北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

富山地鉄市内電車・とほ活、橋をめぐる徘徊

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先日、愛用しているアプリ「とほ活」にこんなお知らせが。

駅北エリアで新しいモビリティBoule Baas(ブールバース)が走ります!

10月10日(土)から富山駅北エリア(富山駅から環水公園まで)において、新しいモビリティであるグリーンスローモビリティが走り始めます。この乗り物は、電気でゆっくり走る、環境にも人にもやさしい乗り物です。

この乗り物の愛称は、ブールバール(Boulevard)、バス(Bus)、次世代モビリティサービス(MaaS)を掛け合わせ、BB(ビービー)=Boule BaaS(ブールバース)です。

無料で乗車できるので、駅北エリアにお越しの際はぜひご利用ください!

なお、BB(ビービー)においても公共交通ポイントを取得することができます。

 

ああ、テレビでやってた奴か、

公共交通ポイントも獲得できるのか、

なら乗ってみよう、てな感じで先週末、駅北に向かった。

 

乗り場に行くと何人が既に並んでおり、

係員の方が以下のようなチラシをくれた。

 

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この時は午前中だったもので

駅北から乗るより環水公園側から乗った方が空いているのではなかろうか、

そう推測して環水公園へ。

チラシには20分毎とあるから駅北を00分、20分、40分発とすれば

環水公園側の出発は10分、30分、50分であろう。

案の定、途中ですれ違ったBBには1人しか乗っていない。

 

ところが、環水公園側の係員に尋ねると

「今日の運行は30分毎です」という。

なるほとチラシにも小さく「運行時間が変わる場合があります」とある。

「なら後から来ます」といって時間をつぶしてから乗り場へ。

 

すると「次の時間は予約で一杯です。ご乗車いただけるのはさらに30分後です」

などという。

「予約できたんですか」と尋ねたら

「ええ、すみません」とのこと。

 

もういいや、と思って一旦駅北を後にした。

でも何だか癪に障る。

 

昼飯を食べて、予約だけでもしようと思って再び駅北に向かったら

「現在昼休み中」という表示が。

 

うーむ、僕はこの乗り物と一生縁がないのかもしれない。

 

(今後の利用方法は不明ですのでその都度ご確認ください)

 

 

 

「とほ活」ではたまにイベント的なことをやっているが、

10月にスタートしたのが「ブリッジラリー」である。

市内9カ所の橋をめぐってQRコードを読み込むとコレクションポイントを取得できる、

といったもの。

 

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全体の地図を眺めたら

富山駅を中心に駅南エリアに6カ所、

駅北に2カ所、岩瀬に1カ所といった配分。

 

市電を組み合わせればいい運動になりそうな気もしたので、

さっそく挑戦してみることにした。

スタートは中町電停。

 

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中央通りを抜けていたち川を目指す。

記念すべき1つ目の橋は「泉橋」。

 

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橋に設置しているQRコードを読み込むと、

こんな感じで橋の画像がカラーに変わる。

これは楽しいぞ(笑)

 

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続けて雪見橋へ。

 

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この日は暑くもなければ寒くもなく、

まさに「徘徊日和」。

つづけて花見橋へ。

 

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そっか、この橋が「花見橋」なのか。

春先なんかはさぞかしいい眺めなのかもしれない。

 

で、ここまで来て思ったのは僕はさっぱり橋の名前を知らないということか(笑)

 

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「少年の非行防止」

こういった看板を見ると、

今の御時世、「中高年の暴走防止」に変えた方がいいのではなかろうか、

とかなり真剣に思う。

つづけて今木橋へ。

 

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QRコードを撮影していると、

タバコを吸ってた爺ちゃんが「何やっとんよ」と声を掛けてきた。

 

かくかくしがじかと説明したらこの爺ちゃん、

橋名を眺めて「いまきはしになっとるなあ」と納得できないように言う。

「この辺の人らみんな『いまき』やなしに『いまぎ』って呼んでるけどなあ」

 

爺ちゃんはうまそうに煙を吐き出し、

「ま、俺も50年ほど前に婿に来たもんでどっちが本当か分からんけど」

と続けて、にんまり笑った。

 

この爺ちゃんは「き」か「ぎ」の話をしたが

案外橋の呼び方というのは人それぞれかもしれない。

 

昔、上司の自宅(立山町)を訪ねることになって場所を聞いたら

「そっちからならヒオキの橋渡ったとこよ」と言われ、

「?」となってると「おまえヒオキの橋も知らんのか」と半ばキレ気味になり、

「初めて聞きました」と答えたら立山通りの大日橋のことだったこともある。

(大日橋は富山市の大島地区と立山町の日置地区を結んでいる)

 

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この先は松川沿いを進むが、

腹が減ってきたので市役所の食堂ラーメンを食べた。

お値段390円なり。

ちゃんと熱くてふつーにうまかった。

あとおにぎりもうまかった。

 

