北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

オッサン4人、レインボーラインに行く

f:id:fukuitabi:20160726213222j:plain

 

男3人で秋吉で一杯やっていたら、

何年か前に福井にUターンしてきた男が

「明日若狭に行くぞ」

などと言い出した。

 

「俺は無性に若狭に行きたいのだ」

 

「はあ」としか応えられない。

僕は仕事でたびたび行ってるもので、

何も休みの日にまで行こうという気にはならない(笑)

 

三方五湖とかレインボーラインとか、行ってみたいンだよ。たぶん、前行ったの中学生だったンだよ」

 

彼は力説する。

レインボーラインか、、、

それなら行ってみたい。

 

 

 

レインボーラインとはなにかといえば

福井県の代表的な観光地のひとつである

三方五湖を見下ろしながらドライブできる有料の観光道路である。

 

f:id:fukuitabi:20160726220029g:plain

http://www.wakasamihama.jp/kankou/annai3.html

 

三方町(現若狭町)と美浜町の間にあり、

梅丈岳なる標高400メートルの山の山頂を経由するもので、

ずいぶん眺めもいい「らしい」。

山頂付近には駐車場があり、

山頂公園まではリフトで行くことができる。

その山頂公園からの眺めもまた絶景である「らしい」。

 

僕の場合、とことん相性の悪い観光地というのがあって、

たぶん、このレインボーラインなんてのは筆頭格にあげられる。

 

初めて行ったのは20年近く前であるが、

全体的に霧に覆われ何も見えなかった。

そんなもので山頂公園に行くリフトにも乗っていない。

ただ入口から出口まで霧の中を走っただけである。

 

その後3回は「通行止め」。

昨年も行こうとしたら直前に土砂降りの雨が降りだして断念と、

まあとことん縁がない。

 

福井の代表的な観光地はたいがい行っていると自負しているが、

いつか行ってやると思いつつなかなか縁がないのが

レインボーラインなのだった。

天気予報を確認すればまずまずみたいである。

 

結局、さらに1人くわえた男4人でレインボーラインに行くことになった。

今回は運転もお任せなので後ろでのんびりさせてもらう。

 

出発が遅かったので昼飯スタートである。

時間的に「敦賀」かな、となり、

敦賀といえば、海鮮丼の、、、何だっけ、」

「どんと屋さんか」

「そこそこ」

 

「どんと屋」さんも僕は相性が悪い。

1回目はあまりの大混雑に断念し、

その後2回はお休み、

さらに2回は大混雑で断念。

 

buri8.com

そして今回は、12時前の到着で「40組」待ちとのことで断念(笑)

 

みんなして「腹が減った」を連発するもので、

結局、昨年もお邪魔した「そば処はやし」さんへ。

こちらもお客さんであふれかえっていたが、

さほど待つこともなく入店。

 

「そば処」なんていうとどこも敷居が高いけど、

こちらはむしろ「食堂」に近く、

大勢のおばちゃんや高校生くらいの男の子たちが、

きびきびと動き回っている。

 

僕は親子丼とそばのセットを頂いた。

こちらの「そば」はちょっと薄めで幅広く、

それでいて案外コシがある。

かつ、案外「盛り」がいい。

 

f:id:fukuitabi:20160726213809j:plain

 

天ぷらそばを食した2人も、

永平寺そばを食した1人も、

すっかり満足した様子で何よりである。

一番ボリュームのあるセットを食べた僕の支払いが

一番安かったのには笑えたけど。

 

 

 

国道27号線を西に向かう。

「なーんか福井(市内)よりよっぽど道が立派だよな」

1人が言う。

 

確かにその通りで、

福井県の嶺南地区は嶺北地区と比べると格段に道路事情が良い。

若狭美浜インターの敦賀寄りなんて、

狭い空間に

山側から2車線の舞鶴若狭自動車道

4車線の国道27号線バイパス、

さらに海岸沿いには旧27号線が走っており、

なかなか爽快な眺めである。

 

美浜以西には梅街道なんていうこれまた快走路もある。

 

嶺南地区は車さえあれば、

案外どこに行くにも便利なところだ。

「車さえあれば」だけど(笑)

 

三方町側からレインボーラインに入った。

通行料金は1040円。

ぐいぐいと高度を上げていく。

 

f:id:fukuitabi:20160726213838j:plain

 

駐車場から山頂公園までは

リフト、またはケーブルカーの利用で往復800円なり。

なかなかいい値段ではあるが、

20年もの時を経てようやく来たのだ。

こんなところでケチってはならぬ。

 

それにしても夏のリフトって新鮮な体験だった。

ついた先はなぜか「恋人の聖地」だそうな。

オッサン4人組なんかが一番踏み入れてはならぬ空間であるような。

 

f:id:fukuitabi:20160726213943j:plain

 

そこいら中「鍵」だらけだ。

 

f:id:fukuitabi:20160726214218j:plain

f:id:fukuitabi:20160726214245j:plain

 

三方五湖

(いつまでたっても湖の名前が覚えられない・涙)

常神半島、敦賀半島

さらにその先に見えるのは越前岬だろうか。

そして複雑に入り組んだ海岸線。

 

ここから見えてるところってみんな福井県なんだよなー、

なんてことをぼんやり思う。

 

f:id:fukuitabi:20160726214353j:plain

f:id:fukuitabi:20160726214424j:plain

f:id:fukuitabi:20160726214452j:plain

 

景色眺めてカブトムシ見て、

かき氷たべてと、

オッサン4人はそれなりに童心に帰って山頂公園を満喫し、

下りのリフトに乗った。

 

下りのリフト、

なんていうのも実に新鮮だ。

おまけに眺めもいい。

 というよりは若干怖い。

 

f:id:fukuitabi:20160726214153j:plain

 

帰路は敦賀の赤レンガ倉庫に立ち寄る。

 

f:id:fukuitabi:20160726214731j:plain

 

どっかで風呂でも入って帰ろうということになり、

今回のドライブの言い出しっぺの男が

「露天風呂・漁火」に行ったことがない

なんていうもので、

向かうことにした。

 

f:id:fukuitabi:20160726214809j:plain

 

脱衣婆を抜け、

浴室に入れば、

どかーんと広がる日本海

 

f:id:fukuitabi:20160726215547j:plain

http://www.echizen-kk.jp/isaribi.html

「俺、知らなかった。福井にこんないいとこあったンだな」

 

と、今回の旅の言い出しっぺである福井生まれの男は言った。

f:id:fukuitabi:20160726214837j:plain

 

僕も春先に帰省したとき、

地元の赤穂で同じ言葉を言った。

連れが「入浴券もらったし入りに行こうぜ」と連れて行ってくれたのが、

赤穂御崎にある「潮騒きらら 祥吉」っていう旅館だった。

 

そこの瀬戸内海に面した露天風呂が、

これまた最高だったのだ。

思わず僕は言った。

「俺、知らんかったわ、赤穂にこんないいとこあったンやな」

f:id:fukuitabi:20160726195525j:plain

http://www.ako-syokichi.com/bath/index.html

 

僕は北陸三県の(たぶん)すべての市町村を訪れているけど、

兵庫県は半分も行ったことがない。

僕はJR路線の(たぶん)7〜8割くらい乗っているけど、

姫新線加古川線は1区間すら乗ったことがない(笑)

 

今回ぶらーっと福井県内を回って、

福井出身の男が一番満足してる様子をみて、

やっぱりもっと地元も徘徊してみたいなー、

なんてつくづく思ってしまった。