北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

越前海岸空腹紀行

福井鉄道は「春夏秋冬周遊バス」なるものを週末に走らせている。

昨年の春から運行を開始したもので、

春から秋にかけては池田町方面に走っていたが

冬は越前海岸に向かうようだ。

 

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今年はまだ越前海岸の露天風呂、漁火に行っていない。

 

路線バスだけで漁火を目指すと

滞在時間が短すぎるか長過ぎるか、極端な二択となってしまう。

そこでうまくこの「周遊バス」を活用できないものか、

そんなことは以前から考えていた。

 

 

 

どこまでも澄んだ青空が広がった日曜の朝、

ぶらぶら歩いて福井駅へ。

JRの福井駅にはこんな掲示が。

 

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関西空港往復割引きっぷは発売終了、

関西1デイパスは前日までのネット予約のみに、、、

JRって、どんどん使いやすいきっぷを廃止したり、

使いづらくしていくなあ、、、(涙)

 

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そのまま歩いて福鉄の市役所前駅へ。

青いフクラムに乗り込んで武生へと向かった。

 

フクラムに関して、先日の福井新聞にこんな記事が載っていた。

雪で止まった電車「くそみたい」福井県議が発言、訂正
福井県議会副議長の大森哲男議員(県会自民党)が5日の県議会総務教育常任委員会の大雪災害に関する質疑で、福井鉄道の低床車両フクラムを「めちゃくちゃ雪に弱い。雪国ではくそみたいな電車だ。なんであんなもんを買ったのか」と発言した。終了後、大森氏は福井新聞の取材に「頭に血が上っていて覚えていない。事実なら申し訳なかった」と釈明。6日に発言を訂正した。

www.fukuishimbun.co.jp

地方議員の質の低下が何かと指摘される昨今、

それは福井も変わらないようだ(笑)

 

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青いフクラムは鯖江市へ。

福井の市街地からは大方雪が消えたけど、

まだまだ鯖江には残っている、そんな印象がある。

 

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前武生駅の窓口で福鉄のフリーきっぷを、

チケットセンターでバスのフリーきっぷを購入。

アルプラザでコーヒー飲んで一服している間に、

周遊バスは乗り場に入っていた。

 

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この日はこの9時10分発の周遊バスで道の駅越前へ、

漁火で入浴、近くで昼食を済ませ、路線バスで帰ってくる、そんな予定。

福鉄やえち鉄での徘徊なら「適当」でも何とでもなるが、

バスの場合はある程度念入りな計画が必要となる。

 

バスの車内で出発を待っていると誰一人ほかに現れないもので、

「うーむ、こりゃ貸し切りだろか」と不安になってきたが、

出発直前になって僕より少し年配くらいの男性が1人現れた。

 

JR武生駅からの乗車はなく、乗客は2人で確定。

日曜のみの運行にしてはあまりにも寂しすぎる、そんな気がしなくもない。

 

もう1人の方は、仕事の関係でしばらく武生に滞在している、とのこと。

「やっと休めたんで、今日くらいはゆっくりしたい」

と、チラシや時刻表を眺めている。

 

「でも、こうやって見ると、全然、バスって走っていないンですねえ」

と、男性は言った。

「そうですよね」と苦笑いしか返せない。

 

男性は漁火で風呂に入って、食事して、その後陶芸村に行きたかったそうだ。

周遊バスが道の駅に到着するのは10時10分。

僕は最初から11時45分の路線バスで武生に帰るつもりだが、

男性のように陶芸村も行きたいとなるとかなり悩ましいことになる。

 

僕と同じ11時45分発の路線バスに乗るか、

14時10分に出る午後の周遊バスに乗るか、だ。

周遊バスは陶芸村まで入るが、

路線バスは陶芸村まで入らない、そんな話しもさせてもらった。

陶芸村口を16時24分に出る路線バスが武生に戻る最終便。

 

うーむ、としばらく男性は悩み、

「ゆっくりお風呂入って、カニでも食べて帰るのが正解ってことですかね」

と言った。

「多分、それが正解だと思います」

僕は言った。

 

路線バスの王子保・河野海岸線に乗車すると、

国道8号線に出るまで複雑怪奇なルートをたどるが、

周遊バスに関してはシンプルで、

町中から旧8号線へ、そのまま8号線へと入っていく。

 

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南越前町に入って8号線と分かれ、旧河野村へ。

車窓に日本海の絶景が広がるポイントであるが、

何だかイマイチ天気はよろしくない。

 

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糠・長島とかれい崎の間は、普段だと路線バスが走っていない区間であるもので、

景色も新鮮に思える。

周遊バスは10時10分に、道の駅に着いた。

 

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男性は「観光案内所に行けば何かもらえるそうです」と言う。

へ、知らなんだ、と思い、一緒に行くと、

フリーきっぷの提示でクリアファイルを頂いた。

さらに漁火で入浴券を買おうとすると、

「ここも割引があるみたいですよ」と窓口でフリーきっぷを提示。

すると510円の入浴料が410円になった。

 

全然知らなんだ(笑)

 

どうやら冬の周遊バスの運行期間中だけの特典のようだ。

こうして見知らぬ誰かと一緒になると、

思いもかけないようなことを知ることができるのも楽しい点。

 

週末の漁火はいつも恐ろしいほどのお客さんで賑わっているが、

まだオープンして間もない時間ということもあってか、

お客さんの数は少ない。

(週末は10時からですが平日は11時からの営業ですのでご注意ください)

 

しばしボーッと日本海を眺め、

午後の周遊バスで帰るという男性に別れを告げて、

先に風呂から上がった。

財布にもうちょっと入っていれば「カニ」もお付き合いしたかったけどなあ(涙)

 

