北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山スカイバスとポーク風ライス

富山地方鉄道(富山市桜町1丁目、辻川徹社長)は22日、屋根を取り払った2階建てのオープントップバス「スカイバス富山」の運行を富山市中心部で始めた。富山駅を発着点に富山城址公園や富岩運河環水公園などを巡り、360度のパノラマを楽しめる。6月30日まで。

バスはドイツ製で、高さ3・8メートル。2階に40席を備える。昨年10月に射水市新湊大橋周辺で運行し好評だったことを受け、23~26日に富山市内を中心に開かれる日台観光サミットに合わせて走らせることにした。約11キロを40分ほどかけて走る。

富山駅前バスロータリーで出発式を行い、辻川社長があいさつし、関係者と共にテープカットを行った。式典後には関係者が試乗した。

ダイヤは水曜を除く平日が1日5便、土日曜と祝日が1日7便。運賃は中学生以上800円、小学生以下400円。予約不要。8月上旬から9月上旬には、夜間を含む運行を予定している。《北日本新聞》

 

確か運行開始日だったと思うのだけど、

一番町の交差点でこのバスを見かけて、

「こりゃなかなかインパクトのあるバスだなあ、乗ってみたいなあ」と思い、

僕の性格だと乗ろうと思いつつ乗らず終いというパターンが多いので、

もともとは高岡を徘徊する予定であったが、

急きょスカイバスに乗ってみることにした。

 

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富山駅前ロータリーで見かけた「スカイバス」の第一印象は

とにかく「でかい」に尽きる。

もともとが2階建てバスであるからでかくて当然といえば当然だけど、

全長12メートル、高さは3.8メートルはあるそうな。

そして、日の丸自動車から借りていると聞いたが、

ナンバーはちゃんと富山ナンバーになっているのね。

 

乗り場にはきっぷ売り場も設置されており、

地鉄のスタッフさんから乗車券を購入。

値段は800円で席はご自由に、とのこと。

 

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席に座ってみると、ロータリーの屋根がすれすれのところにあることが分かる。

僕も一応元バスの運転手だけど、

こんなバス運転したらガードをくぐるたびに

思わず自分の頭を下げてしまうんではなかろうか、

とも思う(笑)

 

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最後尾に乗車したガイドさんから、

出発すると風が吹き込むので、

帽子など飛ばされないようにご注意ください、とのこと。

なるほど、そりゃそうだ。

 

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10時ちょうど、スカイバスは富山駅を出発した。

 

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カイバスは駅前大通りを南下して、

一番町交差点を右折。

セントラムとすれ違ってすぐの越前町交差点で再び右折して

富山城を目指して北上。

大手町で左折して旧8号線へ。

 

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ガイドさんから

「富山城は安住城とも呼ばれ、、、」

などという案内がある。

そういや北日本新聞の本社があるあたりは安住町だ。

 

そしてごくごく当然のことを言えば、

僕は富山のまちなかをバスガイドさんの案内付きで観光するなんていう経験は、

人生初の経験なんだよな、ということに気づく。

 

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バスは富山大橋を渡って五福で右折。

田刈屋であいの風とやま鉄道をアンダークロスする。

当然のことながらスリリングで、車内からは歓声があがる。

ガイドさんからはもう一箇所、スリリングなところがあるので

お楽しみに、とのこと。

 

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カイバスは田刈屋東で右折して富山北大橋を渡る。

この日の立山連峰が若干霞んでいたが、

くっきり見えればまさに「絶景」が楽しめる区間であろう。

 

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カイバスは牛島本町で左折して、

環水公園をぐるりと一周する形で富山駅の北側へ。

 

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ライトレールと並走して駅北で左折、

赤江町で右折してからがこのルート最大の見どころ、

「あいの風とやま鉄道(旧線)」と「富山地方鉄道」のガード下をくぐる。

 

田刈屋はまだ高さに余裕があったが、

こちらは高さ制限4メートルのところに3.8メートルのバスが突っ込む訳で、

先頭に座っていたら間違いなく目をつぶるだろう(笑)

 

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中央郵便局前で右折。

右手にあるのは地鉄本社ビルで、

窓からは本社勤務の方々が手を振っていた。

 

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ここでバスは富山駅前に戻ってくるが、そのまま直進して、

駅前中央で左折、市電通りを南下して丸の内で左折。

富山城を左手に眺めつつ城址公園で左折して北上。

 

