北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

あいの風とやま鉄道・高岡駅 夏も終わり?な徘徊

決してコロナ「だけ」が要因という訳でもないのだろうけど、

閉店だの廃業だのといった話を連日耳にするよなあ、

と感じる昨今、

僕にとっては再びショッキングなニュースが。

 

20年度末に白樺ハイツ閉鎖 利用減、コロナが拍車

富山市は、同市亀谷(大山)の温泉宿泊施設「白樺ハイツ」を2020年度いっぱいで閉鎖する。施設の老朽化のほか、近年は利用者が減少しており、新型コロナウイルスの感染拡大が拍車をかけた。

市によると、立山山麓(さんろく)にある温泉宿泊施設は4エリアに分かれており、白樺ハイツの廃止によって亀谷エリアから施設がなくなる。閉鎖後の施設の取り扱いは未定。

白樺ハイツは1977年に営業を始め、旧富山市と旧大山町の事務組合が運営してきた。市町村合併後の2009年度に指定管理者制度を導入。市の公共施設再編で中長期的な廃止の方針とされていた。

宿泊者数は北陸新幹線開業後の16年度に6881人となったが、年々減少。19年度は4507人まで減っていた。20年度は新型コロナの影響で臨時休館した期間があったものの、4~7月の宿泊者はわずか42人にとどまり、経営を続けるのが難しくなったという。《北日本新聞》

 

亀谷、と書いて「かめがい」と読む。

有峰林道の入り口、薬師岳や黒部源流に向かわれる方にはおなじみの温泉、

ではなかろうか。

 

つい2週間ほど前にも行ったのだけど、

いかにも山帰りといった方々でそれなりに賑わっていたもので、

「何で」という気もしなくもないが、

記事の宿泊者数を見ると「やむを得ない」とも思う。

 

ここも最初に行ったのは高校3年生の時だった。

当時バイトしていたスキー場のロッジの宿泊客がゼロだったかで、

他の従業員の方々は自宅に帰ったりパチンコに行ったりして、

部屋でゴロゴロしてたらオーナーがやってきて、

「今日は風呂わかさんから温泉に行くぞ」

と連れて行ってくれたのだった。

 

当時の浴室は今よりずっと狭かったこともあって、

強烈な硫黄臭な立ち込めていた、そんな記憶がある。

 

それからかれこれ30年弱、といったところか。

泊まったのは1回だけだったけど、

風呂だけならいったいどれだけ入りにいったのだろう。

 

それにしても、

あわすのスキー場もどうなるやらだし、

再訪しようと思ってたジップラインも閉鎖されちゃうし、

白樺ハイツも、ともなれば元大山町民としては寂しい限り。

 

何とか温泉だけでも残らないものなのかな。

ここの源泉水風呂がサイコーなのよな。

 

ま、この週末も入りに行くか。

今年度いっぱいやってるなら後10回は行けるだろう。

 

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(さっき入ってきたので写真追加。ここがなくなったら岩峅寺より先に行くことも減るだろうな、と思うとちょっと寂しい気分に)

 

 

 

9月に入っても暑い日が続いているし、

外に出るのも嫌になれど、

とりあえず風呂と飯くらいは行こうと思う。

目指すは高岡。

 

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富山駅のホームに上がると城端線から乗り入れてきたキハ40系が停まっていた。

これにも通しで乗ってみたいとかねてから思っているが

基本的に平日の朝2本城端からやってきて、

朝、夕に1本ずつ高岡に帰っていくというダイヤなもので、

富山市民が通しで利用するのはなかなか敷居が高い。

 

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僕が乗る高岡行きの始発は糸魚川

これまた泊での乗り換えがない貴重な列車であって、

「泊素通り」を是非体験したいのだけど、

ダイヤの都合上、やはり富山市民には厳しいのが辛いところ。

 

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高岡に到着。

小矢部川沿いにある「温泉」目指し、

ただただ直進あるのみ。

 

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片原町の横断歩道を渡っていると、

信号無視の軽バンにはねられそうになった。

 

一時停止無視の車にはねられそうになるのは日常茶飯事であるが、

多くは徐行しているものではねられても軽いけがで済むだろう、

くらいに思っているけど、

この日に関してはフルスピードの車が目の前を通り過ぎていったもので、

仮に当たってりゃアウトだったろう。

 

信号待ちのトラックの兄ちゃんが唖然と口を開けて見ていたので、

大丈夫です、と頭を下げて歩きだしたけど、

身体中から変な汗がとまらなくなってくる。

 

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8号線を地下道で横断してさらに直進。

高岡駅からの所要時間は約50分といったところか。

今回お邪魔した「まんよう荘」さんは、小矢部川のほとりにあった。

 

