北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

足羽山を超えてカツカレーを食べに行く 〜福井市・やまだ食堂〜

福井にしろ富山にしろだけど、

冬が来たなア、と思える光景は

融雪の点検があちこちで始まることで、

空は晴れてるのに道路はびしょびしょで、

路肩を歩けば車に水を引っかけられ、

全身ずぶ濡れになる、

なんてことも起きたりする。

 

f:id:fukuitabi:20161130080912j:plain

 

そんなもので徘徊を趣味とする人間にしてみれば、

どうにもこうにも街を歩きづらい季節、

とも言える。

 

だからと言って歩かずにいると、

僕の場合は途端に体調が悪くなる。

さらに腹まわりも中年っぽくなってしまう。

現実だから仕方ないのだけれど。

 

この日は決して「いい」天気とは言い難く

いつ空が泣き出してもおかしくなさげではあったけど、

この先天気を気にしていると

まったく外にでれなくなってしまうので、

とりあえず飯でも食いに行くべと家を出た。

 

 

 

今月は鯖江の「マーシン」さんに伺った時も、

「味見屋」さんに伺った時も、

ずっと「カツカレー」という注文を耳にしており、

この日は朝から気分は「カツカレー」だった。

 

カツカレーと言えば、

でもないが、

ここ数回食べ損ねているお店が福井市内にもある。

リベンジの意味もこめて再度伺ってみることにした。

 

目指すは県営球場のある「社」なる地区で、

前回同様に足羽山を超えて行こうと思う。

 

しばらくご無沙汰しているもので、

黒龍神社から登るつもりで、

福井駅から

公園口まで電車を使うつもりでいたが

この時点で9時50分。

次の電車は10時08分。

 

f:id:fukuitabi:20161130081047j:plain

 

福井鉄道の売上に協力したいところであるが、

20分近く待つのも何だかなーてな気分である。

福井駅から公園口まで電車に乗ると所要時間10分なのだが、

まっすぐ公園口まで歩いても10分あれば着くのよな(笑)

 

福井鉄道さんごめんなさい、

そんな気持ちで公園口まで歩き、

さらに毛谷黒龍神社へ向かった。

「来年も美味しいお酒が飲めますように、、、、」

 

f:id:fukuitabi:20161130081221j:plain

f:id:fukuitabi:20161130081245j:plain

 

毛谷黒龍神社で参拝してから、

足羽山へと足を進める。

紅葉はすでに終わりを迎えつつあるが、

葉が落ちた分だけ視界はいい。

 

f:id:fukuitabi:20161130081337j:plain

f:id:fukuitabi:20161130081402j:plain

 

平日のスッキリしない天気ではあったが、

足羽山は多くの方々が散策を楽しまれていた。

すれ違うたびに「おはようございます」

そんなあいさつが交わされるのも心地よい。

f:id:fukuitabi:20161130081421j:plain

 

しばし歩いて動物園へ。

週末はそこそこ賑わっているが、

冬も近い平日とあってか園内は閑散としていた。

何だか動物たちもヒマそうだった。

 

f:id:fukuitabi:20161130081444j:plain

f:id:fukuitabi:20161130081503j:plain

f:id:fukuitabi:20161130081546j:plain

f:id:fukuitabi:20161130081606j:plain

 

足羽山を下り、

車道に出た頃には既に腹が減っていた。

この日は目覚めた時から「カツカレー」な気分だったもので、

朝飯もかなり抑えていた。

てなもんで腹は素直に「グーグー」と鳴っている。

 

 

 

途中で非常に魅力的な洋食屋さんを

見つけた。

「カレー食べ放題」なんて書いてある。

 

非常に心ひかれたが、

今日は目的の店があるのだとぐっと我慢してひたすら歩く。

あれ、こんなに遠かったっけ?と思いつつ、、、

 

f:id:fukuitabi:20161130081635j:plain

 

運動公園のすぐ隣の住宅街の中に、

目指す「やまだ食堂」さんはあった。

この時点で11時20分すぎであったが、

のれんがかかっておりホッとする。

 

f:id:fukuitabi:20161130081813j:plain

 

扉を開けると、

目の前に病院の診察室みたいな仕切りがあり、

その奥には一昔前の社員食堂を思わせるような

空間が広がっていた。

 

先客は男性の3人グループ。

ニコニコと愛想のいい奥さんに、

メニューを見ることもなくカツカレーを注文。

ご主人の趣味なのか、

壁には多くの山の写真や手形?が飾られていた。

 

その後入ってきた男性客もカツカレーを注文。

先客も3人のうち2人はカツカレーだったようである。

さて、やまだ食堂さんのカツカレーとはいかがなものか、

何せ我が家から2時間近く歩いてきたもので、

空腹感は極限に達していた。

 

ほどなくカツカレーが登場。

無論下調べしてきていたから分かってはいたが、

皿を埋め尽くすほどにたっぷりかかったルーが嬉しい。

カツなんて完全にルーの下に隠れている。

こんな豪快にルーがかかったカレーなんて、

なかなかお見受けしないような気がする。

 

f:id:fukuitabi:20161130081838j:plain

 

具は玉ねぎがたっぷり入っており、

その甘さがルーのスパイシーさを一層引き立てている。

カツも案外食べごたえがあるもので、

手にしたスプーンが止まらない。

 

後から入ってきたお客さんのもとにもカレーが届き、

店内はカレーの香りで満たされていた。

この状況下で入店すれば、

やっぱりカレーを注文しちゃうだろうな、と思う。

 

ぺろりとたいらげたら奥さんが

「ちょっと待ってて」と

アイスコーヒーを出してくれた。

こういうのって妙に嬉しいのよな(笑)

ごちそうさまでした。

 

f:id:fukuitabi:20161130081934j:plain

 

やまだ食堂さんの目の前にはバス停があり、

どちらの方角も福井駅行きで

平日ならそれぞれ20分間隔で運転されている。

 

ただ、この周辺はどちらのバスも似たような時刻となっており、

ベル前経由の便が出発した直後の次は

道守高校経由の便まで15分ほど待ち時間があった。

バス停でじっと待っていると、

せっかくカレーであったまった身体が冷え切ってしまいそうである。

 

天気予報だといつ雨が降ってもおかしくない、

そんな感じであったが幸いにもまだ降り出す気配はない。

まあ、普段から京福バスにはお世話になってるし、

やっぱり今日は福井鉄道の売上に協力しよう。

 

f:id:fukuitabi:20161130082054j:plain

 

そう考えた僕は赤十字前駅まで、

40分ほどかけて歩き、

15分ほど電車に揺られて福井駅に帰った。

 

f:id:fukuitabi:20161130082120j:plain