北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

たまには富山市内も徘徊してみる

先日、車で石川県の小松に行く機会があって、

一通りの用を済ませ、

さ、帰ろうと思い車を走らせていたのだけど、

全く無意識のうちに僕は富山ではなく福井へ向かおうとしていた。

 

「はるむに」行って焼き肉食べたい

「美味仙」行ってビール飲みながらレバニラ炒め食べたい

「オレボキッチン」行って心置きなく好きなものを食べ続けたい

最近、そんなことばかり考えている反動かな(笑)

 

 

 

基本的に電車がバスに乗って昼飯を食べに行く、

そんなブログを書いているのだけど、

ほとんど富山市内の記事を書いていないなあ、

そんなことに気づいた某日。

久しぶりに「地鉄電車・バス1日ふりーきっぷ」を使って、

富山市内をうろついてみることにした。

 

このきっぷは市内電車全線と富山駅前から280円までの区間の路線バス、

電鉄富山〜南富山間の鉄道線が620円で乗り放題となる。

 

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富山駅前で目の前の乗り場にいたのは「滑川」ゆきのバスだった。

このきっぷには利用できるエリアの地図が書かれているが、

路線名などは書かれていない。

はて、どこを通るのかな。

 

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バスは駅前の通りを南下して城址公園前の交差点を左折、

国道41号線に入った。

地図を確認すると東町、双代町、新荒川を経由すると推測できる。

となれば、以前から気になっていた食堂に行ってみようかな、

そんな気になって双代町で下車した。

 

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目指すは「富山交通」、通称「富タク」と呼ばれるタクシー会社。

こちらの社員食堂が、一般客も利用できるという。

 

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正面入口から敷地内へ入り、左手に目をやると「食堂」の看板が見えた。

中に入ると、テーブルいっぱいに弁当箱を並べ、おかずを詰めている。

こりゃ営業前かなと思い、別の店を探そうと思ったら、

親父さんが「そこ、座ってもらっていいです。今日の日替わりはまだ書いてないけど混ぜご飯にエビフライ、小さいハンバーグ、厚揚げの煮物、鶏肉焼いた奴」と暗唱するように言う。

「なら、それをお願いします」と言ったら

「あいよ」と親父さんは厨房の中へ入って行った。

 

この雰囲気、どこかに似ているなあ、と思ったら、

自分が勤めていた山小屋にそっくりであることに気づいた。

僕もこうやってテーブルに弁当箱を並べ、おかずを詰めていたのだ。

 

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「お待たせー」そんな声が聞こえて膳を取りに行く。

うん、やはりこれも山小屋の食事っぽい(いい意味で)。

さらにかつてよくお世話になった市立図書館の食堂にも似ている気がしてくる。

 

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富山もすっかりおしゃれな雰囲気のお店が増えたけど、

やはり僕はこんな昭和の雰囲気を残した食堂が好きなのだなあ、

と再認識した次第。

ごちそうさまでした。

 

 

 

富タクの隣は地鉄バスの車庫になっているのだけど、

ずいぶんレトロなバスが停まっていた。

 

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僕が高校生の時、薬師岳から折立へ下ってきて、

富山まで乗ったバスがこんなバスだったような気がするけど、

ナンバーがついているのを見ると、

未だに現役なんだろうか、、、、

 

双代町交差点から南下すると中央病院がある。

そっちの方が本数も多い気がしたもので歩いて向かう。

 

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中央病院で時刻表を眺めていると、バスが入ってきた。

側面の表示を見ると「石坂」や「北代」といった地名が見える。

富山駅を経由して神通川を渡り、呉羽山あたりに行く路線と察した。

地図を確認すると御廟口というバス停まで行けるようだ。

 

御廟口、「ごびょうぐち」と読むそうだ。

ずいぶん遠くまで来ちゃったなあと思い、

反対側のバス停に向かってみると、

ほとんど本数がないことが分かる。

 

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というよりは、たまたま中央病院から乗ったバスが、

休日ダイヤだと一日2本しかないような路線であったことも後に知る。

「・・・」

 

あれこれ悩んでも仕方ないので歩いて戻ることにする。

すると途中で「おっ」となった。

 

この写真を見て頂けると何となく分かるかもしれないが、

並んでいる家は道路に対し「裏側」になっている。

ここはかつての富山地方鉄道射水線の路線跡で、

2012年までバス専用道として使われていたとのこと。

 

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かつて自転車で走ったこともあり、

懐かしくなって少し歩いて見たら、

八ヶ山駅跡の手前で行き止まりになっていた。

 

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石坂のバス停まで戻って時刻表を確認してみると、

ずいぶん本数が多い。

そっか、ここまでは四方へ行く路線と重複するのか、

なんてことも思い、

仮に四方行きのバスに乗っていたら、

フリーエリアを超えて乗り越し精算が必要になっていたのだな、

なんてことも思う。

 

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富山北大橋を徒歩で超えて赤十字病院へ。

すぐ近くにできた県立美術館まで歩く。

 

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せっかくできた真新しい美術館、なんだけど、

いまいち場所が分かりづらいよなあ、という気がしなくもない。

地鉄のバスも路線を延伸してかなりの本数が乗り入れているのに、

それを知らせる案内を富山駅で見かけることはない。

 

たぶん、富山市民の大半の方は、

駅前で観光客に「県立美術館への行き方」を問われても

答えられないんじゃないのかな、なんて気もしなくもない。

 

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赤十字病院からやってきた笹津方面行きのバスは県立美術館で数人の客を乗せ、

環水公園を回り込むように富山駅北口へ、

そして富山駅前を経由して国道41号線を南下した。

 

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富山駅前からの280円区間は掛尾というバス停。

ここから南富山駅まで歩き、

サントラムに乗って富山駅へ戻った。

 

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さあ、天気もすぐれないし帰宅しようと思ったら、

すぐに環状線セントラムがやってきた。

久しぶりだし乗ってみるかな、なんて気にもなる。

 

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セントラムに乗ってグランドプラザへ。

紀伊國屋書店で本を一冊買い求め、

今日は満喫したべ、帰ろうと中町の電停へ。

するとやってきたのは「レトロ電車」だった。

 

ずっと乗りたかったのだけど、ようやく乗れた(笑)

これが大学前まで行ってくれるなら乗り通すつもりだったけど、

残念ながら富山駅止まりである。

レトロ電車は富山駅に到着。

 

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よし、今度こそ帰ろうと思っていたら、

今度は環状線の表示を掲げたサントラムがやってきた。

僕は未だに環状線を走るサントラムに乗ったことがない。

 

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僕はもう一度、環状線をサントラムで一周してからようやく帰路についた。