北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

福井ー丸岡自転車紀行2 〜丸岡城〜

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丸岡の街に入っても、

城らしき建物が見えない。

私はそれほど「城」が好きな訳ではないが、

見かければ「おっ」と思うし、

「ちょっと寄っていこうかな」

程度には思う。

 

今まで8号線を何度も走っているにも関わらず、

立ち寄ったことがなかったのは、

目立つ城ではないのかもしれない。

看板に従って住宅街に入ったが、

何処にあるのかさっぱりわからない。

そもそも私は地図すらもっていない。

 

 

 

しばしウロウロしていると、

突如として城が現れた。

300円を支払って天守閣へ。

観光客も多かったが、

課外学習の多くの小学生がいた。

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みんな「おはようございます」とあいさつしてくれる。

私もそれなりに笑顔を作り、

「おはようございます」と、

多分100回くらいは言った。

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さて、予想外に丸岡城が近かったこともあるが、

この先はまったくもって未定である。

何か見るところはないかと思い、

ぶらついていると役場があったので入ってみた。

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窓口の女性にこのあたりの見どころを訪ねてみる。

たくさんパンフレットを出して、

いろいろと丁寧に教えてくれる。

「竹田もいいですよ」

彼女は言う。

 

竹田、にはピンと来た。

山中温泉から永平寺に抜ける際に通ったことがある。

「すごい山奥のイメージがあるンですが」

私が聞くと、

「いや、この道通ると10分か15分くらいですね」

「自転車なんですけど行けますかね」

私が聞くと彼女は「えっ」と絶句した。

 

「しばらくお待ち下さい」彼女は奥へ。

すると30代なかばの男性が現れた。

うまく言えないが女性の好感度が高そうな感じである。

要するにイケメンな訳である。

 

「行けなくは、ないですよ。ずっと登りですが」

にこやかに彼は言った。

 

「ママチャリっていうか、普通の折りたたみの自転車なんですが」

「私は行ったことがありますよ。高校生の時ですが」

彼は笑った。

 

目の前のイケメンに対する

無意味な対抗心みたいなものがあった。

「なら行ってみます」

私は礼をいい、役場を後にした。