抽選にしろ宝くじにしろ、
「当選」とか「当たり」なんていうのとは無縁に生きてきたし、
自分はそういう運命なのだ、なんてことを思っていた。
ところが先日、スマートニュースのアプリで、
たまたまくじを引いてみたら「当たり」が出たのである。
某牛丼屋の並一杯、であるけれど。
しかしながら、今までこういったものに当たったことがないもので、
牛丼一杯だけ食べてクーポン見せてごちそうさま、なんてありなんだろうか、
最低限、生卵と味噌汁は追加して、サラダくらいはつけるのがマナーなんだろうか、
と連れに聞いてみたら、
「いちいちそんなもん気にせんでええんや」とのこと。
その流れで連れはコンビニに入ってゆき、酎ハイ一本手に現れた。
「これ、こないだクジであたった奴やるわ。イチ円も払っていない」とのこと。
ありがたくグビリと飲んで、そっか気にしないでいいのか、と思った。
で、翌日、食べに行ったのである。
ところが会計前にクーポンを確認しようと思ったら、
エラーばかり出て表示されない事態に。
仕方ないからふつーに支払って帰宅したのだけど、
いつのまにかスマホのデータ通信がオフになっていた。
「・・・」
で、今日こそ食おうと思っていたら、
クーポンそのものが表示されない。
どうやら期限は昨日までだったらしい。
「・・・」
とりあえず腹が減ったので飯を食いに駅前に行くことにした。
ついでに未入浴の銭湯も寄ってくるつもりでいる。
家を出た時点では富山駅前の中華料理屋に行く気でいたのだけど、
たまたま現れたのが岩瀬浜行きだったもので、
結局富山駅を通り過ぎてインテック本社前で下車。
ここまで来たらボルファートとやまの食堂街に行こうかな、
とも思ったけれど、
久しぶりに国交省の食堂を目指すことにした。
ボルファートとやまも先日、
「コロナの影響を受けて人員整理へ」といったニュースが流れていた。
昔は結婚式といえばボルファートか高志会館、みたいな印象があったけど、
その後いろいろできたしなあ、とも思う。
そのまんま披露宴の会場を使ったビアホールとかも
それはそれで味わい深いものがあったけど、
今年はやっていないんだろうなあ、
と思うと何だか寂しい気分にもなる。
(昨年は行ったけど・笑)
目指す食堂に到着。
この日の日替わりはカレーライスだったので、
それはそれで心惹かれるものがあったが、
以前お邪魔した時に多くの方が注文していた「ハンチャンセット」を注文。
ここの食堂がいいなあと思うのは、
おばちゃんたちがいかにも「従食の母ちゃん」的な感じで、
妙な安心感というか懐かしさに満ちているということか。
僕が各地で世話になった「従食の母ちゃん」たち、
今も元気にしているんだろうか、なんてことを思う。
ほどなくして「ハンチャンセットお待たせー」と声が掛かった。
うひゃ、この真っ黒なスープがある意味富山の食堂っぽい。
でもこれがまったくもってしょっぱくないのが摩訶不思議なところ。
(しょっぱいところもありますがww)
チャーハンも意外と胡椒が効いててこれがなかなかオツな感じ。
これまでなかなか来る機会がなかったけれど
駅北エリアの食堂は楽しいなあww
次はカツカレー食べるべ。
ごちそうさまでした。
今回目指す銭湯は神通川を挟んだ向かいにあり、
開湯時刻までしばらくあるので、
環水公園と県立美術館をしばし徘徊。
長らくすっきりしない天気が続いていたけれど、
ようやく夏っぽくなってきた、そんな気がする。
それでも木陰は涼しくてホッとする。
僕なんて暑いのも苦手だし、
かといってクーラーが効きすぎなのも苦手な、
単なる社会不適合者なもので(涙)
何とか今くらいの気温を維持してほしいなあ、とは思うけど、
週間予報をみれば来週は本格的な夏到来となる様子。
「・・・」
道路を横断して県立美術館へ。
館内にあるこちらの方のお店も8月いっぱいで閉店となるそうだ。
そういや昔、このシェフにそっくりなコンビニの店員さんに
「お兄さんもよく焼けてますなあ」なんて言われたことがあったけど、
彼も元気にしているだろうか。
館内にいた客の大半は若い親子連れだった。
ここなら屋上に遊具もあるし、
無料エリアでも安心して過ごすことができるから当然といえば当然か。
屋上の遊具は念入りに消毒作業を行っていた。
その後しばらく館内をうろうろして確信したけど、
今の富山に一番必要なのは、
アリーナといったものではなく
子連れの方々が安心して過ごすことができる屋内施設ではなかろうか。
富山市内だと他に科学博物館くらいしか思い出せないのよな、、、
それこそ稲荷町あたりに「のりもの」をテーマにした博物館でもあれば
人気が出るだろうになあ、とも思う。
で、ちょっと時間つぶしのつもりで入った美術館の図書コーナーで、
ついつい読みふけってしまったのがこの一冊。
「股間若衆 男の裸は芸術か」
タイトルがなかなか秀逸、
で、大真面目に美術としての「男のイチモツ」について論じているもので、
ついついにやけてしまうというかむず痒くなるというか、、、
図書館じゃなく周囲に人がいない美術館で手にして良かったわ。
今度図書館で借りてこよう(笑)
「股間若衆」に夢中になっているうちにいい時間になっていた。
さ、風呂行くべ。
神通川を渡る手前にあるバスの車庫には
ずらりと観光バスが並んでおり、
フロントガラスには「休車中」と張り紙がしてあった。
何とかこの危機を乗り越えてくれますように、
と、元運転手としては願うばかり。
思いの外気温も高くなってきて暑いのなんの、
額から、背中から、汗腺という汗腺から汗が吹き出してくる。
うーむ、早く風呂入って着替えたい。。。
しかしながら、目指した銭湯の玄関先にはこんな張り紙がしてあった。
「お客様へ
誠に勝手ながら、7月4日よりしばらく休業します。開店の日時がわかり次第店頭にてご案内します。何卒ご理解の程お願いいたします」
「・・・」
神通大橋を経由して再び富山駅を目指す。
どうせ風呂に入っても汗だくになっていたはずだ、
これでいいのだ、と自分に言い聞かすが何だかやりきれない。
ついでにめちゃくちゃのどが渇く。
うーむ、やばい、このままでは脱水症状になってしまう。
危機感を覚えた僕は、
やむをえず、駅構内にある立ち呑みで、
酎ハイをぐびりと飲んでから家路についた。