石川県在住の方のブログを拝見していたら、
よっしゃ、今度金沢に行ったらお邪魔してみようと思ったのだけど、
その瞬間から脳内に「カツカレー」がリフレインしはじめ、
流石に金沢まで行く時間はないもので、
高岡にカツカレーを食べに行くことにした。
富山といえば大相撲の朝乃山関に続いて、
バスケットの八村塁選手!
トランプ大統領から朝乃山関が表彰された時も
「おーっ」となったけど、
八村塁選手がドラフトで指名された時に
“Rui Hachimura from Toyama, Japan”
というアナウンスが流れた時もやはり
「おーっ」となった(笑)
最近はダイエットも兼ねているので(笑)
高岡まで行かずに一駅手前の越中大門駅で下車。
その存在を知り、訪ねた時にはすでに廃業していた
大門赤湯鉱泉さん。
この経験がきっかけで、
銭湯に行く機会が倍増したような気がする。
庄川を渡る。
たまたま水量が少なかっただけかもしれないけれど、
庄川って、こんな綺麗な川だったのか、と今更ながらに思う。
そして、これまでもこの道はさんざん車で通っているのだけど、
まったく意識していなかったのが、
橋を渡った先も射水市であり、坂を下った先が高岡市であったこと。
改めて地図を眺めれば
高岡市の牧野地区や中田地区は庄川を挟んで射水市側にあるけれど
さまざまな大人の事情が絡んだ結果なのだろうけど、
どういった経緯があったのが非常に気になるところ。
道路沿いの“のぼり”には北陸観音霊場二十五番とあったが、
札をみれば北陸不動霊場十四番、
一国観音霊場拾番、ともある。
蓮華寺からさらに西へ向かえば、目指す食堂「ふくすけ」さんが現れた。
店内に入った第一印象はなぜか「社員食堂」っぽいな、
ってことか。
作業服姿の方、スーツの方、私服の方、
客の大多数は「男」であり、
黙々と「めし」を食している。
僕はカウンターの隅に座り、奥さんに「カツカレー」を注文した。
僕のすぐ後に入ってきた男性客はメニューも見ずに「カレーちょうだい」といい、
次に入ってきた男性客もまたメニューを見ることもなく
「カレーそばちょうだい」と言った。
奥さんはカウンターから丸見えの厨房で黙々と調理している旦那さんらしき方に
「◯番さん、カツカレー」といった感じで淡々と注文を伝える。
それなりに混んでいるもので、
それなりに時間がかかるであろうと覚悟していたが、
ほどなく奥さんがカレー皿にごはんをよそっているのが見えた。
別の客の注文であろうと思っていたら、
旦那さんはカツをカットしており、
僕の前にカツカレーが配された。
カレーのとなりには「つゆ入れ」みたいなものも添えてあり、
これは何かと首をかしげたら奥さんが
「それ、ソースな」と笑う。
なるほど、そういや昔はカレーにソースかけてたよなww
ひと目みた瞬間に「これこれ」とつい嬉しくなるビジュアルのカレーだった。
これまで何度も記した通り、
富山は多くのカレー屋さんがあって、
どの店も個性があり、どの店も旨いのだけど、
たまにめちゃくちゃ「ふつー」のカレー、
おかんのカレーというか、スキー場のカレーというか、
給食のカレーというか、社員食堂のカレーというか、
万人受けするようなカレーを食べたくなる時がある。
このブログを書き始めて、その欲望を満たしてくれたカレーは、
鯖江市役所の食堂のカレーと、高岡の岩田屋さんのカレーだったけど、
これに今回の「ふくすけ」さんも追加♪♪
ちなみにお値段は650円也。
ボリュームもあるし、地元の男性客に愛されているのも納得できる。
ごちそうさまでした、またお邪魔します。
あとは銭湯に入ることができればそれで満足なので、
開湯までの時間つぶしをかねて高岡駅前を徘徊。
藤子不二雄さんともゆかりのある文苑堂書店駅前店は先月末に閉店。
そして高岡大和は8月末に閉店。
「閉店セール」が始まっているにもかかわらず、
閑散としているのが何とも寂しいところ。
キーテナントとなる「大和」撤退後の「セリオ」のあり方について、
あれこれ議論されてるみたいだけど、
こういう時こそ市民の意見にも目を向ければいいのにな、と思う。
それこそSNSなんかを覗けば、
この場では書けないような辛辣な意見がある一方で、
わりと建設的とも言える意見も見受けられる。
いつもの面々でやる気のない議論をやったところで
結果は見えてるような気がするのは僕だけだろうか。
