北陸徘徊人

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

福井鉄道、久々徘徊 〜武生で復活した銭湯へ〜

久しぶりの福井、であるが今回の目的地は武生。

福井駅を起点にして福鉄の急行で武生へ向かおうと思えば、

ヒゲ線の田原町行きに乗って福井城址大名町で乗り継ぐ必要があるのだけど、

それならえちぜん鉄道田原町へ向かってしまえ、

というのが最近定着しつつあるパターン(笑)

 

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そんでもって今回武生を目指す目的はずばり「銭湯」。

 

 

 

福井新聞オンライン2018年5月11日配信記事より拝借。

2017年9月に廃業した福井県越前市で唯一だった昔ながらの公衆浴場「城勝湯」(じょうかつゆ)=若竹町=が5月15日、福井工大の学生らの支援を受けて復活を果たす。銭湯を学生らの活動拠点とし、お年寄りや若者を呼び込んで、まちを元気にするプロジェクトを進める。12、13日にはお試し入浴ができる記念イベントを開き、銭湯を核にしたまちづくりの可能性について考える。

城勝湯は1962(昭和37)年開業。松浦禮治さん(80)、繁子さん(82)夫妻が経営し、昭和40年代は1日当たり約200人が訪れたが、近年は客数が減少。昨年夏の繁子さんのけがをきっかけに、常連客に惜しまれながら55年の歴史に幕を下ろした。

昨年12月の福井新聞報道で廃業を知った福井工大建築土木工学科の下川勇教授が、すぐに松浦さんに連絡。越前市の都市計画の各種委員会委員も務める下川教授は「城勝湯を若竹エリアを再生するまちづくりの拠点にしたい」と説得し快諾を得た。

プロジェクトの名前は「machiYOKU(マチヨク)」。営業を再開させるだけでなく、銭湯を「半公共施設」と位置づけ、平日午前に脱衣場を会場にしてお年寄りが体を動かす健康教室を開く。週1回程度はまち歩きイベントも開き、参加者がカメラで撮影したまちの魅力をSNSを通じて発信する。

さらに周辺に増えている空き家、空き地の利活用策を学生がまとめ、本年度中に市に提案する。下川教授は「遊休不動産を活用して居住エリアとして充実させ、中心市街地のまちづくりとの相乗効果を生みたい」と話している。《福井新聞

 

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田原町福井鉄道のフリーきっぷを購入。

若干値上げしたとはいえ560円で武生を往復できるのはありがたい限り。

急行に乗り継ぎ200形電車が気になって北府で下車。

 

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後続の電車で武生を目指すつもりだったけど、

たまたま入ってきたのがフクラム長男坊だったもので、

いったんスポーツ公園まで戻って越前武生へ。

 

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JR武生駅前の長らく更地だった場所には巨大な病院が建っていた。

案外、これからの時代、駅前に必要なのは、

文化施設でもホテルでもなく、病院なのかもしれない、

と、真面目に思う。

 

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武生に関していえばこの大きな病院の斜め向かいあたりに

アル・プラザ武生というショッピングセンターがあるわけで、

高齢者の方が駅前にさえいけば一通りの要件を済ますことができる、

ともいえる。

 

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武生駅から静かな住宅街をずーっと南下。

周囲が暗いこともあって

うーむ、こんなところに銭湯があるのであろうか、と若干不安に。

そしてよくよくスマホのマップを確認すれば、

「城勝湯」は通りに面している訳ではないことが分かった。

 

 

路地裏みたいなところへ入っていく。

 

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すると、最初に目に入ったのは駐車場の看板だった。

そして、僕が立っていた場所からその看板を見ると、

何となく右側の建物を眺めてしまい、

はて、どこに銭湯があるのだ、なんてことを思ったら、

駐車場から路地をはさんだ左手に、城勝湯はあった。

 

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番台にはいつもツイッターで拝見している方が座っていて、

「おお、この方か」と内心テンション上がる。

福井の銭湯代は430円なり。

 

twitter.com

 

建物はレトロであるが、

浴室内は清掃が行き届いていて明るい。

浴槽は中央に3つ並んでおり、

手前からぬるめ、普通、熱めとなかなか芸が細かい。

そして今ぬるめの浴槽は「ゆず湯」になっていた。

ああ、いい香り。

 

