北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

オジサンたちは近江鉄道に乗って多賀大社に行った

気づけば平成30年になっていた。

 

兵庫県出身の僕が富山の山小屋でバイトを始めたのが高校3年生、

それが平成3年の夏休み。

冬休みはその山小屋が経営するスキー場のロッジで過ごしたもので、

平成4年は富山で迎えたことになる。

 

指折り数えてみたら、

北陸の地で暮らし始めてから27度目の年越しということか。

早いといか何というか、、、(汗)

 

ま、とりあえず不摂生な生活を送っていると自覚している割に、

一応は健康体のまま年越しを迎えることができたのは

何よりありがたいこと。

今年は酒も控えめにして、徘徊を続ける身体だけは維持したいな、

とは思っている。

 

 

 

初詣は近所の神社ですませたもので、

さっそく平成30年の「初乗り鉄」でもしようと思う。

 

せっかく福井に住んでいるもので、

「初乗り鉄」は福井鉄道の電車に乗って沿線の幾つかの神社をめぐり、

温泉でも浸かってまったりしよう、と考えていた。

 

すると相棒が「俺も付き合うかな」なんて言う。

どうも年末にパチンコでボロカスやられて、

新年早々パチンコに行く気力を失っているようだ(笑)

 

そんな矢先、連れから「近江鉄道に乗って多賀大社に行きたい」

そんな話が出てきた。

「何で多賀大社なのだ」と問うてみれば、

「ただ、近江鉄道に乗りたいのだ」との答え。

 

昨年、僕は近江鉄道に乗りに行っているが、米原彦根間と、

高宮〜多賀大社間は未乗だった。

ま、いいかなと思う。

 

そんでもって、いつものオジサン3人にもう1人加え、

今回は4人で多賀大社に行くことになった。

 

米原までJRで行って、後は近江鉄道のフリーきっぷを利用。

冬休みだし、青春18きっぷもある。

1コマ残るのは僕が買い取る、そんな流れになった。

 

で、1月3日の朝、福井駅で落ち合うことになったのだけど、、、

 

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コンコースに現れた連れの姿を見て、

「おはようさん」と言う前に「え?」となった。

連れもまた「え?」みたいな顔をしている。

 

この時、僕はニットのキャップを被り、

某アウトドアメーカーの黒のジャケット、

ジーンズにブーツという格好をしていたのだが

連れもまたニットのキャップに、

同じメーカーの黒のジャケット、

ジーンズに同じメーカーのブーツで現れたのだった。

 

あとの2人が「新年早々ペアルック?」などとケラケラ笑う。

「・・・」

 

さらに、青春18きっぷを購入すべく、

みどりの券売機をタッチしてみれば、

北海道新幹線のオプション券」の項目はあれど、

青春18きっぷ」の項目がない。

 

何てことはない。

青春18きっぷは有効期限が1月10日までであることは知っていたが、

販売は12月31日で終了しているのだ。

「・・・」

 

ケチな僕は「福鉄にしよう」と言いそうになったが、

ハナから青春18きっぷの利用など考えていなかった連れは、

米原までは1660円」ときっぷを買った。

大人げないのでみんなして買う。

 

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入線してきた敦賀行きの車両を見た連れが、

「古いのが来た。残念だ」などと言う。

この時、隣のホームには金沢行きが停車していた。

「あっちは新しい車両ではないか。ますます残念だ」と連れが言う。

 

「何が違うのだ」たいして鉄道に興味のない相棒が言う。

「まず、正面の顔が違う。さらに車内の照明も向こうはLED、こっちは蛍光灯」

 

敦賀行きの普通列車ワンマン運転で、

かつ適度に混んでいた。

北陸線のワンマンは初めてだ。アナウンスが新鮮だ」

と連れが言う。

 

どうもこの男、

僕なんかよりはるかにマニアックな域に達しているような気がしなくもない(笑)

 

敦賀で姫路行きの新快速に乗り継ぎ、

さらに近江塩津で下車して姫路行きの新快速に乗り継ぐ。

新規参加の男が「さっきまで乗っていたのも姫路行き、次も姫路行き?」と当然のことを言う。

答えは今回の旅の言い出しっぺである、

全身同じ格好をした男にまかせておく。

 

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近江鉄道米原駅で初詣フリーきっぷを購入。

ホームに停車していたのは近江鉄道の主力車両である800形なる車両。

連れは「うーむ、残念だ」と言う。

 

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話を聞けば、彼は近江鉄道に乗りたかった、というよりは、

元西武の100形なる車両に乗りたかったようだ。

数年前まで東京で暮らしていた彼にしてみれば、

愛着のある車両であるとのこと。

 

