福井鉄道のサイトを見ていたら
なんていう記事を見つけ、
確か昨年も出してたよな、
平日も利用できて800円は魅力的だな、
よっしゃ、今日はこのきっぷで福鉄「初乗り」だ、
そんなことを思った月曜の朝。
相方はいつも通りに出勤してゆき、
さ、僕も福井駅へ向かうべと思って外に出た瞬間に
ザアザアと雨が降り始めた。
確か天気予報は「曇り、時々雨」だったはず、、、
先日、多賀大社に行ったときも天気がよろしくなく、
「一体誰が雨男なのだ」
そんな話になり、
互いに責任をなすりつけあったりしていたのだけど、
どうも間違いないのは僕が雨男である、ということか(涙)
やりきれないことに、
福井駅に着くと同時に雨はやんだ。
福井鉄道のサイトによると、
「合格祈願1日フリーきっぷ」とやらはハピリンのチケットセンターでは売っていない模様。
えちぜん鉄道の窓口に行けば
「本日はフリーきっぷがご利用いただけます」なんて書いてある。
そっか、今日は「成人の日」で休日なのか(笑)
未だに成人の日は1月15日と思っている僕はとことん昭和の人間なんだろうな、、、
わざわざ800円のフリーきっぷを買う必要もないもので、
今日は福鉄沿線の神社をめぐるつもりでいる。
新春にふさわしい徘徊であると思っている。
しかしながらこの時間、まだ急行の運転はなく、
乗車したのは越前武生行きの各駅停車であったもので、
いったい僕は何をやっているのだろう、という気にもなってくる。
商工会議所前駅で下車。
商工会議所前駅の上りホームは昨年の2月に移設されたのだが、
何故か下りのホームとは信号ひとつ分違った場所にある。
ちなみに福井駅方面を眺めれば、
次の信号機の場所には足羽山公園口駅の上りホームがある。
電車に乗っている間は雨はやんでいたし、
電車を降りた時も雨はやんでいた。
けど、木田神社に向かうと雨が降り始めた。
神様は僕の行動を逐一監視しているのか(笑)
木田神社に参拝。
「今年も美味しいお酒を飲めますように。みんなが笑顔で過ごせますように」
木田神社を参拝してもなお、雨は降り続いている。
本当は福鉄沿線にある神社を7社でも8社でも巡るつもりであったけど、
だんだん気力がなくなってきた。
「ki-bo」に乗って一気に鯖江市へ。
車内には、若い父親と息子、そんな組み合わせが数組。
息子さんたちはいずれも「ki-bo」に乗るのが嬉しくて仕方ない、そんな様子。
この子たちが大人になっても、
「ki-bo」に乗ってくれますように。
西鯖江駅で下車。
駅舎を出ると雨はやんだ。
福鉄の沿線、というよりは、JRの沿線にある船津神社を目指す。
敦賀方面のJRに乗っていると、
鯖江駅を出てすぐに鳥居が見えるもので、
かねてから気になっていた神社だった。
崇神天皇の時代(紀元前1世紀)、北陸地方平定のため大彦命(おおひこのみこと)が派遣され、鯖江の王山に陣を置き、賊を平定しました。
当時沼地だった鯖江の平野部一帯で、命が舟を着けたところを舟津と言ったことから、134年大彦命を祀って「舟津神社」と名付けられました。
延喜式神名帳には「丹津神社」と記述があり、北陸随一の古社として古来より敬われてきました。文政元年の建築とされる本殿と赤鳥居は福井県指定文化財です。
とのこと。
いったんJRの鯖江駅へ向かい、
線路沿いの道を武生方面へと向かう。
サンドームでライブでもあれば多くの人で賑わうのであろうが、
誰一人歩いている方がいない。
船津神社は、JRの特急停車駅から徒歩数分と思えぬほど、
静寂に満ちた空間だった。
数日前までは初詣客で賑わっていたであろうが、
境内には自分を除いては誰一人いない。
「今年も美味しいお酒を飲めますように。みんなが笑顔で過ごせますように」
