北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

基隆・龍山寺・福大山東蒸餃大王

電車は基隆駅に到着した。

半地下状のホームは何もかも新しく、かつ美しい。

後で調べてみると6月末に新駅の供用が始まったばかりとのこと。

古いホームは取り壊しの最中だった。

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駅前に出ると「潮」の香りがする。

歩道橋を渡ればすぐそこは港だった。

かつては石垣島との間に定期船が運航されていたらしい。

いつか再開されることがあるなら是非乗船してみたいと思う。

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小さいオッサンと相方は基隆の街なかをぶらぶら歩く。

港町なので海鮮系のものを食べるつもりでいたが、

匂いに惹かれて鉄板焼きの店に入った。

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牛肉が100元、猪肉が80元で白ご飯とスープ付き。

濃い目の味付けで白飯がうめーのなんの。

悔やまれるのはビールがなかった点か。

店を出るなりコンビニに駆け込んでビールをぐびり。

よく考えたら今日はまだ1本目だ(笑)

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基隆駅の隣にあるバスターミナルから

台北行きのバスに乗った。

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運転士は茶髪に真っ黒なサングラス姿の、

一昔前のスターを思わせる(恐らく)若者である。

何となく景色もよかろうと進行方向左側、

一番前のの席に座ったのだが、

これは失敗だった。

 

この運転士、

すさまじく前の車を「あおる」のだ。

僕は何度もそこに存在しないブレーキを踏んでいた。

 

さらによくぞここまで「寄れる」と感心するほど、

左側に寄って走る。

高速道路の防音壁などすれすれで生きた心地がしない。

 

一般道に入っても大型車とすれ違うたび、

「ひえええー」と悲鳴をあげそうになった。

隣で寝息をたてている相方がつくづく羨ましい。

 

大通りに入ると道路中央にある街路樹の枝が

「ガサガサガサ!」と窓をこすり、

運転士の舌打ちが聞こえた(ような気がした・笑)

さすがにこの時は相方も目を覚ます。

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台北駅からはMRTに乗って龍山寺へ向かった。

相方は僕と知り合う以前から何度が台湾に来ているのだが、

龍山寺をお参りすると必ず「いいこと」が起こるとのこと。

 

こうして二人で台湾に来れるってのも

僕にしてみれば充分に「いいこと」なんだけど、と思いつつ、

さらなる「いいこと」を期待して手を合わせた。

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前日は「胡椒餅」と「小籠包」を食したが、

今宵は「餃子」を食べたい気分だった。

 

ガイドブックを開き、

MRT中山駅近くの「福大山東蒸餃大王」を目指す。

路地裏に「明るいうちから随分流行ってる店があるなー」なんて思ったら、

まさにそこがその店だった。

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蒸し餃子2人前を注文。

残念ながらメニューにビールは見当たらない。

店員のおばちゃんの愛想もお世辞にもいいとは言えない。

にも関わらず大賑わいだ。

客に日本人と思われる方は見当たらず、

ほぼ現地の方と思われた。

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ほどなくして蒸し餃子が到着。

 

口に入れた瞬間、

火傷しそうなほど熱い肉汁があふれだす。

「あつっ!」と顔をしかめそうになった次の瞬間には、

相方と目が合っていた。

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相方の目が「驚き」に満ちている。

恐らく僕も同じだったと思う。

その後、食べ終えるまでお互いに言葉を発することはなかった。

僕なんて10個たいらげるのに3分もかからなかったと思う。

 

台湾の餃子のレベルに感動した僕たちはもう一件、

近くの店に入った。

こちらには缶ビールがあったのはありがたかったが、

味はわりとシンプルなものだった。

でもフツーにウマかったが(笑)

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腹も満たされたので、

近くの夜市でも眺めて宿に戻ろうと思う。

看板には「寧夏夜市」とあった。

しばらくはパチンコ台のようなゲームが並ぶ店が続くが、

その先は実にうまそうな店がたんまりあった。

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ちゃんとテーブルがある店も多いし、

落ち着いて食事も楽しめそうだ。

士林よりアクセスも良さそうだし、

かといってめちゃくちゃ混んでる訳でもないし、

あんがい日本人好みの夜市でないかなと個人的には思う。

 

残念極まりないのがこの時点で「満腹」であったということか。

 

ところが相方は満腹でも甘いモノは食える。 

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僕は満腹でもビールだけは飲める。

コンビニに寄ってビールを買ってから宿に帰った。

相方は「飲むな」とも「飲み過ぎ」とも言わない。

ただ、「哀れなもの」を見る目にはなっていた。

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