JRのホームは多くの帰省客で賑わっていたが、

近江鉄道のホームは閑散としていた。

12時55分発の多賀大社前行きは初詣客向けの臨時列車なのだが、

出発間際になっても客はほとんど現れず、

僕ら4人を含めても車内には10人もいない。

 

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電車は佐和山トンネルを抜け、彦根の街へ。

ホームにはわりと多くの乗客の姿があり、

ようやく「初詣列車」にふさわしい、華やいだ雰囲気になった。

高宮駅から多賀線に乗り入れた列車は多賀大社駅に到着。

 

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駅から多賀大社への道中は「賑わっている」といった感じはなかったが、

多賀大社が近づくと、前に進むのが困難なほどの賑わいとなってきた。

京都新聞の記事によると、1日には15万人、2日には12万5000人が訪れたとのこと。

 

本殿前も長蛇の列となっており、

待っている間に雪が舞い始めた。

寒い、、、、

 

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「今年もまた美味しくお酒が飲めますように、、、」

 

お参りをすませ、聞こえてくるのは「腹減った」

「鍋焼きうどん」ののぼりに惹かれ、

門前町にあるうどん屋へ。

待っていると雪はやみ、やわらかな日差しが店内に差し込んできた。

 

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出汁がしっかり効いた鍋焼きうどんでカラダを温め、

店を出ると再び雪が舞い始めた。

連れが「もうちょっと温まりたいな」などと言い、

屋台のバーみたいなところに入ってギターの生演奏を聞きながら熱燗をぐびり。

 

ああ、正月だ。ああ、シアワセだ。

 

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さて、この後どうするか、そんな話になり、

連れは「彦根の散策か近江八幡の散策、どっちかには行きたい」と言い、

昨年、僕と相方は彦根を散策しているもので

あえて行ったことがあると言わず、

近江八幡はなかなか魅力的であるなあ」と口裏を合わせ、

結局近江八幡に向かうことになった。

 

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多賀大社駅で乗った列車はやはり800形。

高宮駅で乗り継いだ列車は幸いにも近江八幡行きであったがやはり800形。

「とことんついてない気がしてきた」

連れが寂しげに笑う。

 

雪は本格的に降り始め、

「景色見てここが福井と言われても分からんな」と誰かがいい、

「ほんまやなあ」とみんなで笑う。

 

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八日町を過ぎて八日市線に乗り入れ、

途中までは雪国の様相であったが

平田駅を過ぎると雪もやみ、

日差しが車内に注ぎ込み始めた。

 

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近江八幡駅に到着。

駅前の観光マップを眺め、

「とりあえず近江八幡といえば八幡堀なのかね」という話になり、

「たいした距離でもなさそうだし歩くか」と、

ロープウェイのある八幡山を目指して歩き始めたものの、

これが予想外に遠い。

 

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八幡堀に達した頃にはすっかり酔いもふっとび、

おまけに陽も沈みかけていた。

出て来る言葉は「寒い」のみ。

 

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次回はぜひロープウェイにも乗りたいし、

水郷めぐりなんかもやってみたい。

ちょっと立ち寄るにはあまりにも惜しい所。

それだけは分かったような気がする。

 

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帰路は流石にバスに乗り、近江八幡駅へ。

彦根あたりで晩飯にしよう、そんな話になった。

恐らく18きっぷの利用ならJRに乗っただろうけど、

今日はとことん近江鉄道を使う(笑)

 

近江八幡駅に停車していた米原行きはやはり800形。

連れはもはや何も言わない。

 

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わずかな客を乗せた列車は淡々と湖東路の闇を走る。

駅に着いても乗り降りする人はわずかで、

扉の向こうには静寂が広がっている。

その静寂を切り裂くかのように、

並行する東海道新幹線の轟音が車内にも響き渡る。

 

彦根駅に着いたのが18時45分。

20時30分発の米原行きに乗るつもりで、

駅付近の居酒屋をあたったが、

「予約で一杯でして」が2件続き、

結局全国チェーンの居酒屋にお邪魔した。

 

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彦根駅から乗った米原行きも800形だった。

「まあ、また来ればいっか」と連れが言う。

「今度は服が被らないようにしないと」僕が言うと、

「何着ていくか先に連絡する」と連れが笑った。

 

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米原からは長浜と敦賀で乗り継いで福井に着いたのは22時56分。

「また近々何処かへ行こう」

そんな話をして、ホロ酔いのオジサンたちはそれぞれの日常へと帰っていった。

 

あまりの雪のひどさに僕はタクシーで帰宅。

昼間から飲んでいたとはいえに酔いはすっかり醒めていた。

台所を覗くと酒は一滴たりともありゃしない。

どうも昨晩、調子こいて飲みすぎたようだ。

 

仕方なく、僕は雪の降りしきる中をコンビニ目指して歩きだした。