北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

名鉄名古屋本線・豊橋駅周辺徘徊

せっかく名鉄沿線に暮らしているのだから、

久しぶりにパノラマスーパーの展望車に乗ってみようと考えた。

僕が日頃から使っている犬山線だと、

豊橋行きの特急が30分毎に走っている。

 

しかしながら、名鉄の特急車両には

中部国際空港行きの「ミュースカイ」こと2000系、

一部特別車の2200系

パノラマスーパー」こと1200系の3種類があり、

ミュースカイは時刻表を見れば一目瞭然であるが、

通常の特急は2200系1200系かは掲載されていない。

 

うーむ、はて、どうすりゃいいのだ、としばし考え、

名鉄のサイトから特別車両券購入のページへ飛び、

日付と利用区間を入力すれば、列車の一覧が表示され、

「展望車つき」の表記から

どの列車がパノラマスーパーであるか分かることを知った。

さらにこの「展望車つき」が案外少ないことも知った。

 

で、どうせ乗るなら「展望席」のさらに先頭、

座席番号でいえば「1A」〜「1D」であろう。

さらに贅沢を言えば前が見やすい真ん中の、

「1B」か「1C」を確保したい。

 

ところが、誰しも考えることは一緒なのか、

利用を考えた列車は、

他の席はガラガラであるにもかかわらず

「1B」と「1C」だけが埋まっていた。

 

次の列車は「1A」と「1C」が埋まっていた。

「1B」が空いているといえば空いているが、

どう考えても同好の士であろうし、

この空間にいそいそと入っていくのは妙な抵抗感があった。

 

その次となるとしばし時間が開く。

 

で、結論から言えば結局岐阜へ出て本線の特急に乗った。

久しぶりに乗った展望席はただただ朝日が眩しかった。

 

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寄り道もしつつ豊橋駅に着いたのは昼過ぎだった。

駅の改札口を出たのはたぶん2回目で、

10年くらい前に駅前のファミリーマートでタバコを買って、

2、3本立て続けに吸って、

すぐに電車に乗り継いだような記憶はある。

 

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せっかく豊橋に来たのだから路面電車にも乗ってみたい。

感心したのは駅前の電停に「自動券売機」が設置してあり、

通常の乗車券(均一料金で180円)や一日フリーきっぷを購入できるようになっていたことか。

 

路面電車の乗り方なんて各地でバラバラだから、

券売機があるだけでずいぶん「分かりやすくなる」よなあ、

なんてことを思う。

 

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運賃は先払いで、

乗車時に料金箱にさきほど買った乗車券を投入。

むろん現金も利用できるし、交通系ICカードの利用もできる。

 

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7分ほど電車に揺られて市役所前で下車。

せっかく来たのだからとことん乗り倒したいところであるが、

今回は時間の都合でここまで(涙)。

 

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市役所前から下調べしておいた定食屋を目指した。

豊橋にはなかなか良さげな定食屋が多々あって、

悩み抜いた上での選択。

 

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昼のピークはずらしたつもりだったけど、

スーツ姿の方から作業着の方、

今日は休みといった風情の方まで大いに賑わっていた。

 

新聞を読みながら食事をとっていたおじさんの向かいに相席させてもらう。

メニューをしばし眺めて「魚フライ定食」を注文。

 

で、周囲を観察していると、

とんでもなくご飯の量が多いような気がした。

初めての方なのか、その量を見て

「ご飯減らしてもらっていいですか」と言ってる方もいる。

 

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うーむ、50歳の足音が聴こえてきたおじさん(僕)は大丈夫だろうか、

先に減らしてもらった方がいいのだろうか、と不安になったけど、

サクッと揚がったフライと、

熱々の味噌汁があれば白いご飯はわしわしと食えるのだった。

いやはや、満足、ごちそうさまでした。

 

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腹も満たされたのでしばしまちなかを徘徊。

 

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通りを歩いていると、遠くから路面電車の走行音が聴こえてきて、

何となく、富山の新富町のあたりをウロウロしているような気分になってくる。

 

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豊橋には銭湯が2軒残っている。

いや、残っているというのは正確ではないのかもしれない。

そのうち1軒は2020年の9月に閉店し、

今年の4月に復活したそうだ。

 

今回は復活した銭湯「人蔘湯」さんを訪ねてみた。

 

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「おっ」となったのは脱衣場のロッカーキーで、

僕が長らくイメージしていた脱衣場のロッカーキーというのは、

横のボタンを押しながら上に引き抜くタイプであるが、

こちらと、前回行った名古屋市の「松の湯」さんは、

回転させて引き抜くようになっていた。

 

僕は日頃からボタンを押しつつ上に引き抜くタイプと相性が悪いのか、

パンツも脱いだ状態で「うう、鍵が抜けない」とおどおどしたり、

逆に風呂上がりも素っ裸の状態で「うう、鍵が入らない」と、

泣きたくなることが多々あったので

回転させてスッとキーが抜けるだけで妙な安心感があったりする(笑)。

 

浴室内は、僕がこれまで訪ねた銭湯の中では

おそらく最も「狭い」部類に入るだろう。

けど、浴槽もいくつかの種類に分けられており、

かつリニューアルされていることもあってか

「非常に綺麗、かつコンパクトに」まとまっている、そんな印象。

 

洗い場と浴槽の距離が近いもので、

湯に浸かっていると、身体を洗っているおっちゃんの背中が

すぐ目の前にくる。

 

長らく住んでいた社員寮の風呂場も似たような広さだったもので、

ひどく懐かしい感覚がよみがえり、

目の前で身体を洗っているおっちゃんがいきなり振り返って

「お、(仕事)終わったんか、後から部屋で飲まんまいか」などと

富山弁で言い出しそうな気がした。

 

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人蔘湯からは「水上ビル」なるビル群にある

商店街を経由して豊橋駅を目指した。

 

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「水上ビル」とはその名の通り「用水」の上に建てられたビルであるらしい。

歩き始めはシャッターが閉じた店が大半だったけど、

駅に近づくと新しく開店したばかりのような店も見受けられ、

若い店主さんらしき方も多々いるような気がした。

多分、だけど、

この商店街も先程の銭湯と同じで、

若い方が魅力を感じて復活しつつあるのかもしれない。

 

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豊橋からの帰りも後ろ向きでもいいから展望席に乗ってやろうと思ったけれど、

次は1時間後だった。

ま、いっか、帰りは2200系の指定をとろう。

車両もきれいだし快適だろう。

 

で、駅の売店で初めて知ったのだけど、

「一目で義理とわかるチョコ」で知られる

ブラックサンダー」っていう菓子は豊橋生まれであるそうな。

 

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実際に「義理チョコ」にしか縁のない僕は

かねてからこの菓子に親近感を抱いており、

さらに今回豊橋生まれと知ってさらなる親近感を抱いた次第。

 

僕は「ブラックサンダー」を買ってから

名鉄の特急電車に乗り込んだ。

 

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