それにしても、雪が降らない。
富山に来たばかりの30年近く前、
連日降り続く雪にぐったりしていたら
「昔はもっとひどかったんよ」などと笑われたものであるが、
今から30年もすれば
「昔の富山は雪国やったんよ」に変わっているのかもしれぬ。
一方で、適度な雪+除雪というのは、
正月明けの身体にカツを入れるという意味においては、
ちょうど良かったのだなあ、
とすっかりふくよかになった腹回りを見てため息もでたりする。
ただ、2年前も似たようなことを考えていて、
えらい目にあったのでこれ以上余計なことは言わない。
ただ、雪が降らないだけで寒いといえば寒いので、
温泉にでも入りに行くべと家を出た。
富山駅の北口には新たな広場が新設されていた。
これは北口の工事に伴う「仮広場」とのこと。
路面電車の南北接続に併せて北口の工事も終わると思っていたが、
完成は2年ほど先の話であるらしい。
ライトレールに乗って蓮町へ。
さらに四方行きのフィーダーバスに乗り継ぐ。
で、このフィーダーバス、ポートラムからの乗客が乗り込んでもなかなか出発しない。
そっか、ポートラムは次の大広田で行き違いをするから、
岩瀬方面からの電車も待って出発するのか、
なんてことを考えていたら、
ちょうど目の前の踏切の警報機が鳴り出して、
電車が滑り込んできた瞬間に扉は閉まった。
「・・・・」
フィーダーバスは神通川を渡る。
温泉に行く前にまずは腹ごしらえということで、
草島で下車。
今回お邪魔したのはこちらのお店。
「とんかつ」の文字の隣にうっすら「中華料理」とある。
富山市内には市立図書館の近くにも同じ組み合わせの店があるから、
珍しくはないのかな。
カウンター内にはキリッとした感じの旦那さんと、
温和な表情の奥さんらしき方がいる。
ラーメンと半チャーハンのセットを注文。
最近、腹回りを気にしてラーメン単品にしてたけど、
中華料理屋に来るとチャーハンも食べたくなるのよなww
ほどなくして手元にラーメンとチャーハンが配された。
最近はすっかり食堂のラーメンにハマっているけど、
やっぱり町の中華料理屋のラーメンも捨てがたいなあ、
なんてことを思う。
そんでもって印象的だったのがチャーハン。
刻んだチャーシューがかなりはいっていて、
なかなか満足度の高い一品。
たっぷり盛られたお新香も嬉しい。
ごちそうさまでした。
で、僕の後に続けて入ってきたのは作業着姿の男性3人組であったが、
親方らしき方が「特大にしとくか」と言えば
若い衆が2人とも「いや、並で十分です」みたいな返事をして、
奥さんに「並3つ」と注文。
その後配されたとんかつの並とやらは、
なかなかのボリュームだった。
うーむ、特大とやらはどんな大きさなのだろうか。
気になる、気になる。。。。
国道415号線を西へ向かう。
この日はいつ雨が降ってもおかしくないような空であったけど、
振り返れば立山連峰はくっきり見える。
富山市内にはさっぱり雪はないけれど、
先日のニュースでは立山の室堂には昨年、一昨年より多くの積雪があるそうな。
ここから見ると弥陀ヶ原もそこそこあるように思うから
雪と雨の境は標高1500メートルあたりなのかな。
スキー場のことを考えれば400メートルくらいまで下がってくれればいいのだろうけど。
しばらく歩いて今回の目的地、鯰温泉さんに到着。
富山市内には何軒かの「温泉銭湯」が存在するが、
鯰温泉さんはそのうちの1軒。
昔住んでた五福からだと車で15分くらいだったので、
それなりの頻度でお邪魔していた記憶はある。
温泉宿であるが銭湯料金で入浴できる上、
営業時間も10時から21時までと長く、
いつ来ても賑わっている。
