北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

梅雨の合間の富山市内徘徊、ならびにきゅうりの天ぷら

誰かに食べ物なり店なりを「オススメ」されたら

できる範囲で試すようにしている。

 

そのうち、Aさんのオススメは信用できないけど、

Bさんのオススメは信用できる、とかいったことが分かってくる。

無論、口にあわなかったとしても

「オススメの店行ってきましたよ」と言って嫌な顔をする人はいないし、

その後の人間関係を維持するために大事なことではなかろうか、と思う。

 

随分前の話であるが、その時も信用できる職場の先輩が

「まるぜん精肉店の惣菜が美味いぞ」といった話をしていたことがきっかけで、

市電に乗って西中野の電停に降り立ったのだ。

 

近くの公園で缶ビールをぐびりとやりつつ惣菜を食べて、

「あー、うめー、シアワセだー」なんて独り言を口にして、

やっぱりあの先輩のいうことに外れはないなあ、と確信して、

ついでに周辺をウロウロしていたら一軒の銭湯があった。

 

五福の銭湯が廃業し、自分も風呂つきのアパートに引っ越して、

銭湯といえば飲みに行く前に駅前の観音湯でひとっ風呂、

くらいであったけど

目の前に現れた銭湯に妙に心惹かれるものがあった。

 

狭い通りに面して建つ銭湯というシチュエーションが、

何となく五福の銭湯を思い出させた、というのもあったのかもしれない。

 

暑い夏の昼下がり、ほかに客はいなくて浴槽を独り占め。

汗を流してスッキリして外へ出たら、

通りを市電が走っていくのが見えたことは覚えている。

 

このたび富山に戻ってきて、その銭湯のことを思い出して、

行ってみたのが古宮鉱泉であったり星の湯であったり朝日湯であったりしたが、

いずれも記憶とは一致しなかった。

ということはあの界隈で他に廃業した銭湯があるということか。

 

それは果たしてどこにあったのだろう、

ということはずっと気になっていたことであったが、

残念ながら富山で廃業した銭湯の情報というのはネット上にほとんど見当たらない。

うーむ、万事休すと思っていたら、

風呂めぐりをされていた方のサイトに行き着いた。

 

このサイトに富山市東中野町に「すずらん湯」、

小泉町に「福泉湯」なる銭湯の記述があった。

住所から察するにこのいずれかであるような気がする。

今どうなっているのか、さっそく見に行くことにした。

 

 

 

今回の徘徊は安野屋の電停から。

本当は駅北で昼飯を食べるために岩瀬浜行きに乗るつもりだったけど、

時間を読み違えてぎりぎり乗れず(涙)

その後に現れたのが黒のセントラムだった。

うーむ、やはりこの場所で見るセントラムは未だに違和感があるなあ(笑)

 

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富山駅で白のセントラムに乗り継いで奥田中学校前で下車。

この地で見るセントラムもやはり違和感がある。

 

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今回伺ったのは奥田の商店街の入り口にあるこちらのお店。

 

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入店すると「消毒をお願いします」と声がかかる。

さらに店内の大テーブルにはアクリル板が設置され、

コロナ対策も万全といった感じ。

ざるそばとミニカツ丼のセットを注文。

 

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先日見てたマツコさんの番組で「そば」が出てきて、

それからずっと「そば食いたい、そば食いたい」と頭の中でぐるぐるしていた次第。

普段からスーパーでゆで麺買ってきて食べてるけど、

やっぱりお店のそばは美味いよなあ、、、、

 

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続けてカツ丼。

何かの番組で「そば屋にカツ丼があるのはそもそもそば屋がカツ丼をつくったから」

なんてことを言っていたような記憶があるが定かではない。

そしてやはり美味い。

 

食った、食った、満足だ。

ごちそうさまでした。

 

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奥田の商店街を歩く。

大半の店がシャッターを下ろしており、

すっかり寂しくなった、そんな印象。

 

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下奥井で電車を待っていたら、現れたのは白のセントラムだった。

さっき乗ってきた車両である。

そしてやはり違和感があるなあ、、、、

 

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グランドプラザで下車して西町へ。

 

