北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

万葉線・志貴野中学校前〜高岡駅徘徊

昨年末に仕事で九州に行くことがあって、

何年かぶりに博多でとんこつラーメン食べたらめちゃくちゃ旨くて、

最近「長浜ラーメン発祥地で屋台激減」なんてニュースを聞いたら、

何だか無性にとんこつラーメンが食べたくなってきて、

ま、富山市内にもいくつかあるし、食べにいくかと思った矢先、

最近拝見するようになった富山のブロガーさんの記事で、

高岡にうまいとんこつラーメンを提供する店があることを知った。

 

地図を確認すれば8号線に近い場所で、

高岡駅からなら少し距離があるが、

万葉線の志貴野中学校前からならたいした距離でもなさそうだ。

ついでに風呂でも入ってくるべ、とカバンにタオルを突っ込んで

出かけることにした。

 

f:id:fukuitabi:20190519200148j:plain

 

この日は平日の昼下がりであったが、

学生さんが半日だったのか、

富山駅のホームは上下線とも大勢の学生で賑わっていた。

そこに入ってくるのが2両編成の電車なんだから、

いつものことながら何だかやりきれない。

 

前にも書いたかも、だけど、

せっかく富山県の鉄道になったのだから、

せめて学校の終了時間くらいは把握して、

柔軟に増結するくらいのことをすればいいのに、

とは思う。

 

f:id:fukuitabi:20190519200228j:plain

 

僕はまだ鉄道が好きだから乗ってるけれど、

いつもギュウギュウの電車に乗せられていた学生さんが、

自動車免許を取得してから電車に乗るとはとうてい思えない。

 

f:id:fukuitabi:20190519200454j:plain

 

高岡に到着して万葉線に乗り継ぐ。

この時間の万葉線は空いているであろうと勝手に思っていたが、

ホームは随分賑わっていた。

言葉と雰囲気から察するに台湾から来られた団体さんのようだ。

 

f:id:fukuitabi:20190519200554j:plain

 

高岡駅を出発したアイトラムが道路上に出ると、

多くのお客さんが楽しげにシャッターを切っている。

冷静に考えれば台湾の路面電車って、

高雄くらいしかないのかな?

 

f:id:fukuitabi:20190519200620j:plain

 

台湾の団体さんは坂下町で下車していった。

これから高岡大仏を目指すのだろうけど、

万葉線にしてみればありがたいお客さんだろうし、

僅かな区間であれ万葉線の乗車を組み込んだ旅行会社もあっぱれだと思う。

 

f:id:fukuitabi:20190519200650j:plain

 

僕は志貴野中学校前で下車。

とんこつラーメンを目指し、住宅街の中を北西の方角目指して歩く。

 

f:id:fukuitabi:20190519200912j:plain

f:id:fukuitabi:20190519200948j:plain

 

「博多ラーメン 山桜」さんはジョーシンの隣、

小さな飲食店が幾つか並ぶ一画にあった。

シンプルに「バリカタ」を注文。

数分で「バリカタ」が配された。

 

f:id:fukuitabi:20190519201016j:plain

 

一口食って、素直に旨いと思い、

替え玉をするかしないかという葛藤が脳内で始まった。

確実に、もう一玉なら楽勝でありそうな気がする。

しかしながら、最近の腹回りの中年化は見るも無残な状況と化しており、

相方の視線も日に日に冷たくなっているのを感じていた。

 

替え玉をしたい、そんな切なる思いを、

脇腹の肉をつねることで断ち切り、

せめてスープだけでも、と最後の一滴まで味わい尽くして

店をあとにした。

 

ま、次は躊躇なく最初から替え玉想定して食べるんだろうけど(笑)

 

f:id:fukuitabi:20190519202148j:plain

f:id:fukuitabi:20190519202221j:plain

 

千保川を渡ると、何だか見覚えのある景色が広がった。

あれ、ここは歩いたことがないはずだけど、

と思っていたら、目の前に「堀井」さんが現れた。

このブログではかつて「唐揚げ定食」を食べにきたお店である。

そこでようやく頭で思い描いていた高岡の地図の断片がつながり始める。

 

hokuhai.hatenadiary.jp

 

そして「堀井」さん、ご主人が入院中でしばらくお休みとのこと。

お元気になられたらぜひ再訪したい。

 

f:id:fukuitabi:20190519202609j:plain

f:id:fukuitabi:20190519202638j:plain

 

住宅街を進み、国道156号線を横断、

工場と住宅が入り組んだような一画に目指す銭湯、

「内免湯」さんはあった。

 

f:id:fukuitabi:20190519202702j:plain

 