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コースを眺めると似たようなところを二度通るんだな、

と思っていたが左右どっちの席に座っても、

富山城が見やすいように配慮されているの「かも」しれない。

 

カイバスは富山駅に到着した。

 

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率直な感想は「実に楽しい」ってことか。

ガイドさんの案内付きという部分も大きいだろうけど、

住み慣れた町をいつもと違う視点で眺めれば、

ここまで違って見えるものかと感動に近いものがあった。

 

また、運行開始して間もないこともあってか、

歩道上の方や車を運転されている方が

「何やこれ」といった視線を送っているのもまた楽しい。

 

おそらく、だけど、このバスは他所から観光で来られた方より、

富山市民の方が乗られた方が、

さまざまな発見があって面白いのではなかろうか。

 

時刻表を見ると11時の次は12時45分まで開くのだけど、

12時にも設定すれば、昼休憩のサラリーマンの方々のいい気分転換になるのでは、

なんてことも思う。

 

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そして今回は進行方向左側の席に座ったけど、

市内電車を眺めるには右側の方が楽しげであるし、

機会があれば再び乗ってみたい。

 

 

駅前で所用をすませて昼飯に。

今回目指すのは駅からは少し歩くが

北新町にある「ポーク」さん。

 

長らく富山の方から「まだポークライス食っとらんがか」などと言われていたが、

なかなか北新町というエリアに足が向かうことがなかったもので、

今回初めてお邪魔した次第。

 

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メニューはめちゃくちゃシンプルで、

「ポーク風ライス」「とり風ライス」が600円、

「えび風ライス」が700円、「デラックスライス」が1000円。

「オムライス」が700円に、「とんかつ定食」が900円。

あとは「とん汁」が150円。

 

先客に勝手にならえば「ポーク風ライス」と「とん汁」を頼むのが

定番であると察したので注文。

注文を受けた女性の店員さんが、すぐにライスを皿に盛ったので、

これにカツが載るのかな、にしてもライスを盛るのが早すぎやしないか、

なんてことを思っていたら、ご主人がそのライスをフライパンで炒めはじめた。

なるほど(笑)

 

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先にとん汁が、間をおかずしてポーク風ライスが供された。

見た目の第一印象は武生の「ボルガライス」であったが、

食してみれば、ライスはピラフのような味付けになっていて、

カツにかかったケチャップは控えめ。

当然のことながらボルガライスとは似て非なるものだった。

 

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とん汁はアツアツ、また具だくさんなのが嬉しい。

ポーク風ライスを食べ終えた皿を眺めると、

皿に「日赤病院正門前」とあった。

この周辺で新しい建物と言えばスーパーの大阪屋くらいしか思い浮かばず、

昔はあのあたりに日赤病院があったのだろうか。

 

老舗の味を満喫。

ごちそうさまでした。またお邪魔します。

 

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この後は市電に乗って堀川小泉にある

「朝日湯」さんでひとっ風呂浴びて帰宅しようとしたのだが

あまりにも暑いもので

銭湯で使ったタオルを濡らして頭に巻いていたのだが

帰宅する頃にはすでにタオルは乾いていた。

 

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うーむ、まだ5月よな。

こんな調子で夏は乗り越えられるのだろうか、

と不安になりつつ、

家でも再びタオルを濡らして頭に巻いていたら、

帰宅した相方が「まるで麻薬の売人みたいやな」と笑った。

 

 

まったく徘徊とは無関係な追記。

 

 

大相撲夏場所富山市出身の朝乃山関が優勝して

当然のことながら富山は盛り上がっているのですが、

その映像を見ながらいまさらながら気づいたのは、

朝乃山関の師匠の高砂親方って元大関朝潮さんなんですな。

そして朝潮といえば高知県室戸市の出身。

 

6月の後半から富山・金沢・福井と徳島・高松・高知を結ぶ高速バスが誕生するとのことで、

ネット上では「誰が利用するのか」などと冷ややかな声もあがってますが、

朝乃山関と高砂親方の関係に便乗して、

富山の方が高知に行く、

高知の方が富山に来る、きっかけになればいいな、なんてことも思います。

 

何より僕の母親が高知出身で親戚も多くいて、

高知で何かあるたびにひいひい言ってたもので、

今回の路線開設にはめちゃくちゃ期待している1人であります。

1人でも多くの方に利用していただきますよう、

JRバスに代わってお願い申し上げる次第です(笑)

 

何はともあれ朝乃山関、おめでとうございます!