北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・石動駅 〜宮島峡と温泉、餃子〜

暑い、暑い、と嘆いたところで涼しくなるはずもなく、

できるだけ口にしないようにしようとは思っているが、

それでも暑い(涙)

 

外に出る時は常に濡れタオルを頭に巻いているのだが、

ドライヤーの風のような熱風を受けると、

じきにタオルが乾くことに恐怖を覚える。

 

おまけに富山、さっぱり雨が降らず、

何だか街が乾ききっているような気がする。

ヤフーで調べてみたら7月7日から降っていないようだ。

 

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富山に限らず北陸の街なんて何処にも消雪パイプという、

素晴らしい設備が整っているはずで、

朝昼に少しでも街を濡らせばちょっとは涼しくなるような気がするが、

やらないのは問題があるのだろうか。

 

で、気温32度くらいなら

「今日は涼しいな」と思えてしまうのだから、

完全にいろいろ麻痺しているのだろう(笑)

 

 

 

どこか涼しげなところへ行きたいな、と思いつつ、

富山在住の方のブログを拝見していたら、

何とも涼しげな写真を見つけた。

撮影場所は「小矢部市、宮島峡」とある。

 

8号線を車で走っていると、小矢部の道の駅あたりで看板を見かけたことあれど、

これまで一度も行ったことがない。

調べてみると温泉もあるようで、

今度相方と車で行こう、とその時は思っていたのだが、

小矢部市には市営バスがあり、路線があることが分かった。

よっしゃ、ちょい涼みにいってみるか、

そんな気になる。

 

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9時42分発の金沢行きに乗車するつもりで、

9時30分すぎに富山駅のホームにエスカレーターで上がったのだが、

9時15分から停車しているはずの電車の姿がない。

ありゃ、何かあったのかな、なんて思ったら、

魚津寄りのホームの端っこに停車していた。

何もそんな端っこに止まらんでも、という気がしなくもない。

 

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石動駅へは36分ほどで到着。

いするぎ、と読む。

現在の駅舎の隣に新駅舎の建設が進められており、

今年11月の開業後は南北自由通路も設けられるとのこと。

そして現駅舎の場所には図書館が建設されるらしい。

 

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駅前のロータリーにバスが3台。

1台は加越能の路線バスで回送表示を掲げて駐車場へ、

1台はワゴン車で小矢部市営バスの表記はあったが運転士の姿はない。

もう1台に「宮島線」との表示があった。

 

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運転士さんに「一日券欲しいのですが」といえば、

「そちら(運賃箱)に料金をお願いします」と言われ、

投入したら手元のきっぷに日付印を押してくれた。

ちなみに小矢部市営バスの運賃は一乗車200円であるが、

一日券も200円である。

安いなあ(笑)

 

ただ、乗客は僕以外には1人乗っているだけでいささか寂しい。

1人が道の駅で下車していくと、

その先は貸し切りとなった。

バスは山里を淡々と走る。

 

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石動駅から約27分、二の滝で下車。

河原に降りると二の滝が現れた。

おお、涼しい!!

マイナスイオンたっぷり!!!

おじさんのすっかり日に焼けた肌に心地よく染み入る。

 

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下流側にある一の滝を目指す。

川沿いに遊歩道が整備されているが、

ずっとつながってる訳ではなく、

車道に上がらないといけないのはちょっと残念な点。

 

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10分ほど歩くと一の滝に到着。

富山のナイアガラと称されるわりには

かなり可愛い滝であるが、

想像していた以上に遥かに立派、それが正直な印象。

 

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富山には規模の大きな滝は数多くあれど、

車道のすぐ脇で、

これだけ気軽に来れる滝、となれば

かなり少数になるのではなかろうか。

 

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そして何より涼しい。

こりゃええわ、としばしマイナスイオンを浴びた。

 

 

 

帰りのバスまではしばらく時間があったもので、

宮島温泉の一軒宿「滝乃荘」さんでお風呂をいただくことにした。

川向いに営業していない大きな建物があったから、

かつてはもう一軒あったのかもしれない。

 