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市役所の前にあるのが塩倉橋。

それこそ幾度となくこの橋を渡っているけど、

こんな名前の橋だったとは。

 

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駅南エリアの最後は県警本部の前にある七十二峰橋。

「しちじゅうにほうばし」って読むのか、、、、

 

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この立派な建物が富山県警の本部。

一応、ここの10階に外来利用できる食堂があって、

カツ丼とか食せるそうな。

 

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県警本部の隣にある趣深い建物が富山県庁。

23日まで屋上庭園を公開していたので覗いてみた。

 

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県庁の中を歩きながら、

何度か僕はここに来たことがあるよな、と思う。

けど、いったい何をしに来たんだろうかとあれこれ考える。

市役所ならまだしも県庁での用件がさっぱり思いつかない。

 

何かの書類でも取りに来たのか申請に来たのか、、、、

 

うーむ、県がやってることで何か受けたとすれば調理師免許だろうか。

 

いや、当時の僕は調理師免許には知事の名前が入ると聞いて、

それなら富山の中沖さん(当時)より長野の田中康夫さんの方が嬉しいな、

などと浅はかに考えてわざわざ長野の大町まで行って試験を受けたのだ。

(中沖さん、ごめんなさい)

ところが申請が居住地だったので結局中沖さんの名前になったのよな(笑)

 

さらに申請に行ったのは保健所だったような気もするし、、、

となれば僕はいったい何をしに県庁に来たのだろうか。

考えても考えてもさっぱりわからない。

 

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結局何ひとつ思い出せないまま県庁を後にして市電に乗った。

残す橋はあと3つ。

 

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インテック本社前で下車してボルファートとやまの前にある太平橋へ。

 

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さらに環水公園を抜けて木場橋へ。

 

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ここまで来ると駅からかなり距離もあるもので、

おとなしく県立美術館からバスに乗って富山駅に戻った。

残すは岩瀬にある大漁橋、あとひとつ。

 

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ポートラムに乗って岩瀬浜へ。

住宅街を抜けると大漁橋が現れた。

これにて無事に結願。

 

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9つの橋をめぐって素直に楽しかったし、

何より歩きごたえもあった。

ただ、平日ということもあってか、

同好の士を誰一人見かけなかったのは寂しい点。

 

「とほ活」自体、スタートして1年ほどたつが、

ユーザー数も増えているとは思えず、

今後は積極的にいろんなイベントを仕掛けてほしいなあ、と思う。

 

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さ、風呂入って帰るべ。

今回は市電バスの一日フリーきっぷを所持していたので、

富山駅に戻って、バスで前回入りそびれた銭湯を目指すことにした。

 

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駅前のバス停で時刻を確認していると

「兄ちゃん、どこ行くんや」

とベンチにいたばあちゃんに声をかけられた。

「田刈屋です」と答えたら

「次、52分発の四方行きに乗ればいいから」という。

いやはや、ありがたい限り。

 

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で、このばあちゃんも同じバスに乗っていて、

田刈屋の手前で「兄ちゃん、次やぞ、次」と教えてくれた。

 

さっきの爺ちゃんも然り、だけど、

僕は昔からいろんな方々に声を掛けられて、

いろいろ助けてもらったからこそ

だれも知人などいなかったこの町で、長年暮らすことができたんだよな、

と改めて思う。

 

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前回お邪魔した時は臨時休業中だった草津鉱泉さんへ。

良かった、のれんが掛かってる。

 

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番台はフロント式。

何より好印象なのは「キレイ」なこと。

脱衣場は古き良き銭湯の雰囲気を残しつつも、

木が多用された何とも温かい雰囲気で、

「こりゃいいや」てな気分になる。

 

浴室も決して広くはないけれど、

大きくとられた窓からこんこんと日差しが入って明るい。

草津鉱泉はのんびりと、ボーッとしていたくなる、そんな銭湯だった。

 

うーむ、五福に住んでた時から来とけばよかったなあ。。。

 

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いつもならここで帰宅して酒でも飲むパターンであるが、

今回は少し寄り道をしようと思う。

富山駅までバスで戻って地鉄電車稲荷町へ。

 

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で、稲荷町の構内にいたのが西武からやってきた富山地鉄の新入社員。

本当はこの「入社式」を見に行くつもりで準備してたんだけどなあ、、(涙)

 

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こうやって眺めていると

もともとの地鉄のカラーリングにも似てるし、

富山の景色にも違和感なく馴染むのではなかろうか、なんて気がする。

 

何はともあれ富山へようこそ。

地鉄では普通列車から特急列車まで何かと酷使されるでしょうし、

多少の雪や雨でも運休にはならぬので体力的には辛いかもしれませんが

活躍を期待しております。