船津神社を出ると再び雨が降り始めた。
ポツポツではない、本降りの雨。
そして、寒く、腹も減ってきた。
武生に行ってから昼食にしようと思っていたが、
鯖江で何か食べていこう。
鯖江の商店街を歩く。
佐野蕎麦さんはちょっと長めの正月休暇の様子。
だんだんパワーアップしてきているような(笑)
結局、ディスプレイの「カツ丼」に惹かれ、
いつもの「味見屋」さんにお邪魔した。
卵カツ丼と温かいそばのセットを注文。
僕が入店した時点で先客はいなかったが、
その後はポツポツと地元の方らしき方々が入ってくる。
そのうち一人が「カレーそば」なるものを注文した。
なぬ、そんなものがあるのかと思い、メニューをみたら確かにある。
うーむ、気になる、次回は注文してみようかな、、、、
昭和の時代から時が止まったような店内で待っていると
亡くなった爺ちゃんや婆ちゃんたちがふらっと奥から現れてくるような、
そんな気がしてくる。
「味見屋」さんの卵カツ丼はちょいとつゆだく気味の、
至って正統派なカツ丼だった。
文句なしに美味い。
ごちそうさまでした。
西鯖江駅へ戻る。
この日の、11時53分発越前武生ゆきの各駅停車はオレンジのフクラムだった。
僅かな客を乗せたオレンジのフクラムは日野川を越えて越前市へ。
北府駅で下車して610形を眺める。
この場所に留置されてはや1年以上。
200形や800形はたまに構内を動いているようであるが、
610形は微動だにせず、ただじっと雨風に打たれていた。
あまり遠くに行く気力もわかず、
越前市内の一社は稲荷神社に行くことにした。
北府駅と越前武生駅のちょうど中間あたり。
乗ってきたオレンジのフクラムは、きっと12時25分発で折り返すだろう、
そんな予想もしていた。
どうせなら快適な車両で福井に帰りたい。
住宅街の中にある稲荷神社に参拝。
「今年も美味しいお酒を飲めますように。みんなが笑顔で過ごせますように」
当初の計画から考えると、
3社だけのお参りとはいささか寂しいものがあったりするが、
また次の機会にしようと再びオレンジのフクラムに乗り、
福井へ帰る。
オレンジのフクラムは赤十字前までは定刻通り走っていたが、
路面区間に入ると、わずかだけど遅れてきた。
そして市役所前駅へ。
本来の到着時間は13時11分であるが、市役所前駅のホームの手前に達したのが13時14分。
市役所前駅の下りホーム(田原町方面)には
ヒゲ線から出てきた上りの越前武生行きが停車している。
以前も書いた話だが、
本来なら下りが13時11分に市役所前駅について、
転線したところでヒゲ線から出てきた上り電車が現れる、
そんな流れなもので別に市役所駅の下りホームでしばらく止まっていても何ら問題はないのだが、
下りが遅れるとそうはならなくなる。
上り・越前武生行きの出発時刻は13時17分なので、
オレンジのフクラムは仮ホームがあった場所でしばし待ちぼうけ。
運転士さん同士がお見合い状態で向かい合う形になっている。
何とかならぬものかとは思うが、
こんなことを問題だと思っているのは僕だけなのかもしれない(笑)
ヒゲ線に入り、福井駅に到着すると雨は強さを増した。
下車する気力を失い、
そうだ、田原町駅に行って「合格祈願1日フリーきっぷ」を買っておこう、
平日にも使えるなら重宝するだろう、
そんな気になってそのまま乗り続ける。
オレンジのフクラムは田原町駅に到着した。
窓口は昼休憩で14時まで閉鎖とあった。
「・・・」
オレンジのフクラムは13時54分発で折り返す。
次の列車は14時02分発の急行であるが、福井駅には入らない。
結局、「合格祈願1日フリーきっぷ」を買わぬまま、
僕は再びオレンジのフクラムに乗って福井駅へ帰った。