先日、大阪に行くことがあって銭湯に入ってきたけど、

やはり浴室の中央に浴槽があって、

壁側に洗い場が並んでいるという形だった。

富山や石川だと奥の壁側に浴槽がある印象があるので、

地方によって違いがあるのかな。

 

そして何より「賑わっている」のが嬉しいところ。

男湯はみんな黙って身体を洗っていたり、

湯に浸かっているけれど、

女湯側からは絶えず楽しげな福井弁が聞こえてくる。

 

先日お邪魔した富山の入船湯でも感じたけれど、

そこにあったものが一度なくなると、

地元の方はその必要性を再認識するのかもしれない。

 

脱衣場に、福井新聞が出している「fu」という雑誌の切り抜きが貼ってあった。

なかなか味わい深い文章だったので書き出してみる。

ひととどうぐ

第55回「ボイラー」

タオルや石鹸を脇に抱えてのれんをくぐる常連たちを、番台の下中さんは「いらっしゃい」と笑顔で迎える。今年大学院を卒業したばかりの彼は、まちづくりの研究を続けながら域勝湯で働いている。

長年湯屋を守ってきたオーナーを助け、浴室の清掃や物品調達など数々の仕事をこなし、時には湯沸かしも任される。

銭湯の命であるボイラー室。3畳あるかないかの狭「い空間を、天井から釣り下がる電球とボイラーの炎が照らす。灰と埃にまみれた計器類が顔を覗かせ、パイプやケーブルが互いの間隙を縫って壁を伝う。その中に佇むボイラーは、おがくずを燃やす昔ながらの型だ。

湯沸かしはまず、前日に溜まった灰を取り除くことから始まる。正午から火を入れ、蓋の開け閉めで空気の量を調整し、おがくずをくべながら内部の温度を保って、ポンプで汲み上げた地下水を加熱していく。常連が喜ぶのは、肌を刺すような熱さだ。12時のオープンに向け、約2時間かけて客好みの湯にし、湯船へと送り出す。その間、決して火は絶やせない。

勝手を知るオーナーは折を見て火元を離れるが、「僕はまだまだ不安で。ボイラーに付きっきりですね」

営業が始まれば、湯屋は浴室も脱衣所も人の会話で活気づく。下中さんは、この銭湯を活用した地域活性化プロジェクトを率い、地元住民も交え若者向けのイベントを開催している。新たな交流が生まれ、近頃は湯船に浸かる若い新顔も増えた。

「こうした場は住民の幸福度につながり、地域の人々にとって欠かせないものこの銭湯も途絶えさせてはいけないんです」

 

武生に来る楽しみが増えたなあww

またお邪魔します。

 

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歩いて風呂に入れば腹も減る。

武生といえば中華そばであろうと、

商店街にあるこちらの店にお邪魔した。

 

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今回は風呂上がり、かつ珍しく夜の徘徊ということで、

ためらうことなく瓶ビールを注文(笑)

親父さん曰く「キリンとアサヒがありますけど」とのことだったので

キリンを選択。

 

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ほどなくして配された「中華そば」は

半切りの卵と斜めに切られたネギが何とも印象的というか個性的。

そんでもってこのスープが、

おそらくタレにチャーシューの煮汁をつかっていると察するが、

ガッツリとした肉の旨味が広がる。

(間違ってたらすんません)

そんでもってビールとの相性も抜群ww 

 

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こちらのお店は食堂というよりは完全に「そば屋」さんなんだろうけど、

「そば屋」さんが真剣に「中華そば」を作ってみました、という印象。

あー、美味かったあ、ごちそうさまでした。

 

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もう少し夜の武生をぶらついてみたかったけれど、

ここで雨が降ってきたので断念して越前武生駅へ。

 

そして福鉄が導入した券売機を眺める。

これがpoptripさんが突っ込みを入れていた券売機かあ、、、

 

 

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ちなみに

浅水駅には「おそれいりますが切符をお求めの前に
使い方がわからない時はそのままご乗車ください」とメモが貼っているそうな(笑)

 

確かに使い辛そうであったりするが

これ、券売機というよりは

駅員さんが窓口で操作している端末そのものではなかろうか、、、

なんて気もしてきて、

イチ鉄道ファンとしては操作してみたい欲望にかられる。

 

しかし手元にはフリーきっぷがある。

うーむ、残念。

 

ハピリンとか田原町にも置いてくれたらきっぷ買うのが楽しくなりそうだけどな(笑)

 

僕は「さくら色のフクラム」に揺られて福井に帰った。

 

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