我が家の風呂に「追い焚き」がないこともあり、
湯をためてすぐならまだしも
ちょっと間があくとすぐぬるくなってしまうもので、
冬の間は極楽湯のお世話になることが多い。
僕一人ならわざわざ極楽湯まで行かなくとも、
近所の銭湯で十分なんだけど、
なぜか相方は普通の銭湯を嫌がる(涙)
そんでもっての福井の極楽湯なんだけど、
昨年の秋だったかにリニューアルされて「炭酸泉」が導入された。
ま、これはいいのであるが、
内湯のメインの浴槽が炭酸泉になり、
これが何とも「ぬるい」(涙)
ゆっくり入れば温もるのだろうけど、
もともとカラスの行水であるもので、
いまいち温もった気がしない。
では熱い湯はといえば露天風呂のみとなり、
今の時期、外に出ただけで凍えるように寒い(涙)
あー、熱い湯に入りたいなア、、、とはかねがね思っていた。
雪の谷間なのか青空が広がった土曜の朝、
目的地は三国の「ゆあぽーと」であるが、
久々に休日フリーきっぷを買ったもので、勝山行きの電車に乗り込んだ。
長らく勝山もご無沙汰している。
福井の市街地は一気に雪解けが進んだが、
さすがに勝山は「雪国」といった様子。
駅前の恐竜くんたちも何だか寒そうであったりする。
九頭竜川を渡って市街地へ向かう。
と、思ったらポツリ、ポツリと冷たいものが。
うう、雨かいな。
今日は傘なんぞ持っていない。
慌てて勝山駅に戻る。
結局、乗ってきた電車で福井方面に戻ることにした。
最近、永平寺勝山線の電車に乗っていると
いつも雨に降られてばかりのような気がしなくもない。
乗ってきた電車なもので、
アテンダントさんも運転士さんも同一の方となる。
乗務員の方にしてみればいちいち顔など覚えていないだろうけど、
何だか気恥ずかしい。
電車は永平寺町に入る。
僕は運転席のワイパーの動きを眺めていた。
雨さえやめば、利用したことのない駅めぐりもしておきたい。
しかしワイパーはめまぐるしく動き続けている。
うーむ、どうするか、、、、
越前野中駅を過ぎたところでワイパーが止まった。
轟駅を過ぎてもワイパーは止まったままだ。
よっしゃ、今だと光明寺駅で下車。
光明寺駅は小さな集落の中にポツリと佇んでいた。
電車が走り去っていくと、物音一つ聞こえない。
待合室を覗くと、立派な除雪機が置いてあり、
ガソリンの匂いが立ち込めていた。
次の下志比駅を目指して歩く。
線路の南側を県道が並走している。
昨夏に中部縦貫道の永平寺ICと上志比IC間が開通するまでは、
多くの車が行き交っていたが、
今となってはひっそりしている。
僕は線路の北側の集落の道を歩いた。
しばらく進むと国道416号線に出てしまい、
ありゃ、下志比駅はどこだと周囲を眺めたら、
南側に駅らしき建物が見えたもので目指す。
雨に打たれることもなく下志比駅に到着。
片面一線の小さな駅であるが、ホーム上には立派な屋根がついている。
電車を待っていると雨が降り始めた。
えちぜん鉄道の電車は、無人駅においては先頭車両の前扉しか開かない。
そんなもので、ホームにはせっかく立派な屋根があるのに、
乗降の際には濡れてしまうのが何とも悲しい。
こう考えると、ホームの両端にしか屋根がないまつもと町屋駅なんかは、
理にかなった構造なんだなあ、と思う。
雨さえやめば越前島橋駅と東藤島駅間も歩くつもりであったが、
やむ気配がないもので、そのまま乗り続けた。
電車が越前新保駅を過ぎると、雨はやんだ。
適度に腹もすいてきた。
以前、poptripさんが日華化学駅の近くに美味いラーメン屋がある、
そんな記事を書いていた記憶があったもので、
スマホを触ってみるが、うんともすんとも反応してくれない。
