北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

福井〜金沢・路線バス乗り継ぎの旅1 きっかけについて

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所用で金沢に行くことになった。

とりあえず17時までに金沢に着けばいい。

その日は休みであり、

1泊して翌日に福井に帰ってくる。

 

さて、どうするか。

 

 

 

最も単純な方法はJRの利用が考えられる。

福井ー金沢の距離は約80キロ弱。

日中は普通列車が概ね1時間に1本の運転。

所要時間は1時間20分前後で運賃が1320円。

 

恐らく最も一般的な行き方であろう。

 

続いて特急列車の利用か。

北陸本線は日本有数の「特急街道」であり、

福井〜金沢に関して言えば

概ね1時間に3本運行されている。

 

自由席特急料金が1180円であるから

合計が2500円。

所要時間は50分弱。

 

では高速バスを見てみる。

日本各地で高速バスが発達した昨今であるが、

福井ー金沢という路線は存在しない。

 

よく「北陸三県」などという言い方をするが、

わりと福井に関しては蚊帳の外である。

富山と金沢に関しては、

仲が悪そうに見えて行き来は活発だ。

 

高速バスになど

富山ー金沢間は平日で16往復、

休日は20往復も運行されている。

その他に高岡ー金沢線もあり、

1日6往復。

 

さらに砺波から金沢を結ぶ路線バスも

1日2往復ではあるが存在する。

 

JRに関しても

普通列車は概ね1時間に1本、

特急列車も概ね1時間に2〜3本であるが、

特急列車に関しては

往復割引きっぷが発売されている。

 

さて、バスに戻る。

単純に福井ー金沢を結ぶ路線はないが、

北陸道青春昼特急の区間利用が実は可能だ。

1日1往復。

 

他に県境を超えるバスで思いつくのは

単純に福井ー小松空港のバスで

1日8.5往復。

 

もうひとつ

加賀温泉永平寺を結ぶ

永平寺おでかけ号」が一日1往復あるが、

加賀温泉郷宿泊者限定の予約制だ。

 

では一般的な路線バスを見てみる。

これに関して言えば現在はない。

以前は北鉄バスの金沢ー勝山線があったが、

数年でなくなったようだ。

 

もうひとつ、

先日乗車した京福バスの北潟線が、

以前は県境の「吉崎」まで運行されており、

北鉄バスと乗り継げたようであるが、

今は途切れている。

 

正確には石川県側には路線は存在しているが、

1日4往復の超閑散路線で、

平日のみの運行。

さらに石川県に入ったところで恐ろしく接続が悪い。

 

面白くもへったくれもないが、

出発当日の朝まで私はJRで行くつもりでいた。

せいぜい変化をつけて、

小松空港経由でバスで行ってみるか、

そんなことを考えていた。

 

小松空港 バス」で検索をかけ、

単純に時刻を調べるつもりだった。

予想外のルートを見つけたのはその時だ。

 

加賀市には

以前から「キャンバス」という周遊バスがあった。

 

私自身、

北陸在住歴は長く、

加賀温泉郷にもよく出かけていたので

その存在は知っていた。

 

しかし、このバスは単に加賀温泉駅

加賀温泉郷をぐるぐる回るバスだと思っていた。

しかし、正確には違っていた。

 

海まわり、山まわり、小松空港の3路線が存在するのだ。

 

注目すべきは「海まわり」だった。

この路線上にある「月うさぎの里」バス停が、

意外と福井県境と近いのだ。

 

福井県側で最も北端まで行くバスは、

先日に乗車した北潟線で、

地図で確認したところ、

その間の距離は6〜7キロと推測できた。

 

歩いても2時間はかからないだろう。

 

あわら湯のまちを10時に出る

北潟線に乗車すれば何とかつながるのでは。

私はそう確信した。

 

福井〜金沢、路線バスの乗り継ぎが

果たして可能なのか。

私はイチかバチかの掛けにでることにした。

 

あわら湯のまち駅に10時に達するには、

福井駅前を7時32分に出発する本丸岡行きに

乗車する必要があった。

 

夜が明けてきた。

私はひとまず福井駅に向かった。

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