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西町の電停で待っていたらまた黒のセントラムが現れた。

以前は出入庫の時しか南富山ー西町を走ることがなかったから、

やはり違和感がある。

広貫堂前で下車。

 

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しばしウロウロしていると、銭湯の煙突らしきものが見えてきた。

 

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表にまわってみると「すずらん湯」とあった。

何と渋く素敵な佇まいなんだろうか。

調べてみると、2017年の5月から休業しているとのこと。

 

再開を期待しつつ、

こちらも以前来た銭湯とは違うんだなあ、とも思う。

そんな訳でもう一軒の福泉湯の住所を目指す。

 

狭い路地に入り、

背後を行き交う電車の音を聞いた瞬間に、一気に記憶が蘇ってきた。

ここだ、ここに間違いない。

 

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しかし、その住所の場所にあったのは、

まだ新しい感じも受けるアパートと駐車場だった。

そういや五福の銭湯もアパートになっていたよなあ、

なんてことをぼんやり思う。

 

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もうしばらく周辺をうろついてからようやくいつもの市電に乗車。

 

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今まで意識していなかったけれど、

「直通・大学前」なんていう幕もあるのか。

ぜひ乗ってみたいなあ、と思う。

駅前の交差点で左折していたことが懐かしい。

 

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富山駅環状線の「ポートラム」に乗り継いで

大手モールで下車。

こちらはだいぶ見慣れてきたような気がする。

 

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今回お邪魔した銭湯は西四十物町の森の湯さん。

 

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森の湯さんの魅力のひとつが脱衣場のロッカーが大きめであること。

多くの銭湯はそもそも荷物を持ってくるという前提ではないのかもしれないが、

基本的にザックを背負ってウロウロしている自分にとってはただただありがたい。

 

そんでもって泡風呂がめちゃくちゃパワフルで、

快感なのよなあ。。。

まさに極楽、極楽といったところ。

 

そして番台の奥さんの「おやすみなさい」の一言もやはり心地よい。

あー、いい湯だった。

 

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スッキリした気分で外に出たらにわかに空が暗くなってきた。

流石に風呂上がりに雨に濡れるのは辛い。

僕は大急ぎで家へ向かった。

 

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で、長くなるけどもう少し続き。

帰宅した僕は夜の酒のつまみでも作ろうと、

冷蔵庫からきゅうりを取り出した。

 

乱切りにしてめんつゆに2時間ほどつけとけば最高の一品ができる。

たまには味噌漬けにしたりもする。

 

今回もそのつもりであったのだけど、

先日、こんなツィートを見たのをふと思い出した。

 

 

 うーむ、きゅうりの天ぷらか、、、、

さすがに微妙ではなかろうか。

しかしながら農家さんのオススメというのは基本的に外れがない。

 

てなもんで、さっそくやってみた。

 

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結論から申しますと、

これは酒飲みはつくっちゃ駄目なやつですな(笑)

 

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塩振って食ったら、

まんまアスパラみたいな感じか。

こりゃビールのまなきゃ駄目でしょ、

みたいな感じで昼間からプシュリ。

 

野菜の天ぷらって下処理がめんどくさかったり、

火の通し加減が難しかったりするけど、

きゅうりだといずれも関係ないしとにかく「楽」。

 

その場で追加できゅうりを切って揚げる。

ついでにもう一本、プシュリ。

うーむ、こういうのを悪魔の食べ物というのかもしれぬ。

 

で、想像以上に天ぷらが、

いや、火を通したきゅりがうまかったもので、

夜にエビフライをつくりがてらきゅうりのフライも作ってみた。

 

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やはりこれは酒飲みが作ってはならぬ一品である。

自分で食べててにやけてくるのが分かるし、

ついついもう一本、となってしまう。

 

てなもんで次回はきゅうりの唐揚げに挑戦しよう、

スパイシーな衣にすればめちゃくちゃ美味いのではなかろうか、

なんてことを思う一方、

農家さんのオススメを信じた故に

飲まなくていいビールを余計に飲むことになった、とも言える。

 

うーむ、空き缶隠しとかないとww