北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

京福バス 79系統・清水織田線

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鮎川線で福井駅前に着いた時はすでに16時をまわっていた。

十分バスも満喫したし、この時点では帰るつもりだった。

そのタイミングで出かけている相方から

「晩御飯も食べてくる」

そんなメールが入ったりする。

 

16時、一日の終わりにはまだ早い。

 

 

 

私は駅前のバスのりばへ向かい、

ひとつずつ時刻表を確認していった。

丸岡や大野、市内各線はまだ本数もかなりある。

そんな中、16時25分発織田行きというバスを見つけた。

これまた一日二本のレア路線だ。

 

私は案内所に出向き時刻表を確認した。

このバスは織田に17時40分着。

しかし折り返しの便は明朝までない。

 

地図を開いてみる。

織田という街は越前町に属し、

鯖江や武生が近い。

 

こちら方面へのバスはないか、

そう考えて福井鉄道のサイトを開く。

すると鯖江市の神明駅ゆきのバスが17時40分にある。

土曜日だとこれが最終になるようだ。

 

バス会社も違う。

しかし田舎のバス停だ、

何らかの接続をとるのではないか。

 

そう判断して織田行きのバスに乗り込んだ。

十四、五人の客が乗っている。

これくらい乗っていると妙な安心感がある。

 

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駅前を出て約35分、

清水町のスーパーセンターPLANTに到着した時点で

あたりはすっかり暗くなっていた。

 

やきとりの秋吉の屋台も出ており、

ここで降りようかとも思う。

しかしぐっとこらえて乗り続けた。

この時点で車内の乗客は私を含めて5人。

 

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窓の外は単なる暗闇だ。

まったく何処を走っているのか

さっぱりわからない。

泰澄の里で一人降りるとまたバスは貸し切りとなった。

 

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時計を見ると17時40分をまわっていた。

バスは暗闇の中を走り続けている。

 

17時46分、織田バスターミナルに到着。

乗ってきたバスは「回送」表示を出すと

早々に闇へと消えていった。

 

せめてコミュニティバスでもないか、

そんな期待もしたが無駄であった。

 

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私は途方に暮れた。