今年の冬は暖冬だと言われても、
単に雪が降っていないだけで寒いもんは寒い。
雪が降れば除雪したり、
雪道を歩くだけでも体力を使うから、
内面から温もってくる、という部分もあれど、
今年に関してはそれすらないからひたすら寒い(笑)
こんな日はあったかいもんを食べて、
風呂に入るに限る、とばかりに家を出た。
目指すは高岡。
さて、今回は高岡市の北部にある銭湯を訪ねるつもりであるが、
場所が氷見市との境に近いこともあり、
当初は路線バスを利用するつもりだった。
しかしながら、今回利用したあいの風の電車が高岡に着くのは10時01分。
そして、この目的地に向かう加越能バスが出るのは10時ちょうどで次は10時33分。
ちなみに次のあいの風の電車が高岡に着くのは10時31分だけど、
10時33分のバスに乗れるとは到底思えない。
あいの風と氷見線、城端線の接続もお世辞にもいいとは言えないし、
少しでも客を増やしたいのであれば、
県内の運輸事業者が一同に介して、
ダイヤを見直すとか、そういった機会を設けることも必要ではなかろうか。
今回は早めの昼にちょうどいい店を見つけたので、
歩くことにしたけれど(笑)
今回お邪魔したのは8号線沿いにあるこちらのお店。
食堂の営業開始時刻というのは11時とか11時半から、
というのが大半であるが、こちらのお店は10時オープンとのこと。
昔から朝早い仕事ばかりやってきたせいか、
未だに10時まわると腹が減ってくる僕みたいな人間には
ただただありがたい限り。
らーめんとおにぎりを注文。
最近、ラーメン食べる時はご飯物を控えてたけど、
今日は歩くからいいのだ、と勝手に解禁。
店内にはショーケースがあって、
少しずつおかずが並んでいく。
後から入店したお客さんの様子を見ていると、
麺類や丼を注文しつつ、このおかずをプラスしている様子。
ほどなくしてらーめんとおにぎりが配された。
渦巻きのかまぼこが富山っぽいが、
他は王道の中華そば、といった佇まい。
このらーめんがまた旨くてねえ、、、
久々に食べた昆布のおにぎりがまた旨くてねえ、、、、ww
高岡の8号線沿いには多くのラーメン屋があるのだけど、
後から入店してきた方がわりとラーメンを注文していたのは、
こういった素朴というか王道といった味を
求めている方がそれなりにいる証なんだろう。
店員さんが総じて愛想のいい方々ばかりだったのも好印象。
ごちそうさまでした。
またお邪魔します。
8号線を富山方面に進んで氷見方面へ左折。
この交差点の先に、
ウォータースライダーで有名な銭湯があるのだけど
40半ばのおじさんがフル○ンでウォータースライダーを滑った、
なんて記事を書いても寂しい気がするので、
このブログ上では触れないようにします(汗)
小矢部川を渡っていると目指す銭湯が現れた。
「守山赤湯」とある。
車で氷見へ向かうといつも目に入るから
「今度寄ってみよう」と毎回考えるのだけど、
帰路はだいたい雨晴経由になるのですっかり忘れちゃうのよなww
外観はリニューアルされているが、
一歩中へ入ると、若干薄暗い、レトロな空間が広がっていた。
番台はフロント式。
いざ浴室へ。
富山の銭湯は入ると突き当りに浴槽があることが多いが、
赤湯さんは入って左側の壁に沿って浴槽が並んでいた。
大きくとられた窓の外には手入れされた庭園が広がっている。
この庭の木々の隙間をよく見れば
その先はすぐ国道160号線であり
車がひっきりなしに行き交っているのが分かるけど、
この木々の高さが絶妙なのか、大型車の屋根も見えることがなく
すぐそばが交通量の多い国道であることを忘れさせてくれるような、
何とも落ち着いた空間になっているのだった。
さらに「おお」と思ったのが半個室風の浴槽で、
無骨なパイプ3本から流れ出る湯を出ていると、
どこぞの秘湯へやってきたかのような、
リッチな気分になれたりした。
何より特筆すべきはこちらの赤湯さん、
開湯時刻が午前9時と富山の銭湯では珍しく午前中から営業していることか。
(浴場組合のサイトによると氷見にあと2軒あるそうな)
長年気になっていた銭湯に入浴できて満足、満足♪♪
そんでもって帰路である。
この赤湯さんを訪ねるにあたり、
行きまたは帰りはバスを利用しようと考えていて、
行きは前述の通り結局歩いてきたのだが、
帰りも1時間に1本くらいはあるだろうとのんきに考えていたら、
この時間に限ってすっぽり抜けているのだった(笑)
てなもんで結局歩いて帰ることにしたのだけど、
まっすぐ高岡駅に向かっても面白くないもので、
ちょうど1時間後くらいに高岡行きの列車があるし、
乗れなければ万葉線で高岡に向かえばいい。
再び小矢部川を渡って米島地区へ。
かつてはこの一角に激渋な駅前食堂があったそうな。
グーグルマップで表示される閉店の張り紙を見れば、
2018年5月で閉店したらしいから、
僕が富山に戻ってきた時点でぎりぎりやってたかどうか、
といったところか。
こんな渋い空間でラーメン食べてみたかったなあ、、、
とは思う。
そして能町駅にはこんな張り紙が。
一応、あいの風とやま鉄道側は割引を継続するようで
2月中に詳細を発表する、とのことだけど、
こんなことやってりゃ誰も鉄道を利用しようなんて思わんよなあ、
と真面目に思う。
さらに、氷見線と城端線に関しては先月末の北日本新聞にこんな記事が掲載された。
JR西日本は29日、城端線と氷見線のLRT(次世代型路面電車)化に向けた検討を始めると発表した。新しい交通体系に転換して乗客の利便性を高め、路線の活性化を目指す。沿線自治体が求めていた直通化も議論する。完成時期や運営主体は未定で、建設財源など課題も多い。2020年春にも県や高岡、氷見、砺波、南砺の沿線4市と議論を始め、実現可能性を探る。《北日本新聞》
後日、この話題を富山のニュースでも取り上げていたけれど、
沿線の市長さんたちが一様に「JRさんがやっていただけるなら」みたく、
まるで他人事のように語っていたのが印象的だった。
僕には表面上「LRT化を提案」と言っているだけで、
むしろJRによる「最後通告」のように感じてしまう。
福井から富山に帰ってきてつくづく感じるのは
「マイレール」といった意識の希薄さだろうか。
福井の場合、京福の事故による運休、
越美北線も福井豪雨による長期運休を余儀なくされたこともあってか、
何としても復活した鉄道を残したい、という、
沿線自治体の熱意のようなものを感じるけれど、
富山の場合はそういった長期運休みたいなことがないからかもしれぬが、
あまり自治体に熱意を感じない。
さらに、LRT化なんていうけれど、
低床車だと雪の影響をもろに受けるだろうから
南砺市エリアで対応できるのだろうか、とも思うし、
氷見線側だって、雨晴付近に架線が張られりゃ
海越しの立山といった眺望も台無しであろう。
JRの問いかけに対し、
誰も真面目に反応していない、そんな気がしてくる。
富山に帰ってくるとダウンを着ているのがバカバカしくなるほどの
ポカポカ陽気。
上着も着ずにYシャツ姿の高校生すらいたりして
「ほんまに2月かよ」と思わず口にしてしまう。
うう、春だなあ、
春、つうことは花粉かあ、、、、
にわかに憂鬱な気分になって僕は家に帰った。