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入浴料金を支払って風呂へ向かう。

ロビーでは富山弁のおばちゃんたちが

「やっぱここのお湯はええなあ」と談笑していた。

期待が高まる。

 

男湯の先客は1人のみ。

浴室は思いのほか広く、露天風呂まである。

湯は熱くもなく、ぬるくもなくでちょうどいい塩梅。

2週間前に長野に行ってから、ずっとシャワーばかりだったもので、

湯に浸かるという行為そのものも久しぶりだった。

極楽極楽♪

 

湯上がりにゆっくりできそうなスペースがあり、

バスの時間までしばし待たせてもらう。

 

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今回、「滝乃荘」さんには「北陸湯めぐりパスポート」を使ってお風呂を頂いており、

入浴料金は500円が半額の250円になっていた。

こんなゆっくりさせてもらって、

250円しか払わないのも申し訳ないもので、

仕方なく泡の出る飲み物を買って売上に協力(笑)

 

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帰路のバスは大型のワゴン車だった。

先客は1人のみ。

そして、ラッピング?で車窓が見えない(涙)

 

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石動駅の一つ手前、越前町商店街で下車。

アーケードがあるわけではないが、

ちゃんと営業しているお店が並んでおり、

スピーカーからは音楽、というかラジオが流れていた。

さて、昼飯だ。

今日は餃子にしようと最初から決めていた。

 

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リナーズ餃子さんは、石動駅正面の通りからちょっと脇に入った場所にあった。

店内では常連さんぽい女性が餃子にいろいろついた定食らしきものを食べている。

こちらの、平日限定のランチが今日のお目当てだった。

「ランチありますか」と中国西安出身のリナ店長に問えば、

「ごめんなさい、今こちらのお客さんでごはん終わっちゃった」とのこと。

女性が「ごめんねー」と笑う。

 

う、どうするか、と思ったが、

さっき泡の出る飲み物を飲んだので、

そんなめちゃくちゃ腹が減っているという訳でもないもので、

餃子だけでも頂いていくことにした。

 

リナーズ餃子と米粉の餃子(それぞれ5個)を単品で注文したら、

食券の購入をお願いします、とのこと。

 

先客の御婦人が出ていったのと入れ替えくらいのタイミングで、

餃子が配された。

たれは酢醤油、ニンニク、トマトの3種類。

 

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餃子の餡はずっしり入っている、

でも食感は何とも軽く、下味もあっさりめ。

3種類のたれを順番につけていただく。

どれも旨い(笑)

 

「日本の餃子とずいぶん違うでしょ」と店長さん。

こちらの店長さん、ずいぶん気さくな方で、

あれこれお話しをさせてもらう。

「富山から電車で来て、宮島温泉に入ってきた」と言えば、

「うちのばあちゃんも毎日バスで行ってる」とのこと。

 

そして、何が凄いって、

僕はこの時点で石動駅からの電車の時刻を調べていなかったのだけど、

「あ、もうすぐで電車の時間。間に合うかな」

と言ってくれたこと。

まさかとは思うけど電車の時刻が頭に入っているのだろうか、、、

ごちそうさまでした、また来ます。

 

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石動駅からの電車は学生で混雑していた。

学生さんってまだ夏休みじゃないのかな?

 

で、

混雑した車内ではザックは降ろそうよ(笑)

大人でも背負ったまま、というのも問題なんだろうけど、

みんなしてスマホいじってるもので、

背負っているモノに対し無意識すぎる。

 

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富山に到着。

ちょうどバスも出たばかりだったもので歩いて帰ることにした。

どうせバス停から我が家も遠いし汗かくなら一緒だろう。

 

で、酒を切らしているしとスーパーに寄ったら、

いったい外気温との差はどれくらいあるのだろう、

恐ろしく寒い、にもかかわらず、

額からどばあーっと汗が吹き出し

頭がクラクラしてきた。

 

つい半年ほど前は積雪1メートル超え、

今の時期は酷暑、

おじさんにはただただ辛い、、、