北陸徘徊人

福井・石川・富山を中心にゆるーい旅を満喫中

越前大野のソースかつ丼と勝山の激渋銭湯

先日、ゲンキー(福井のドラッグストア)で500円の買い物券をゲットして、

何となくレシートを眺めていたら、

累積ポイントが20000ポイントオーバーとなっていた。

 

ゲンキ―は基本的に200円で1ポイントなので

(実際は途中でゴールドカードやらに切り替わって180円で1ポイントになったり、週末は5倍ポイントだったりたまに10倍ポイントだったりするが)

単純計算で福井に来てからの4年と少々で400万円分の買い物をゲンキ―でしたということか(笑)

間違いなく言えるのはそのうち半分は「酒」である。

 

人間の身体の6割方は水分らしいが、

僕の場合は酒かもしれぬと、

ちょっとだけ反省したりもした。

 

最近、反省したのは酒だけではない。

僕は長らく、自分のことを「少食」だと思っていた。

それは僕以上にまわりの方々が「食べて」いたからだ。

富山にいた頃は間違いなくそうだった。

 

しかしながら先日、僕より若い世代と焼肉食べ放題に行って、

「実はとんでもなく大食いになりつつあるのではないか」

そんなことに気づいた。

みんなが「もう腹いっぱい」なんて言っているのに、

自分ひとりだけ追加注文していたりする。

 

仕事先でも、昼飯にセルフのうどん屋とか行って、

僕と同世代の方々や、上の方は、

うどんにトッピングはするものの、

あたりまえのように「おにぎり」を手にする方は案外少ない。

僕も以前は「おにぎり」に手を出さなかった、

でも今はする。

 

無論、その弊害は相方の冷ややかな目を見れば分かる。

家の風呂だと胸から上しか鏡に映らぬからピンとこないが、

たまにでかい風呂に行ってでかい鏡で自分の腹を見ると愕然となる。

 

そんなもので普段は酒こそ飲むけど食事の量は節制を心がけるようになった。

しかしながら週末くらいは「ガッツリ」いきたい。

 

福井でガッツリとなると、

僕の中では「初音支店」さんと「乾徳亭」さんが筆頭になるのだけど、

「テツ分」の補給も兼ねて、以前から気になっていた店にお邪魔することにした。

 

 

この日の福井市内はどんよりとした曇り空。

今にも雨が降りそうであったけど、

JRの福井駅で、越前大野までの乗車券を購入。

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越美北線九頭竜線)のディーゼルカーに乗り、

そのエンジン音を耳にすると、

JRの北陸線や、福鉄や、えち鉄とは違った、

「ああ、どっかに出かけてる」

そんな気分になってくる。

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そして、以前も感じていることであるが、

越美北線には意外と若いお客さんの姿が多い。

福井発が9時過ぎという、

平日にしては何と中途半端な時間にも関わらず。

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若いお客さんの一行は一乗谷で下車。

これまた前回と同様で、朝倉氏遺跡にでも行くのだろうかと思ったが、

朝倉氏遺跡は駅からは遠く、

バスの方が遥かに便利であったりしてイマイチ謎であったりする。

次回はついていってみようかな(笑)

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列車は足羽川沿いの谷間を淡々と走り、

トンネルを抜けて大野に入った。

大野市内は青空が広がっていた。

越前大野駅に到着。

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大野市はJRの利用促進のためにいろいろ施策を講じており、

大野市民の方なら乗車助成金制度があったり、

ポイントを集めて入浴券がもらえたりするのだけど、

観光客に対しては「越前おおの食べ歩き&見て歩きマップ」を配布している。

大野市のサイトだと「引換券を差し上げます」とあるが、

改札口を出たところで実物をもらえた。

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市内の協賛店で使えるクーポン(600円相当)のみならず、

まちなか循環バスのフリー乗車券と市内各施設の入館券がついたパスポート(500円相当)もセットになっている。

 

これをもらえることが、今回バスではなく、

越美北線で大野を訪れた最大の理由であったりするが、

地道に多くの本数を走らせている京福バスが気の毒だなあ、

なんて気もしなくもない。

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「まちなか循環バス」で花見がてら大野城を目指す。

結ステーションで下車しようとしたら、

車内にいたお婆ちゃんが

「兄ちゃん、お城は神社の中入っていった先からやで」

と教えてくれた。

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福井市内の桜は既に散り始めているが、

大野はまだ十分に見頃といえた。

「来て良かったなあ」としみじみ思う。

息を切らしながら大野城へ。

大野城の入館料も先程のパスポートで無料となる。

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大野城での「一人花見」を終えて、今回大野を訪れた最大の目的であるお店を目指す。

そのお店は以前から気になる存在ではあったのだけど、

大野のいわゆる「観光エリア」からは少し離れた場所にあり、

さらに営業時間が12時から14時、17時から20時ということで、

なかなか行く機会がなかった。

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「三好野」さんに到着したのは11時50分すぎ。

駐車場には乗用車が1台止まっているが、まだ「準備中」となっていた。

しばらく待っているともう1台乗用車がやってきて、

店主らしき方が「今開けますんでね」と勝手口へと入っていき、

玄関が開く。

 

メニューをざっと眺め、「ソースかつ丼」のセットを注文。

待っている間に店内の席が埋まっていく。

僕の向かいにも若い男女が座った。

美男美女である。

美男美女のカップルなんて案外珍しいよなあ、

なんて余計なことを考えたりする。

 

