北陸徘徊人(元)

富山、福井、石川を中心にゆるーい旅を満喫中

阪神電鉄本線・御影駅〜青木駅徘徊

今神戸で働いている福井の連れと夕方から飲むことになり、

何ならその前に風呂でも行くかとなり、

何ならその前にうろうろするかとなり、

「そんでもって俺は何時にそっちに行けばいいのだ」と問えば

「10時半」と言われ、

「そのあたりで丸一日うろうろするつもりか」と問えば

「何とかなるやろ」みたいなやりとりがあって

10時すぎに阪神電車御影駅に着いた、

というのが今回の話の始まり。

 

 

 

 

御影駅は何年か前にフェリーからの乗り継ぎで利用したことが一度あるだけで、

下車したのは初めて。

 

 

時間があったので周囲をうろついてみたら、

高架下にはなかなか味わい深い商店街が続いており、

さらに「沢の井」なる泉があった。

 

 

 

案内板には以下のような記述が。

 

神功皇后芦屋の浜辺より 御船をお出しになられた時 住吉大神を勧請せられて征途の平安をお祈りになった後 がいせん参拝の際この泉の水をお化粧に召されたのに皇后のお姿があざやかにうつしだされた これが御影の名の起源だといい伝えられている

 

御影って妙に艶っぽい響きのある地名だよなあとかねてから思ってたけど、

そういった起源があったのかと納得したような、

いまいちピンとこないような(汗)

 

連れと合流して御影駅から北へ。

本住吉神社を参拝してさらに北上。

 

 

JRをくぐり、阪急の線路が近づいてくると、

一気に「高級住宅街」っぽい雰囲気になってくる。

 

 

阪急御影駅の近くにあるのが「弓弦羽神社」。

その名称からフィギュアの羽生結弦さんファンにとっては聖地となっているようで、

活躍を願う絵馬が多く見受けられた。

 

 

一方で弓弦羽神社はサッカーとも縁があるそうな。

御影石のサッカーボール脇の案内板には以下のような記述が。

弓弦羽神社は約1200年前に熊野大神様をお祀りしたのが始まりです。「八咫烏」は熊野大神様のお使いとして知られておりますが、近年は日本サッカー協会のシンボルマークとしても有名です。

サッカー協会の方は3本目の足でサッカーボールをつかんでいます。 当社の八咫烏は弓弦から放たれた矢に乗って一直線に目標を向かう「導きの八咫烏」です。

御影の地は、日本サッカーの発祥の地と言っても過言ではありません。 氏子地区内の、阪神御影駅の北側にかつて「御影師範学校」(後の神戸大学教育学部)があり、この師範学校にで日本初の(日本人の)サッカーチームができました。

 

 

阪急の線路をくぐると一気に斜度が増し、

神戸だなあ、ってな気分になってくる。

 

 

随分登ってきたもので、

おじさん(僕)はすっかりくたばり気味であるが、

2歳ばかし年上の連れは元気そのものである。

まあ、不思議と世の中40代より50代の方が元気よなあ、

なんてことを実感したりしたが口には出さぬ。

 

 

神戸の街を一望してから下る。

ぼちぼち腹も減ってきたが、

夜に備えて軽めにしておこう、ということでは一致している。

 

 

自販機に描かれていた美容云々の文字を見つつ、

「こっち来てから肌がカサカサで」

「俺もよ」みたいな話になる。

福井や富山に住んでた時は特に冬場の湿気は憂鬱であったりしたが、

おじさんの肌にとっては北陸の湿度というのは良かったのかもしれぬ。

 

 

商店街の肉屋さんで

カレーパンを注文すると「ちょっと待っといてなー」と

店頭のフライヤーで揚げ始めた。

こういったスタイルでコロッケや唐揚げを提供するのはたまに見かけるけど、

カレーパンは初体験。

当たり前だけど恐ろしく熱く、かつ旨い。

 

 

阪神の高架線をくぐり、

国道43号線に出たところで連れは酒屋に入っていった。

どうやら酒屋の一画で飲めるらしく、

ちょこちょこ来てるそうな。

おでんとか、ちょっとした炒めものといったつまみもある。

 

 

このおでんが絶品でたまらん。

軽く一杯のつもりだったのに、

おでんをおかわり、さらに日本酒も追加。

 

 

居合わせた他のお客さんとも

「ここにいたら飲み過ぎちゃいますね」

と苦笑いを浮かべつつ、酒を注いだ。

たまらんなあ、この雰囲気、たまらん、、、

 

 

酔い醒ましをかねてさらに南へ、さらに東へ。

すると大きな商業施設が現れた。

ここはフェリーターミナルの跡地とのこと。

 

 

僕の記憶が確かなら、

このフェリーターミナルは青木と深江に分かれていて、

時刻表上では神戸(青木)、神戸(深江)といった記載があったように思う。

 

母の故郷である高知県の室戸を訪ねる際、

うちの家族だけなら宇高連絡船土讃線経由であったけど、

大阪の親戚一同と一緒に行く時は、

深江から室戸汽船のフェリーに乗って高知県の甲浦ってところまで行っていた。

 

 

幼い頃、夜行のフェリーなんてこの航路以外に乗る機会がなかったもので、

神戸経由で高知に行くのは楽しみのひとつであった。

 

阪神大震災以降は大阪南港発着となり、

明石海峡大橋の開通直前に第三セクターになり、

それでも富山から直接高知に向かう時は何かしら便利だったので愛用していた。

しかしながら甲浦港での座礁事故などもあっていつしか休航してしまった。

 

 

かつてのフェリーターミナルを後にして青木駅近くの銭湯へ。

幸福温泉って何て素敵な名前なんだろうか。

 

 

浴室内で目を引くのが巨大なタイル絵。

手前に湖があるから全然違うけど、

「山の形は黒部五郎岳っぽいよなあ」と言ったら、

連れは「ほんまやなあ」と納得してた。

はて、どこの絵なんだろか。

 

幸福温泉 | 兵庫銭湯物語 | 兵庫県公衆浴場業生活衛生同業組合

 

↑その答えを求めてサイトを覗いたら

「俳優の田中圭さんが来店・入浴されました」

と記してあった。

この空間に田中圭さんいたら結構びびるだろな(笑)

 

浴槽はバラエティーに富んでおり、

どこも適度な数のお客さんが湯を満喫している。

僕は熱めの湯を堪能してから水風呂へ。

うひゃ、たまらん、たまらん。

幸福温泉さん、いいお湯でした。

 

 

駅前で湯上がりの缶ビール買って、ぐびりと飲んで、

本日の徘徊は完了、であるが、

今宵はもうひとつの楽しみがある。

そんなもので青木駅から御影駅へ移動。

 

 

この夜は連れがたびたび訪問している居酒屋で一杯まじえた。

刺身に焼魚、何食っても「うめえ」しか出てこない。

ついでにいつものことながら飲みすぎた。

 

 

御影駅から阪神電車に乗って、三宮で下車して、

JRの改札口をくぐったところまでは覚えているが

その後どうやって帰ったのか、さっぱり記憶が飛んでいる。

まあ、無事に帰ってたから問題はないのだろう、と思われる(笑)