番台の婆ちゃんに420円を払うと、

「兄ちゃんここ初めてやろ」と言われ、

「ええ、初めてです」と答えたら、

「ここのシャワーは大丈夫なんやけど、お湯の蛇口、ピンクの方はめちゃくちゃ熱いから気いつけられ。洗面器に入れる時は水入れてから湯足しやー。注意せなあかんのはそれくらいかなあ、、、、今日は暑いなあ、ゆっくり入っていかれー」

と、のお言葉。

 

一発でこのおばあちゃんのファンになった(笑)

 

恐らく、僕が祖母と接する時間が少なかったもので、

こういったお婆ちゃんの言葉というのが

妙に心に染み入るのかもしれないなあ、

なんてことも思ったりする。

 

頭の先からつま先まで石鹸でだーっと洗って、

スッキリした気分で湯に浸かる。

浴室内には人生の先輩が3人、

ゆっくりと自分のペースでカラダを洗っている。

 

f:id:fukuitabi:20190519202747j:plain

 

常連さんと何やら話していた番台のお婆ちゃんに

「ありがとう」と声を掛けたら、

「兄ちゃん、ありがとなー。またこられー」とニコリと笑う。

 

富山の年配の女性が発する

「またこられー」の一言はどうしてこんなに耳触りがいいのだろうか、

とも思う。

また近々来ます。

 

f:id:fukuitabi:20190519202828j:plain

f:id:fukuitabi:20190519203036j:plain

 

金屋町を経て高岡駅を目指す。

ここで今回使おうと思っていながら使わなかったきっぷを紹介。

「高岡まちなか乗り放題1日フリーきっぷ」なるもので、

加越能バス新高岡駅から高岡駅を経て、金屋町まで、

万葉線高岡駅から志貴野中学校前までが乗り放題で500円というもの。

 

f:id:fukuitabi:20190519203222j:plain

高岡まちなか乗り放題1日フリーきっぷ販売中 | 高岡市観光ポータルサイト「たかおか道しるべ」

 

このきっぷが売れているのかどうか不明だけど、

パッとこのチラシを見て感じることは

金屋町なり木舟町に行くのに、

「◯◯行き」のバスに乗るという

具体的な行き先が記されていないということで

旅人が必要とする情報が根本的に欠けているということか(涙)

 

新高岡ー高岡のシャトル6も含めてなんだけど、

高岡市加越能バスも、初めて来られた方の視点に立った

案内なり表示を今一度考え直す時期に来ているのではなかろうか。

役所の方が思っている以上によそ者にとって高岡は分かりにくい。

 

f:id:fukuitabi:20190519204257j:plain

 

さらに、万葉線のサイトを見ても、

加越能バスのサイトを見ても、

このきっぷは少なくとも目立つ場所には掲載されておらず

ほとんどの方がこんなきっぷがあることすら知らないのではなかろうか、

なんてことも思う(涙)

 

f:id:fukuitabi:20190519204344j:plain

f:id:fukuitabi:20190519204410j:plain

 

高岡から富山への帰りの電車もまた、混雑していた。

時期的に電車に乗り慣れていない人が多いのが分かるけど、

辛うじて席に座った僕の顔面を、

若いスーツ姿の兄ちゃんが背負ったザックは直撃したままだったし、

駅に着いても扉の前から微動だにしない子も多くいて、

何だかなあ、という気にもなる。

 

愚痴が多くなると止まらなくなるので、

今回はこのあたりでやめておくけれど、、、(笑)

 

f:id:fukuitabi:20190519204527j:plain

 

明るい話題、でもないけれど、

富山駅路面電車の工事部分が文字通り明るくなってきた。

今現在、新幹線ホームの下にあるものと同様のものが、

あいの風のホーム下にも設けられるということだろうか。

今はただただ、待ち遠しい。

 

f:id:fukuitabi:20190519204555j:plain

 

このあと、僕は駅前のとあるお店で買い物をして、

その後はバスで帰宅するつもりでいた。

しかしながら、僕の何人か前に並んでいた方の返品処理がうまくいかないのか、

さっぱりレジが進まない。

 

f:id:fukuitabi:20190519204628j:plain

 

結局バスに乗れなかった僕は歩いて帰ることにしたのだけど

この日の富山市内の最高気温は26度を超えていたようで

結局汗だくになってしまい、

やむをえず途中のドラッグストアで缶ビールを買い求め、

キュッと飲み干してから家へ向かった。