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僕が漁火を出たのは10時50分。

車で来たらいつも寄らせてもらっている食堂を目指した。

すると、ポツポツと雨が降ってきた。

いや、雨は本降りに、、、

うーむ、傘なんて持ってないぞ、、、

 

バス停で雨宿りをしている間に雨はやんだ。

僕は食堂へと急ぐ。

サイトで確認すると11時から営業とあった。

食事を済ませ、最寄りの「道口」バス停から11時50分発のバスに乗るつもりでいる。

 

雨の上がった集落を、僕は食堂へと急ぐ。

いつも寄らせてもらっている食堂、

「ママーズレスト・おっかや」さんに到着したのは11時05分。

ところが「準備中」となっていた。

「・・・」

 

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ここは越前町の漁師の奥さんたちがやっている店で、

メニューは日替わり定食のみと至ってシンプル。

アタリ、ハズレは多少あれど(笑)

基本的に海の幸を安く、腹いっぱい堪能させてくれるもので、

僕は朝飯すら食べずにここでの食事を楽しみにしていたのだった。

 

近くのバス停で眺めていると、11時25分くらいにお店は開いたようだ。

10分あれば楽勝で食事くらいとれる自信はあるが、

そもそも10分で提供されなければ話にならない。

 

先日も、相方と「鷹巣荘で風呂入って五右エ門で刺し身でも食べよう」と車で行ったのだが、

五右エ門さんは改装工事か何かの真っ最中で営業していなかったりした。

どうも最近海の幸に対してツキがない(涙)

 

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こうなれば織田の「じんべえ」さんにでも行くか、と思ったが、

織田で下車すると武生方面も鯖江方面も夕方までバスはない。

もはや手詰まりか、、、そんな思いで越前武生駅行きのバスに乗った。

腹がぐーと鳴る。

 

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ここは割り切って武生で遅めの昼飯にしよう。

駅周辺はいつもウロウロしているから、

旧8号線のあたりでお店を探そう、そんな気分になってきた。

そこで織田での時間調整中に、運転手さんに

「旧8号線に近いバス停は何処ですか」と尋ねてみたら

コマツグチ」という回答。

コマツグチなら旧8沿いにあるよ」とのこと。

 

バスは旧織田町から旧宮崎村へ。

車内には10人弱のお客さんの姿がある。

トンネルを抜けて越前市へ。

旧8号線に出た小松口では車内にいた全員が下車した。

空腹感は極限に達していた。

 

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敦賀方面に向かって歩き始めてすぐに「レストラン」の文字が見えた。

リスボン」とある。

古めかしい建物であるが、駐車場は一杯だし、

中も賑わっている様子が伺えた。

そして何故か店の前には立派な滝が、、、

 

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店内は「レトロ」といった表現がぴったりで、

随分奥行きがあるお店だなあ、なんて思っていたら、

目の前に自分の姿があった。

奥の壁一面が鏡になっているようだ。

 

カウンター席に座り、感じのいい店員さんに「唐揚げ定食」を注文。

後から入ってきたお客さんは「釜飯」なんて言っている。

そんなものあるのかと思い、メニューを眺めてみると、

本当にある(笑)

 

しばし待つと「唐揚げ定食」が配された。

大ぶりの唐揚げは衣にしっかり味がついたタイプのもの。

たっぷり添えられたマヨネーズがマヨラーには嬉しい。

添えられた野菜もたっぷりなのも嬉しい。

そして小鉢の煮物もまた美味。

 

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武生の方々に古くから愛されているお店、そんな感じ。

しっかり腹も満たされました。

ごちそうさまでした。

 

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ここからは歩いて越前武生駅に向かうつもりであったが、

来る途中に「シピィ」というショッピングセンターを見かけていた。

武生の町をウロウロしていると「シピィ」行きのバスをよく見る。

調べてみると「シピィ」を13時43分に出るバスがあった。

よし、これで帰るべと「シピィ」へ。

 

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「シピィ」はよく耳にするが、敷地内に足を踏み入れたのは始めてだった。

関西でよく見るスーパー「ラ・ムー」が入っていたことにちょっと感動。

 

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13時43分発の「和紙の里」行きに乗車。

時刻表を眺めつつ、「?」となった。

福井鉄道のバスは基本的に越前武生駅が始発となり、

JR武生駅に寄って、各方面へと散っていく。

そんなもので越前武生駅のバス停の反対側は降車専用となっている。

 

しかしながらこのバスは越前武生駅が途中にあり、次にJR武生駅となる。

前武生駅で眺めていると、「和紙の里」行きも「シピィ」行きも、同じ並びの乗り場となっている。

はて、どんな経路をとるのだろう。

 

バスは「菊人形前」「昭和町」「善光寺前」と進む。

このまま行けば先に「JR武生駅」が来るはずである。

ところがバスはその手前で左折。

総社大神宮の前を抜け、北府駅の手前で右折して越前武生駅へと達した。

なかなか複雑なルートだなあww

 

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福井までの帰路は「キーボ」だった。

相変わらず、若い父親と幼い息子、そんな組み合わせが多く

「キーボだ!」と嬉しそうだ。

「フクラム」は見慣れた存在になりつつあるが、

一日3往復のキーボはまだまだ珍しい存在なのかもしれない。

 

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市役所前で下車して、

ヒゲ線に乗り入れる越前武生行きに乗り継いで、

福井駅に帰った。

 

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それにしても、朝方の青空は何処に消えたのやら、

何とも肌寒い一日だった。

朝、家を出る時点では「ダウンは大げさかなあ」なんて考えていたが、

決してそんなことはない。

 

家にたどり着いた時には心身ともに冷え切ってしまい、

午前中に温泉に入ったにもかかわらず、

真っ先に僕は家の風呂に湯をためた。