった。

 

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映画村の魅力、それはそこで働く役者さんと観客の距離感。

さまざまなショーでそこにいる観客をうまく取り込んでいく。

最新のアトラクションはないけれど、

生身の人間の持つ底知れぬパワーや、

来園者に楽しんでもらいたいという役者さんたちの心意気がちゃんと伝わってくる。

 

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午前中で退散する予定だったのに、

気づけば3時過ぎになっていた。

相棒は年間パスポートを買おうかと真剣に悩んでいるようだった(笑)

確かにその気持も分かるし、また来たいと素直に思った。

 

再び太秦広隆寺駅から嵐電に乗り、

帷子ノ辻北野線の電車に乗り継ぐ。

終点の北野白梅町まで行って北野天満宮を参拝し、

等持院駅で下車。

目指すは20年以上前に何度か行ったお好み焼き屋さん。

 

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等持院駅から細道を5分ほど歩けば目指すお好み焼き屋さん「ジャンボ」が現れた。

その昔、僕の山小屋仲間がこの近所に住んでいて、

オフシーズンの定宿にさせてもらっていたのだが、

その男が大好物だったのがここのお好み焼きだった。

腹が減ると合言葉のように「ジャンボ行こか」と言っていたような気がする。

 

ここのお好み焼きはその名の通り「ジャンボ」なのが特徴で、

1枚食べれば十分過ぎるほど腹も満たされるのだが、

奥のテーブルを見れば凄まじい量のやきそばが調理されており、

そちらは食したなかったものでお好み焼きとやきそばを一つずつ注文した。

 

すぐに店員さんがお好み焼きの具材の入った手鍋を持ってきて

「まぜといて」と言う。

あれ、この店、自分で焼くスタイルだったっけ?と思い、

まわりの様子を確認すると後は店員さんにお任せのようだ。

 

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鉄板が熱くなったのを見計らって店員さんがやってきて、

具材たっぷりの生地をデーンと鉄板上に流す。

このお好み焼きをひっくり返した頃にやきそばの調理開始。

うーむ、太麺が3玉ほど入っているのではなかろうか、

凄まじい量であったりする。

 

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それにしても焼きそばの量が凄まじくて

ジャンボな筈なお好み焼きが小さく見えてしまう(笑)

焼きそばから実食。

モチモチの太麺がウマイ。

お好み焼きはジャンボサイズなんだけど、口当たりは軽く、

どことなく懐かしさを覚える味。

 

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本当はビールも飲みたかったけど、

ビールなんかを飲めばとても食べ切れなさそうだったもので、

黙々と箸を進めた。

 

夕食には早い時間だったけど早々に店内は埋まり、

その大半は地元の方のようだった。

ひっきりなしに電話がかかってきては、

持ち帰りのお客さんも次々と現れる。

 

それにしても僕らは男2人で何とか食べきったが、

まわりを見ると男女でもこの量を平然と食べている。

僕らの胃が小さいのか、

まわりの方の胃がでかいのか、そのあたりは分からない。

すっかり腹も満たされて勘定は1500円なり。

ごちそうさまでした。

 

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いくら満腹になったとはいえ、

再び電車に何時間も揺られて福井に帰れば

きっとまた腹も減るだろうと思っていたし、

久々に秋吉で一杯やって帰るのもいいよな、なんて考えていたが、

ジャンボで満たされた胃に隙間が生じることはなく、

僕らはおとなしく家へと帰った。

 

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