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この温泉の存在を知ったのは

ブログに頂いたコメントがきっかけだった。

調べてみると三協立山アルミの保養所なのだが、

一般客の宿泊や外来入浴も受け付けているとのこと。

 

湯銭は450円で浴室は建物の2階にあった。

公式サイトに動画があったので拝借。

 


まんよう荘|天然温泉

 

浴槽や床は、サイトの表現を借りれば「析出物(せきしゅつぶつ)」で

びっしり覆われていた。

湯は、やわらかい、そんな印象。

たまたま貸し切り状態だったことも相まって、

何とも優雅な気分に。

 

そういや昔の白樺ハイツの風呂もこんな雰囲気だったよなあ、

なんて気もするがはっきり覚えている訳ではない。

 

こういった施設ってなかなかネットを探っているだけでは出てこないし、

地元の方ならではの貴重な情報に感謝。

あー、いい湯でした。

 

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まんよう荘から来た道を戻り「長江」の交差点へ。

最初は高岡の羽広ってところにある中華料理屋さんで昼飯、

そんな計画をたてていた。

 

しかしながら僕はグーグルマップ上に気になる食堂をマーキングしているのだけど、

そのうちの一軒が小矢部川を渡った先にあるのだった。

 

問題はこの時点でまだ10時50分だったことだ。

ここから歩けば10分ほどだろう。

食堂が11時オープンなら問題なけれど、

11時半からならちょっと厳しいし、そもそも定休日の可能性もある。

そのあたりの情報が見当たらない。

 

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うーむ、どうすっか、、、、

しばし悩んでイチかバチかで対岸の食堂を目指すことにした。

 

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目指す食堂の看板が見えてきた。

後は開いているのを祈るのみ、と思っていたら

「のれん」が掛かっていた。

おお、助かった!!

 

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店内は至って普通の食堂であるが、

特徴的なのはカウンターに鉄板が並んでいることだ。

こちらのお店ではお好み焼きや焼きそばも食せるそうな。

 

愛想のいい奥さんにラーメンを注文。

「今火ィつけたばっかしやからちょっと待っといてー」と奥さん。

「いくらでも待ちます」と答えたら、

「暑いしいくらでも飲んでねー」とたっぷり水が入ったピッチャーを持ってきてくれた。

 

ほどなくして現れた年配の男性はビールと焼きそばを注文。

これだけでこの店が「あたり」だって気がしてくる(笑)

 

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しばし待って供されたラーメン。

一口すすれば

スープというよりうどんやそばの出汁みたいな印象。

で、これにラー油が効いているのでちゃんとラーメンになっている。

 

いやはや、おばちゃん、美味いっす。

食べてる間にもうひとりおばちゃんが現れたけど、

会話の流れからいくとこちらの方が主かもしれぬ。

で、こちらの方も優しげな感じで何とも居心地がいい。

 

ごちそうさまでした。今度はお好み焼き食べにきます。

 

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再び小矢部川を渡ってまっすぐ高岡駅を目指す。

 

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小矢部川周辺は秋の気配を感じるような心地よい風も吹いていたが、

市街地に戻ってくると、雲が低くたれこめてきて、

かつ恐ろしく蒸し暑い。

そして恐ろしくのどが渇く。

 

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普段から水筒を持ち歩いているけど、

とっくに空になっており、

途中でペットボトルのお茶買ったけど、それでも足りず、

さらにもう一本買い足して何とか高岡駅に到着。

 

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この日、お隣の新潟県では9月だというのに40度を超えたとのこと。

富山市も38.2度まで上がったらしいから高岡も似たようなものだったんだろう。

 

涼を求めて高岡駅のホームにある待合室に入ったら、

こんなポスターが貼られていた。

 

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至って納得な内容だけど、

「高校生のみなさん、通学時の乗車マナーを守りましょう」

っていうのはちょっと違うような気がする。

 

圧倒的に車内マナーが悪いのは、

中高生よりむしろ中高年だろう、と思う。

座席に荷物置いても平然としているし、

バカでかい声で携帯に向かって喋っているのもほぼ中高年。

何か注意されてすぐにキレるのも中高年、、、、

 

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富山に戻った僕はスーパーでビールを買うつもりだったけど、

こんだけ暑いと何本あっても足りないよなあ、

そうだ、ウィスキーがあるし、炭酸水だけ買っていこう、と思い、

1リットルの炭酸水を2本購入して帰宅。

 

シャワー浴びてすっきりした気分でハイボール作ったら、

うひゃ、うめえ、てな感じでついぐびぐび。

調子にのって飲んでいたらウィスキーの方がなくなってしまい、

やむを得ず、ウィスキーを買いに出かけたら、

また汗びっしょりになって、

再びシャワーを浴びていちから飲み直すことに。

 

早く夏が終わってくれないと酒の量が減らずに弱る(笑)