僕が使っているのはiPhone5cとかいう2013年のモデルで、
うーむ、もう限界なんだろうか、、、とも思う。
やはり機種変更した方がいいのかな(涙)
今のスマホはみんなでかすぎるから、
手の小さな僕にはちょうどいいンだけど、、、
福大前西福井駅で下車して「たぬきや」さんにお邪魔することにした。
「たぬきや」さんもずいぶんご無沙汰している。
日替わりランチ(570円)を注文。
まだ空いていたこともあってか、
数分で日替わりランチが供された。
相変わらず570円とは思えないクオリティの高さだと思う。
そして、「たぬきや」さんの味噌汁は左上に配されているンだな、
そんなことに気づく。
先日の「秘密のケンミンSHOW」ではこれが大阪のスタイルだ、
なんてことを言っていた。
以前にお邪魔した武生の「えびす庵」さんも確か左上に味噌汁が配されていた。
こんな視点で福井の食堂めぐりをしてみるのも楽しいかな、
そんな気もする。
ごちそうさまでした。
たぬきやさんを出たのが12時15分。
次の三国港行きは12時20分発なもので福大前西福井駅へ急ぐ。
三国港行きの電車は多くの高校生で賑わっていたが、
西長田ゆりの里駅を過ぎる頃には静かになっていた。
終点まで直接向かっても良かったのだけど、
建設中の三国駅の様子が気になったもので下車。
建物は大方の工事が終わり、今は仕上げ段階といったところか。
坂井市のサイトによると3月には開業するようだ。
福井市内の高架化工事と併せ、楽しみな点であったりする。
勝山や福井市内と比べると、
海沿いの三国の町は雪が少ないものの、
それなりには積もったようで、
ところどころに行き場を失った雪が集められていた。
ぶらぶら歩いて三国港駅へ。
さらに駅を過ぎて今日の目当てである「ゆあぽーと」に。
券売機で入浴券を買おうとしたら
「JAF会員証をお持ちの方はフロントまで」
なんて書いてある。
持っているものでフロントに行ったら入浴料が100円引きで400円になった。
何度も来ているのに、今まで気づかなかった、、、
ゆあぽーとの湯は「熱く」かつ「塩辛い」。
一気に体の隅々まで血の巡りがよくなってくる、
そんな気がする。
じわじわと額から汗が吹き出す。
すっかり温もったもので2階のレストランへ。
一杯飲んで座敷でまったり過ごすつもりであったが、
座敷では歌謡ショーが開かれており、
まったり過ごせる雰囲気ではない(涙)
生ビールとモツ豆腐を注文してテーブル席についた。
生ビールをぐびり。
ああ、この一杯のために三国まで来たのだ。
そんな至福の瞬間が訪れる。
ああ、シアワセ、、、
生ビールの一杯なんて瞬殺で、仕方なくもう一杯飲む(笑)
それにしても、、、
歌謡ショーが落ち着かない。
この時、テレビでは富山の旅番組が放映されており、
なかなかマニアックなお店も紹介されていたので注視していたのだけど、
全然音が聞こえない(涙)
それでもそれなりにはいい気分になってゆあぽーとを後にした。
この日の三国は気温も高かったというのもあるのだろうけど、
外に出ても身体はまだ火照ったままだった。
海風に当たって火照りを冷まし、三国港の駅へ。
電車に揺られて福井に戻ると、空はどんよりとした雲に覆われており、
風呂上がりで雨に打たれるのもかなわんな、
てなことでバスで帰ることにした。
その前に紀伊国屋に立ち寄って、駅前大通りのバス停でバスを待つ。
やがてバスがやってきた。
しかしながら、何か忘れている、そんな気がする。
あれ、何か忘れ物でもしたっけ、、、
そっか、ハピリンで100円券をもらうのを忘れているではないか!!
これだけは忘れるわけにはいかない。
僕はバスを見送り、福井駅へと戻った。