北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

京福バス 25系統・川東三国線

相方が週末に友人と出かけるとのことで、

私はかねてから考えていた計画を実行することにした。

題して「福井県内路線バス乗りまくりの旅」である。

ただひたすらバスに乗りまくる、

それだけだ。

 

一応相方に「一緒に行かないか」と声をかけたが、

「絶対に嫌だ」などと言われたもので、

一人の週末になる日を待っていた。

 

 

 

福井県内で路線バス事業の中心を担っているのは

京福バス福井鉄道の2社が挙げられる。

京福バスは「嶺北」地区が中心で、

福井鉄道は「嶺南」地区、並びに越前市越前町

中心に路線網を持っている。

 

さて、京福バスには週末限定でフリーきっぷが存在する。

それも1000円ポッキリである。

このきっぷを利用して、

記念すべき第1回目は三国へ向かうことにした。

 

福井市から坂井市三国へはえちぜん鉄道の利用が便利だ。

1時間に2本の運行で日中はきれいなパターンダイヤになっている。

ではバスはどうかと言えば

16系統・川西三国線と25系統・川東三国線の2路線が存在する。

このうち16系統は1時間〜2時間に1本の運行に対し、

25系統は1日わずか3往復のみだ。

 

地図で確認すると単純に九頭竜川の西側を走るか、

東側を走るかの違いであるような気がした。

土曜日の朝、私は早速福井駅前に向かった。

 

福井駅前のバスのりばは

JRの駅からは若干時離れた通り沿いにあり、

ずらりと一直線に各方面へのバスのりばが並んでいる。

シンプルなようで案外他では見かけないスタイルだ。

 

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時刻表の写真を撮っているとおばあちゃんが

「そっか、そっか」などと言う。

 

何事かと思えば、

「そーやって写真撮っとけば便利よね」

と僕と同じように写真を撮る。

「いやー、ありがとうね、勉強になりました」

おばあちゃんはそう言うと頭を下げて、

本丸岡ゆきのバスに乗り込んでいった。

 

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8時10分すぎ。25系統のバスが入ってきた。

乗り込んだのは私ひとりだけであった。

8時12分、定刻に出発。

 

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バスは大名町交差点を右折するとフェニックス通りに入る。

田原町えちぜん鉄道の踏切を超えて左折、

市立図書館の先で右折、

こまかく右左折を繰り返しながらバス停をたどっていく。

しかしながら何処のバス停にも客はいない。

 

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8時32分、九頭竜川を渡った。

バス車内は相変わらず貸し切りだ。

坂井市に入る。

大きく向きを変えて京福春江団地へ。

ここも誰もいない。

 

布施田大橋手前で右折して九頭竜川沿いの堤防道路へ。

大型同士のすれ違いが困難な細道に、

ダンプが次々やってくる。 

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堤防から外れ、集落の中へ。

折戸バス停にようやく1人、客がいた。

この時点ですでに8時50分すぎ。

私がいなければ、

このバスはここまで回送状態で走ったことになる。

 

まして私は格安のフリーきっぷを持っており、

単に何処へ行くというよりは

乗りつぶしのためにバスに乗っているようなものだ。

要するにあまり「まとも」な客ではない。

誰に対してかは、分からないが、

何となく申し訳なくなってきたりする。

 

三国の市街地に入っても乗降はいっさいない。

9時10分、

定刻より数分遅れてバスは終点、三国駅前に着いた。

結局まともな乗客は1人だけであった。

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