北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

山陽電鉄本線・飾磨駅〜JR山陽本線・姫路駅徘徊

先日、小学校からの幼なじみ5人で地元で飲んだのだけど、

顔を合わせて最初の会話が話題が「血圧」の話で、

さらに僕以外の4人は自分の最高血圧最低血圧を把握していたことに驚き、

スマホを眺めれば目を細めては遠ざけて、、、、

と、何だかんだでみんな50歳手前なんだなあ、としみじみ思う。

 

で、その時の帰り際、

姫路の「えきそば」の話になり、

僕は姫路で一旦電車を降りて食べて帰ろうと考えたのに、

赤穂を出て坂越くらいで既に寝入ってしまい、

大久保出たあたりで飛び起きて、

「ああ、えきそば食いそびれた」と思い、

それから一週間「えきそば食べたい」とずっと考えて、

この日とりあえず姫路に向かった、というのが今回の徘徊の始まり。

 

 

 

新快速電車を姫路で下車し、

えきそば食べて「やっぱうめーわ」と改めて思い、

ぶらぶらホームを歩いていたら、

JRの乗務員さんが子供との記念撮影に応じていて、

何だかほっこりした気分になる。

 

 

その後、はて、どないすっかとしばし考えて、

先日SNSで見かけた光景を求めて飾磨へ向かうことにした。

 

 

山陽電鉄の普通電車は飾磨駅に到着した。

駅の北側に真新しい駅舎ができており、

もともとあった南側の駅舎は解体工事が進められていた。

 

 

駅周辺をぐるりとまわり、

電車との距離が近く感じる駅だなあと思い、

あれ、どっかの駅に雰囲気が似てるなあとも思い、

ああ、名鉄犬山線岩倉駅だ、と思う。

岩倉駅

 

僕は兵庫県に帰ってくる前は愛知県の岩倉市に住んでいたのだけど、

岩倉駅もこの飾磨駅と同様に電車との距離が近く感じる駅だった。

 

この駅に限らず、山電と名鉄ってどことなく似たような空気感があるよなあ、

とは思う。

どこがやねん、と突っ込まれても困るけど。

 

飾磨駅の北側へ。

今回お邪魔したのはジャスコシティ名店街。

ジャスコ」という響きが妙に懐かしい。

 

 

中核となるジャスコ飾磨店が閉店したのは平成18年とのこと。

僕が免許を取得して間もないような時期に、

すぐ近くに「姫路リバーシティ」がオープンした記憶があるから、

その後もわりと長らく営業を続けていたんだなあ、とは思う。

 

 

名店街は完全に廃墟になっているという訳ではなく、

何店舗かは現役で営業を続けていたし、

掲示されているポスターは案外新しい。

そんなもので決して寂しい空間ではないのよな。

 

 

ジャスコの裏手にまわると、建物はシートで覆われており、

「ああ、解体作業が始まるのか」と思ったが、

どうもいくつかのサイトを拝見すると、

長らくこの状態でストップしているそうな。

 

 

飾磨で訪ねてみたい場所がもうひとつあった。

それは「飾磨港線」の廃線跡

 

今でこそ「播但線」は姫路と和田山を結ぶ路線であるけど、

僕が小学生の頃は飾磨港が起点だった。

とはいえ姫路ー飾磨港間の旅客列車は一日2往復しかなかったもので、

乗車した記憶は流石にないけれど、

高架化前の姫路駅から西へ向かう列車に乗ると、

左手にゆるくカーブしていく線路跡を見ることができた。

 

そして、廃線跡は遊歩道として活用されているという。

せっかくの機会なのでぜひ歩いてみたい。

 

 

で、廃線跡を発見して歩き出したのはよかったが、

この時間まではわりと涼しかったのだけど、

一気に気温急上昇で暑いのなんの、、、

やはりこの時期は徘徊には厳しいなあ。

 

 

まったく遺構などないと思っていたら、

姫路バイパスの手前あたりに

「かめやま」の駅名標が復元されていた。

さらに近くの看板に「国鉄亀山駅前」の表記が。

これを見れただけでも十分満足。

 

 

このまま姫路駅を目指しても良かったが、

ついでに手柄山にある「モノレール展示室」も見ていくことにした。

こちらは僕が生まれる前に廃止されているので、

当然動いている様子は知らぬが、

まちなかに長らく残っていた廃線跡は強烈なインパクトがあった。

 

 

モノレール展示室に隣接している姫路市立水族館も鑑賞。

規模は小さいが入園料が大人520円と何とも良心的。

ついでに調べてみたら姫路は市立動物園の入園料も大人210円と格安なのよな。

 

夏休み中とあって大勢の家族連れで賑わっていたが、

おっさん1人というのは僕だけだった模様。

クラゲの展示が涼しげでつい見入ってしまう。

 

 

水族館を出て、

何となく手柄山の看板を眺めてて「???」となった。

電車の窓からも見えていた遊園地やプールは2020年9月に閉園したそうな。

これも時代の流れなのか。

 

 

モノレールの廃線跡をたどりつつ、姫路駅を目指す。

だいぶ撤去されたと聞いていたけど、

案外まだ残っているなあという印象。

 

 

姫路駅に来たら、「えきそば」と並んでどうしても食べたいものがあった。

それは地下にある「明石焼き風たこ焼き」。

だし汁で食べるのも良し、テーブル上のソースを塗るもよし、

ソース付きをだし汁に入れるのも良し。

幼い頃から慣れ親しんだ味が今なお楽しめるのは、

ただただシアワセなことだなあと、

このご時世、改めて思う。

 

 

それにしても姫路駅の北側はずいぶん立派になりましたなあ、、、、

 

 

対して南側はそんなに変わっていないだろうと思っていたが、

こちらも一新されていた。

添乗員時代はここからバスに乗り込んで各地に行ったなあ、

なんてことを思い出す。

 

 

さ、姫路でもひとっ風呂浴びて帰ろう。

今回お邪魔したのは姫路駅南口からもほど近い場所にある「森の湯」さん。

1階は駐車場になっており、フロントや浴室は2階にあった。

 

 

入った印象はとにかく「明るく」かつ「スッキリ」していること。

窓際に一直線に並んだ洗い場には蛇口ひとつとばしくらいの割合でおっちゃんたちの背中が見える。

女子風呂との仕切り壁側には各種浴槽が並ぶが、

どれも広めでゆったりしている。

一番奥には階段があって、上にサウナ室が、下に水風呂と炭酸泉がある。

 

体を洗ってから高温浴槽に入る。

うー、このクソ暑い日に熱い風呂に入るのはたまらんなあ。

ついでにやはり深いなあ。

僕は顔と腕だけがやたらと日焼けしており、

首から下は真っ白なのだけど、

またたく間に真っ赤に染まってくる。

 

この状態から水風呂へ移行した時の「快感」は

大げさでも冗談でもなく「生きてるー」って感じがするのよな。

 

風呂上がりは待合室で缶酎ハイを買い求めてグビリ。

これから姫路で飲む機会も増えるだろうし、

その時はこちらでひとっ風呂浴びてからにしよう、

そんなことを考えただけでついついにやけてしまう。

また近々お邪魔します。

 

 

快適な森の湯さんを一歩出れば、

外は灼熱地獄。

僕は再び汗だくになりながら姫路駅へ向かった。