北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・滑川駅〜ライトレールフィーダーバス・水橋漁港徘徊

つい先日まで「暑い、熱い」とぐったりしていたのに、

いつしか急激に涼しくなっていた。

暑いと歩こう、なんて気も失せるが、

涼しければ少しは歩くか、なんて気にもなってくる。

 

というのもまた最近体重が増えつつあるのよなあ、、、

 

長らく夏になれば勝手に痩せると思っていたけれど、

そうもいかないのが「年をとる」ということらしい(涙)

 

ま、昼飯でも食べて少し歩いて風呂でも入って帰ってくるべ、

と、とりあえず富山駅に向かった。

今回は滑川で昼飯を食べて、

富山市の水橋で風呂に入ってくる予定。

 

 

 

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滑川駅のすぐ近くに建つこの立派な建物を、

僕は長らく「市役所」だと思いこんでいたのだけど、

滑川市民交流プラザ」という公共施設で、

5階には「あいらぶ湯」なんていう眺めもよさげな風呂もあるそうな。

 

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あいの風とやま鉄道、富山地方鉄道の線路に沿って進み、

中滑川駅の手前で右手に入ると、

突如として昔ながらの町並みが広がっている。

今回お邪魔するのは「新庄亭」さん。

 

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店構えはまるで「リニューアルしたばかりのお寿司屋さん」といった感じだけど、

店内はまさに「昭和レトロ」な空間になっている、

というこのギャップがなかなかたまらない、

11時になったところだけど、既に先客は地元の方らしきおっちゃんが2人。

2人ともラーメンをすすっており、

うち1人はビールをぐびりとやっている。

 

「いらっしゃい」とニコニコと愛想のいい奥さんが出てきて、

水と、お茶と、なぜか「ゆで卵」を出してくれた。

下調べによると、いつも出てくるそうだ(笑)

おっちゃんたちが食べてるラーメンがうまそうだったので、

ラーメンとおにぎりを注文した。

 

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小窓の奥で、先程の奥さんが調理をしている様子の一端を眺めつつ、

僕はゆで卵の殻をむいて、かぶりついた。

たまにサンドイッチとか食べたくなって、

ゆで卵は作るのだけど、

いつもつぶしてマヨネーズであえちゃうもので、

ふつーにゆで卵にかぶりつくなんて、一体いつ以来だろうか、

なんてことを思う。

 

「お待たせー」とラーメンとおにぎりが配された。

ラーメンのスープは富山の食堂で多く見かけるタイプで

まさに「黒い」。

しかしながらこの見た目からは想像できないほどに、

まったくもって「しょっぱくなく」、

むしろ「あっさりしている」のが

富山の食堂のラーメンの奥深いところ。

 

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さらに新庄亭さんのラーメンは、

うっすら浮かんだ油が蓋代わりになっているのか、

食べても食べてもスープが冷めず、

熱々のままなのが嬉しいところ。

 

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昆布をまとったおにぎりは大きめで、

お米そのものも実に美味しいし、

添えられたきゅうりのお新香がまた絶品。

 

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勘定をすますと、

「また寄ってね」と奥さんがにっこり笑う。

 

そういや適度な間をあけて現れる客は、

いずれも年配の男性で、かつ1人だった。

 

意外と年配の男性が1人で入りやすい店って、

限られているような気もするし、

新庄亭さんに関しては奥さんの雰囲気に引きつけられる方も多いのではなかろうか、

と勝手に推測。

ごちそうさまでした。またお邪魔します。

 

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「しあわせ通り」を西へ向かう。

滑川高校の先に「ハンバーガー」ののぼりが立つ店があった。

調べてみると、個人営業のハンバーガー屋さんとのこと。

滑川って、意外と知らないところが多いよな、と改めて思う。

 

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上市川を渡って富山市に、

と思ったら、滑川市富山市の境はもう少し先だった。

地図を眺めればこのあたりは滑川市富山市側へせりだしているが、

旧8号線のあたりだと富山市滑川市側へせりだしていているようだ。

行政の境というのはどこも複雑な事情があるんだろうな。

 

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しばし歩いて今回の目的地である

「水橋温泉 極楽の湯」さんへ。

勝手に銭湯価格の420円だと思っていたけど、

入浴料は400円とある。

ということは銭湯組合には属していない、ということか。

 

さらに富山では最安値かもしれない。

 

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水橋温泉、の名の通りでこちらは「温泉」、

それも52.5度の天然温泉掛け流し、であるそうな。

 

男湯の先客は7、8人といったところか。

ちゃっちゃと身体を洗って浴槽に浸かろうとしたら、

思いの外深くてひっくり返りそうになる。

浴槽は2つあるのだけど一方は立ち湯のようだ(笑)

 

湯はうっすらとした茶色でかつしょっぱい。

じわじわじわじわ温もってくる。

 

こちらには露天風呂もあって、

外に出ると何とも風が心地よい。

 

で、この露天風呂にはちょっとした庭園があるのだけど、

それが正しい使い方なのか知らぬが、

爺ちゃんが1人、玉砂利の上を行ったりきたりしている。

足裏に効いて気持ちよさそうだなあ、と思う反面、

素っ裸の爺ちゃんが前を隠すこともなく、

庭をうろうろしているというのは、

ある意味シュールな光景であるなあ、とも思う。

 

いやはや、いい湯だった。またお邪魔します。

 

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「水橋温泉 極楽の湯」さんからは、

ライトレールのフィーダーバスに乗車するために

水橋漁港へ向かった。

 

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岩瀬浜でライトレールに乗り継いたけど、

ホームにいたのは今年春にデビューしたばかりの新型車両。

何だかんだいってもライトレールも開業して10年以上たつわけで、

車両もそれなりに「へたってきた」感があるもので、

美しさが際だっているような気もする。

 

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エアコンの効きも上々のようで、寒い(笑)

寒さに震えているうちに富山駅北の仮電停に到着。

 

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南北接続工事も順調に進んでいる様子。

 

これまでも北陸新幹線の開業時には福井にいたり、

えちぜん鉄道が仮線に移行する時には若狭にいたり、

えちぜん鉄道が高架開業する時には富山にいたりと、

肝心要な時にそこにいないということが続いているので、

若干不安な点はあるものの、

今はたたただ完成の日が待ち遠しい。

 

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後日、10月から富山の銭湯が値上げする、なんて話を聞いた。

消費税が上がるのだから仕方ないと思う反面、

みんな財布のひもが固くなって、

ますます個人営業のお店なり銭湯なりは厳しくなるのではなかろうか、

なんてことを思ったりする。

 

ま、えらい人たちにとって、

一般庶民の生活なんてどうでもいいことなんだろう。

そう考えたら何だか切なくなってきて、

僕は昼間からやけ酒を煽った。