相方が「買い物したいからイオンに行きたい」と言い出して、
電車に乗って徘徊をすることを考えていた僕は
「うーむ」となったりしたが、
イオンまで車で一緒に行って相方が買い物している間に徘徊をすればいいのか、
などと考えて、高岡に向かった連休のある日。
そんなこんなで今回のスタートは新高岡駅。
イオンの増床工事は着々と進んでいて、
巨大な建物が駅前まで延びてきている、といえばいいのかな(笑)
新幹線・新高岡駅の券売機で氷見線・越中中川駅までの乗車券を購入して、
ホームにはキャリーケースを手にした何人かの外国人観光客の姿が。
富山でも外国人観光客の姿を見かけることは何ら珍しくなくなったし、
外国語表記の看板も増えてきているが、
いつも「何だかなー」と思うのは、
注意喚起の部分が「日本語だけ」ということだ。
以下は新高岡駅に掲げている看板だけど、
両方向の列車が発着するという情報こそ
英語表記ないし音声案内が必要ではなかろうか。
「電車が来ます。ご注意ください」とアナウンスが流れるが、
こういったアナウンスこそ英語の放送が必要ではなかろうかと、
いつも思う。
高岡行きのディーゼルカーのトイレには以下のような張り紙が。
こういったことこそ英語表記が必要ではないでしょうか(笑)
日頃から「わりと乗降客が多い駅だなあ」と感じていたが、
それは連休中であるこの日も同様で、
学生服姿の方々も多く見かける。
学生さんは、今日も学校に行っているのだろうか?
高岡古城公園へ。
目的は公園内にある動物園。
昔は動物そのものが苦手だったし、
動物園なんて行きたいとも思わなかったけど、
年々動物園に行く機会が増えているような気がする。
単に年をとったというだけなのかな。
ただ、ケチな僕が古城公園の動物園に足を運ぶのは無料だからだろう。
その証拠に20年ほど富山に住んでいるにもかかわらず、
有料である富山市のファミリーパークには未だに行ったことがない(笑)
いつもは家族連れで賑わっている古城公園の動物園であるけれど、
この日は雪模様ということもあってか閑散としていた。
動物たちも寒そうだ。
射水神社を参拝して高岡大仏へ。
雪を被った大仏様も、心なしか寒そうに見える。
そして実際にこの日は寒かったのだけど、
寒さが影響しているのか恐ろしくカメラの調子が悪い。
バッテリーが「70%」くらいあるにもかかわらず、
2、3枚撮影すると「電池切れ」となる。
バッテリーを取り出して、入れ直すと「70%」にまた戻り、
2、3枚撮影すると「電池切れ」となる。
持ち主(僕)と同じであちこちガタがきているのかもしれない(涙)
坂下町へ下って、かねてから狙いをつけていた食堂を目指す。
「岩田屋」とある。
初めて入るのに何故か懐かしく感じる、そんな店内。
奥さんらしき方が忙しくテーブルの皿を片付け、
旦那さんらしき方が出前の「オカモチ」を手に出ていく。
奥さんの手があくのを待って、カツカレーを注文。
カツ丼もあったけど、今日はカツカレーの気分だった。
さっき出ていったと思った旦那さんが早くも帰ってきた。
すぐ近所への出前だったのかな。
小窓から、旦那さんが調理している様子が見える。
豚肉の筋切りをして、叩いているのだろう、
何となく、だけど動きで察することはできる。
ほどなく供されたカツカレー。
カツが見えないほどルーがたっぷりかけられ、
キャベツと福神漬けが添えられている。
スプーンは「先割れ」だ。
カレーは野菜大きめ、かつ具だくさん。
こういったカレーをよく「家庭的」と称するけれど、
家でカレーを作ってもこの味は出せないのよな、とも思う。
富山に多いインド料理店のカレーでも
いわゆるカレー専門店のカレーでも
かといって家でつくるカレーでも、いずれでもない。
昔スキー場のロッジで働いていたとき、
学生の合宿が入ると昼飯がカレーで、
板前さんが巨大な寸胴に大量のカレーを作っていたのだけど、
その時のカレーの味に一番近いような気がする。
僕はそのカレーが大好物で、いつも3杯くらいはおかわりしていたのだ。
思わず「うめぇ」と声が出た(笑)
「うめぇ」以外の表現を思いつかない。
さらにカレーの旨さを倍増させるのが、
店のすぐ目の前をはしる万葉線電車の走行音だろう。
食事をするのにあたり、こんな最高のBGMってほかにはないのではなかろうか。
いやはや満足、ごちそうさまでした。
また来ます。
岩田屋さんを出ると雪が本格的に降り始めた。
本当なら銭湯で温もって帰りたいところだけど、
そろそろイオンに行っとかないと(笑)
城端線で帰ろうと思ったけれど、
よくよく考えればイオン行きのバスもあるのだった。
新高岡駅ができてから、イオンへ向かうバスはどういった経路をたどるのだろうか。
そんな興味もあってバスに乗ることにした。
瑞龍寺口に行くと、タイミングよくイオン行きのバスが現れた。
客は僕を除いては高校生くらいのカップルだけだった。
めちゃくちゃ「ラブラブ」である。
慌てて降車ボタンを押して下車していった。
たぶん、彼らはこのバスがこの後イオンに入っていくことを知らないのだろう。
バスはその後新高岡駅のバスロータリーへ。
おじさんが乗り込んできて
「このバスは高岡駅に行くのか」と言い、
乗務員氏が「行きません」と答え、
おじさんが
「イオンは通るのか」と言い、
乗務員氏が「イオンは行きますがお客さんは乗らない方がいいと思います」
と答え、
おじさんは降りていった。
新高岡駅のバス乗り場も、
これまで何度か書いているけど意外と「分かりづらい」。
「客が減った」と嘆くのも分かるけど
「乗らなくなる」には理由があることを、
行政も事業者もそろそろ気づいた方がいい。
高岡に限った話ではないけれど、特にバスは「分からない」。
バスは新高岡駅のロータリーからイオンの敷地内へ。
イオンモールが増床して新高岡の駅前まで延びてくれば、
このバス停はどういった扱いになるのだろうか、なんてことも思う。
変化をあれこれ想像するのは楽しい。
僕は買い物を満喫した相方を乗せて、富山に帰った。