鯰温泉さんの魅力は「鉄泉湯」と「ナトリウム塩化物泉」の2種類の温泉が楽しめること。
内湯の鉄泉湯に関しては浴槽の底など全く見えぬほど濃厚で、
身を沈めればまさしく「鉄」に香りが鼻をつく。
一方、露天風呂がナトリウム塩化物泉となっていて、
こちらは無色透明でそれほど熱くないにも関わらず、
じきに額から汗がにじみ出てくる。
久々に鯰温泉さんの湯を堪能。
外へ出てもしばらく汗がひかず、
頭にタオルを巻いて四方を目指した。
メリヤスなんて言葉にエロスを感じてしまったけど
調べてみると「生地」とか「編み方」のことなんですなww
以下が、四方の市立図書館分館にあった
路面電車南北接続のパンフレットであるが、
これには今まで気になっていた「ダイヤ」が書かれていた。
朝のピーク時は岩瀬浜ー南富山が3本、
岩瀬浜ー大学前が3本。
岩瀬浜ー南富山が1本、
岩瀬浜ー大学前が1本、とある。
要するに現在のライトレールの電車はすべて南側へ行く、ということか。
うーむ、大丈夫なんだろうか、、、
今でこそ南側の市電も大学前まで複線であるからすんなり走っているけれど
以前は安野屋以西が単線だったもので、
安野屋で行き違い待ち、鵯の信号所で行き違い待ち、と
「歩いた方が早かった」と後悔することがたびたびあったのよな(笑)
ライトレール側がほぼ単線である以上、
全列車が南側に乗り入れるのはリスクだらけではなかろうか、
そんな気がしなくもない。
さらに、現在ライトレールでやっている「信用乗車」はどうなるんだろうか、
なんてことも思う。
ま、不安要素ばかりですが楽しみにはしているんですけどねww
四方からフィーダーバスとライトレールで富山駅に戻るつもりであったが、
バス停に行くと地鉄バスが止まっていた。
富山駅ー四方はライトレール+フィーダーバスだと
現金払いだと420円、ICカードだと乗り継ぎ割引が効いて280円。
地鉄バスなら一体いくらなんだと調べたら現金だと570円、
ICカードだと10%引きの四捨五入だから510円というところか。
今でこそ別会社だから何てことはなけれど、
今後は同じ会社になる以上、うーむという気がしなくもない。
ま、南富山ー富山駅なんて、
市電は210円、バスは240円、地鉄電車は320円とバラバラであるし
地鉄はそんなことを気にする会社でもないのだろうけど(笑)
で、いつもならここで地鉄バスという選択は絶対にしないけれど、
今回は乗ってみようと考えたのはこのバスが富山駅の南側、
総曲輪行きだったからだ。
帰りに西町の図書館に寄るつもりだったからちょうどいい。
調べてみると、富山駅まで570円であるが、
総曲輪まで行っても570円である。
すなわちICカードだと510円。
フィーダーバス+ライトレール+市電だと460円であるから、
その差はわずか、てな訳で乗った次第。
一方で、路面電車が南北接続すれば、
四方や水橋から南富山まで280円で行けるようになる、とも言えるわけで、
他のエリアとの差が激しすぎるよなあ、なんてことをしみじみ思う。
路面電車の南北接続も結構であるが
電車とバスとかバス同士の乗り継ぎ割引とかやってくれるとかやってくれると
住民としてはありがたいんだけどなあ、とも思う。
北側の住民の方だって、
西町や南富山に電車で一本で行けることより
市民病院やファボーレに行くバスが割引になる方が嬉しいのではなかろうか、
と僕なんかは考えてしまうけど、そんなことはないのかな、、、
四方からのバスはほぼ貸し切りで、
唯一賑わったのは富大付属小学校の児童を乗せた畑中〜富山駅の間だけだった。
最後も貸し切りとなったバスは総曲輪に到着。
僕は閑散とした商店街を歩いて図書館に向かった。