しばし待つと「ソースかつ丼のセット」が配された。

丼を覆う巨大なカツに圧倒されるが、

「三好野」さんのセットには

「からあげ」と「ミニうどん」までついてくる。

見た目から圧倒される気分であったが、

店内の多くのお客さんはこの「セット」を注文しているようだ。

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カツは薄切り肉を重ねて揚げた「ミルフィーユ」状となっており、

なかなか福井では目にしないタイプのものではないかと思う。

ソースそのものはあっさりしたものであるが、

白ご飯との相性も抜群であったりする。

 

この上に十分「メイン」といえる4つものからあげもついてくる訳で、

さらにこの「からあげ」がしっかりした味付けで

ご飯がわしわし進んだりするもので、

うーむ、ミニうどんではなく白ご飯が欲しくなってくるぜ、

なんて気分にもなってくる。

いやはや、今日も満腹、ごちそうさまでした。

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さて、今日はもうひとつ目的があった。

それは「銭湯」に入る、ということ。

 

大野には渋い銭湯がいくつか残っているのだが、

営業は15時からとなっている。

越美北線の福井方面は15時8分の次は17時9分。

バスで帰ればいいだけなのだが、

何となく列車で帰りたい。

 

また、未入浴の亀山湯はこの日は定休日であるらしい。

さて、どうするか。

 

実は大野市の隣、勝山市にも何とも渋い銭湯が残っている。

勝山ならえちぜん鉄道が30分毎に走っているし、

あまり時間を気にせずにすみそうだ。

何より単に往復するより周遊となって「出かけた」気分になれる。

 

ただ、勝山の銭湯の営業は16時からでまだ時間がある。

大野から勝山にはバスも走っているが、

早く着きすぎてしまう。

 はて、どうするか。

 

そんなもので「歩く」ことにした。

せっかく「まちなか循環バス」のフリーきっぷもあるもので、

行けるところまで行ってから、歩けばいい。

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大野の「まちなか循環バス」は、時刻表を見ると本数も少なく感じるが、

よくよく見ると越前大野駅を起点に8の字に運行されており、

時計回りと反時計回りがセットになったルートとなっている。

その視点でみると、案外本数も多いものだな、という気になってくる。

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その「まちなか循環バス」において、

一番勝山寄りのバス停は「大野警察署」であるような気がしたもので、

駅前を13時に出発する「青バス」に乗った。

大野警察署に着いたのは13時10分。

勝山の市街地までは8キロくらいだから1時間半から2時間で到達できる、

はず。 

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ホームセンター「みつわ九頭竜店」に達したのは13時32分。

勝山市に入ったのは13時43分。

大野と勝山ってやはり近いよな、

そんなふうに余裕をかまして歩いていたが、

勝山市に入ってから市街地までが遠いの何の、、、(涙)

景色も特に変化がなく、だんだんくたびれてくる。

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勝山の市街地にある図書館に着いたのは14時55分。

銭湯の営業開始まではまだ時間があるもので、

しばし休憩させてもらった。

 

中には「椎名誠」さんのコーナーが設けられていた。

何の縁があるのかと思ったら、

椎名さんは「かつやま左義長大使」であるとのこと。

何度も左義長に訪れては「日本一の祭り」と評されてるそうだ。

 

16時が近くなった。

風呂上がりのために炭酸の効いた飲み物をスーパーで調達し、

銭湯を目指す。

勝山駅と市街地を結ぶ大通りからちょっと入った先に、

目指す「南部湯」さんはあった。

ちゃんとのれんがかかっている。

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中に入ると番台には誰もいない。

にもかかわらず、浴室には2人先客がいる。

「すみませーん」と声を掛けてみたが誰も現れない。

うーむ、どうするか。

5分ばかし待っていたらおばちゃんが「いらっしゃい」と女性の脱衣場側から現れた。

 

ちゃっちゃと身体を洗って浴槽へ。

足を入れたら「ひえーっ」となった。

熱い、なんてものではない。

超熱い。

 

しかしながら先客、人生の先輩方はさっきまで平然とこの浴槽につかっており、

今は身体を洗っている。

どうしてこんな熱湯につかれるのか不思議である。

しかしながらここで浴槽につからなければ、

何のために大野から歩いて来たのかさっぱりわからなくなる。

 

えいやと気合を入れて、足首から、膝まで、そして太ももまで、

そこで耐えきれずに飛び出して、

もう一度気合を入れ直し、膝まで、そして腰までつかる。

 

熱い、というよりもはや「痛い」

額の汗腺が開きまくり、汗がどぼどぼと湧き出てくる。

そして、不思議なことに「痛み」が何だか「快感」に変わってくる。

年配の方が熱い風呂を好む理由が

何となくだけど分かるような気がした。

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勝山駅までぶらぶら歩き、

炭酸の効いた飲み物をぐびりとやって電車に乗り込む。

朝はJRで大野に向かったはずなのに、

えち鉄で帰ってくる、この違和感が何とも言えず楽しい。

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朝の時点では駅前で夕食まで済ます予定でいた。

久々に「秋吉」で一杯やるのもいいかな、なんて思っていたが、

三好野さんのカツ丼はまだしっかり腹に残っており、

とても何か食べようという気にならない。

かといって冷蔵庫の中もほとんど空っぽだったはず。

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そんでもってやはりゲンキ―に寄って、

缶ビールと焼酎とツマミを少々買って帰宅。

ネットを拝見しつつチマチマやっていると、

どなたが書かれたのか、こんな言葉を見つけた。

 

「酒が人をアカンようにするのでなく

 その人が元々アカン人だということを酒が暴く」

 

いろいろ考えさせられる言葉だなア、、、(笑)