セリオがある御旅屋通りも、日中のアーケード街を
ふつうに車が行き来しているのよな。
高岡市には人口17万人近くいるはずなんだけどな(涙)
高岡大仏わきの坂道を下って、東下関なるエリアへ。
目指す「和倉湯」さんは、通りから一歩入った路地の一画にある。
この外観の写真を撮ろうとカメラを出していたら、
女性が現れて左側の扉から入っていったのだけど、
よくよく見れば左側には「男湯」とある。
中に入ればこの女性は番台に座っていた(笑)
420円を財布から取り出せば、
「今日は200円の日」(市民ふれあい入浴デー)とのこと。
ラッキー♪と思う反面、今日はカツカレー食べて風呂入って850円かよ、
とも思う。
往復の電車代(360円×2)を足しても2000円以下である。
富山の銭湯というのはサイトに記された時間に行っても
だいたい先客がいるものだけど、
今回は正真正銘の一番風呂だった。
浴室内で目を引くのは壁面に大きく描かれた
雨晴海岸からの立山連峰で、
僕が富山の風呂めぐりをするにあたり、
昔から大いに世話になっているサイトには
洗い場に一歩足を踏み入れると、雨晴海岸から見た雄大な立山連峰が! 男湯、女湯 にまたがって描かれてるので向こうが気になります(^_^;)
と記されている。
そしてこのサイトは10年以上更新されていないのだけど、
ほんの少し前まで高岡に限らず富山県内には多くの銭湯があったのだなあ、と
改めて思う。
身体を洗っている間に次の客が入ってきたが、
意外だったのはその客も、その次の客も、
僕とたいして変わらぬような年代であるような感じを受けたことか。
その後に、ようやく人生の先輩といった方が入ってきた。
浴槽につかる。
熱い、恐ろしく熱い。
温度計を見れば44度となっている。
とはいえ、以前なら入れなかったであろう温度であろうが、
今となっては入れてしまうのが不思議なところ。
この日は何だか湿気を帯びたような熱い日であったけど、
こんな日に熱い湯に入るのも意外といいもんだ、
なんてことに気づいた45歳の夏、、、
そして、やはり思うのだけど、
僕が頭から身体まで全部洗って、
浴槽につかって、出ていくまでの間、
富山の方々はずっと身体を洗っていて、
だれひとり浴槽に入ってこないのよな(笑)
僕の洗い方が雑すぎるだけ、なんだろうか、、、、
高岡駅に着いて驚いたのは、
改札前にあった駅弁屋がすっかり姿を消していたこと。
閉店することは知っていたけど、
売店そのものの設備一式がなくなるとは考えてはいなかった。
何だかなあ、と思う点は多々あれど、
長くなったので、また近いうちに新高岡駅も含めて徘徊して、
感想を書くことにしよう。
富山に帰ると、隣にキハ85系の「ひだ」がいて、
その後に高山線のキハ120形が入ってきたもので、
在来線のホームが一時的に「JR」ぽくなった(笑)
(以下酔ってるのでグチっぽくなってますww)
「あいの風とやま鉄道」が頑張っているのは分かる、
でも、新幹線と引き換えに在来線を三セクにするのは絶対に間違っている、
と個人的には思っている。
JRの在来線でつながっていないと、
特に若い世代が富山を訪ねてくれる「きっかけ」がなくなっちゃうんよな。
僕自身、最初に金沢に来たのは中学生だったけど、
青春18きっぷがあったから格安でこれることができた。
富山に最初に来たのは「きたぐに」利用だったけど、
学割が使えたから格安でこれることができた。
今現在、東京から富山に新幹線なり飛行機で行く値段を考えれば
LCCで海外に行くことだってできる。
滞在費その他云々を考えればむしろ海外の方が安くつく、なんていう
ごくごく当然のことに、富山だけでなく、
北陸三県のえらい方々はいい加減に気づいた方がいい。
仮に東京に住んでる方が、
5万円の予算でどこかへ出かけようと考えた時に、
その選択肢は国内だけではない、ってことです。
どんなに「魅力」をアピールしても、
「お金」がないことにはどうしようもないってことを、
「お金」に苦労したことがない役人さんたちは気づかない。
若い世代は「お金」は持っていないかもしれないけれど、
「拡散」する力は持っているってことにも気づかない。
酒飲みながら書いててくどくなりつつあるので(汗)
おまけに駅北に建設中のライトレール「仮」電停の様子を。
これは「仮」、ではないですよね(笑)